学校給食の食材やいかに!?

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realkyusyoku

学生数が軽く600人を超えているこの学校のキッチンでは、頻繁に食材のデリバリーが来る。
例えば、毎日使う野菜や果物、そして肉類や冷凍食材。チーズや牛乳、粉物やジュース。とにかくいろんなデリバリーの人が出入りしている。
なぽりんは10時出勤なのだが、朝早い時間に色々なデリバリーが来ているらしく大きな箱が積み上げられている事も多々ある。
さて、今回はこれらの食材に焦点を当ててみたい。
まず、セカンダリースクールで安くてお腹が満たされると思われるパスタ。
パスタの袋は業務用でかなりデカイ! 一袋は数キロに及ぶ。
驚いたのは、安〜いパスタかと思いきや意外とブランド物のでかいバージョンで悪くない感じ。
問題は、スタッフのランチ前にその日のパスタ担当者が沸騰したお湯に大量にパスタを入れて、お湯から上げるのはスタッフのランチがほぼ終わる頃。ゆうに20分は軽く超えているとみられるブヨブヨなパスタ。
アルデンテなどはイギリスでは通用しない! 野菜でもなんでも茹でまくるのが常識である。
サラダ用の野菜はいかに?
これも見た感じフレッシュだし悪くない!
果物もなかなかいい感じ。大量に使うため常にフレッシュなものが入ってくる。
缶詰類もスーパーに売っている物のジャンボサイズ。
ちゃんとしたブランドのものばかり。
粉類も同じくブランド物。
冷凍食品は、州の学食用のレトルトなどを使っているとみられる。
パンやバゲットにはさむミートボールやチキンカツ、ナゲットなどもすべて冷凍物。
レトルトパックを温めるか、オーブンでヒートアップで出来上がり!
肉のコンディションなどは調べようがないが、食べてみた感じそこまでひどくはないご様子。
はっきり言って、調理をしなくてもいい環境なのだ。
一つだけ調理をするもの。
それは日替わりランチ!
Cookの免許を持っている1人だけが日替わりランチを作るのだ。そしてランチメニューが州で決められていて、そのメニューにそった食材がデリバリーされ毎日決められたランチを作るのである。
お国柄、普通のランチとベジタリアン用のランチと必ず2種類ある。
例えば、チキンカレー もしくは 野菜のグラタンといった感じ。
州の規定で必ずベジタリアンを用意しなくてはならない。
また、肉類もハラルミート※を提示しなくてはいけない。
そして、毎週水曜日はローストの日。
ある時はローストビーフ。ある時はローストラムといった具合。
なぽりんも毎週気になっていたのだが、ローストの日は、とにかくキッチンが肉臭い。
特にビーフとラムの日。強烈な肉臭が漂っていて、とても食べる気にはなれない。
しかし、日本人にとってのこの獣臭さはイギリス人にとってはいい匂いなのかもしれない。
匂いはさておきローストの日、初めて見たときにかなり衝撃的だった事。
それは!?
な、なんと肉を小型電動のこぎりで切りまくっているのである。
肉切のこぎりが存在するのだ!
チェーンソーのような音がキッチンでなり響いている。
ローストビーフをウィーンウィーンときっている姿はかなり異様。
どんだけ硬い肉なんだろうか!?
そしてローストの日、必ずMr.Cがランチにこのメニューを食べる。その他のスタッフも数人はローストを食べる。
そして、食べながら必ず
「この肉、硬いね〜。噛み砕けないよね〜。」
などと会話しながらも、肉を食べている。どんだけ肉好きなんだろう。
ローストの日、少し憂鬱ななぽりんであった。
th_mannga-22つづく
※ハラルミート/宗教的な理由で特別な屠殺法で処理した肉。
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福岡県出身。グラフィックデザイナー、アートディレクターを経て、2005年の結婚を機にイギリス・ロンドン郊外に移住。2009年出産後から専業主婦生活に。2014年6月より現在の仕事、地元中学校にてケータリングアシスタントを始める。幼少の頃より大のスピリチュアル・ファンである。

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