さよならガールズ、また逢う日まで。(最終回)

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realkyusyoku


夏休みが終わりいよいよ新学期。
9月からラッキーなことに、またピットストップ担当が巡って来た。

ピットストップと言えば、ここの仕事の中でも一番楽な仕事。
そしていつも通り、ジェンと二人で余裕の仕事をこなす。

そんな新学期も間もない頃の出来事……

突然ジェンから打ち明けられた。

「実は私、先週面接に行ったのよ。お家や会社のクリーニングをする会社よ。
行ったけ?私、極度の綺麗好きで、お掃除大好きなの。
で、そろそろこの学校ともさよならしようと思ってるの。
明日か明後日には面接の結果が出るはずよ。
で、なぽりん。
あなたピットストップ担当にならない???」

「え…………..。」
(12年間もここで働いたジェンがいなくなる………….。)

ちょっとショックだった。
ずーっと居てくれるものだと思っていた。

しかし!!

実はなぽりんにも、
引き受けられない理由があったのだ。

それは、なんと。
旦那の転勤。

それは、夏休みの最後の週だった。
なぽりんの誕生日に、二人だけで夕食に出かけた時の事。
突然旦那から、

「転勤になってしまったよ。どこだと思う?」

と、聞かれ

「え?転勤とかある人だっけ?」
そんなポジションだっけ?とクエスチョンが横切る。

「どこって言われたって、どこなの?」

「オーストラリア。」

「……………」

まじ?
オーストラリア?
興味を持ったことがないので、はっきり言って想像すら出来ない。

「嫌だったら断れるよ。」

(って、私が決めるんかい?!)

旦那的には、行ってみたいご様子。
家族でアドベンチャーも悪くないかも……

ってな訳で、思いもよらぬ展開が。

話は戻って。

ジェンからピットストップ担当のお言葉をいただいたのだが、
ここは正直に言うしかない。

「実は家族でオーストラリアに行く事になってしまい……。」

「あら〜!じゃあ、同じ日にやめましょうよっ!
ほら、明日にでも退社理由を書いてミスターCに言えば、
(すかさず、カレンダーをチェックするジェン)
丁度4週間前だから同じ日に辞めれるわよ!
ねっ!そうしましょうよ!!!」

まあ、なぽりんもジェンと一緒に退社する方が
何とな〜く、どさくさに紛れる感じで良さそうだ。

早速その次の日の朝、退社届けをミスターCに提出。
ミスターCも、少し驚いていたが理由が理由だけに承諾せざるを得ない。

今までなんだかんだあったが、
今となってはミスターCもいい上司だったと思えてしまう。
こんな人間臭いおじさんも、まんざらいるもんでもない。

後一ヶ月で辞めるのかと思うと、不思議だが少し名残惜しい。
それはきっと、この強烈すぎるメンバーとのお別れがそうさせるのだろう。

それから、あっと言う間に一ヶ月が過ぎ
とうとうお別れの日が来てしまった。

最後の日のランチタイム。

ナポリんとジェンへ、ガールズ達からの心のこもったカードと
花束がプレゼントされた。

ジェンには、大きな観葉植物。
そして、なぽりんには選んで買ってきてくれたネックレス。
そしてミスターCからの激励の言葉も頂いた。

みんなが、
「オーストラリアに行ったら絶対泊めてよ!」
と連発。
そして、みんなからのハグ攻め。

FBフレンドなので、本当に来たらどうしよう!?
と、思いつつも笑顔で対応。

ほんとにみんな、いい人たちだった。

別れ際に、ルルが
「I really really liked you…….」
と言って、早歩きで行ってしまった。

ウルっと来てしまった。

こうして、なぽりんの強烈でリアルな給食アワーは
静かに幕を閉じたのだった。

さようなら、ガールズ。

長いようで短い日々だった。
貴重な経験をありがとう。
いろいろ教えてくれてありがとう。
たくさん笑わせてくれてありがとう。

また逢う日まで。

th_17-12-16

おわり

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About Author

なぽりん

福岡県出身。グラフィックデザイナー、アートディレクターを経て、2005年の結婚を機にイギリス・ロンドン郊外に移住。2009年出産後から専業主婦生活に。2014年6月より現在の仕事、地元中学校にてケータリングアシスタントを始める。幼少の頃より大のスピリチュアル・ファンである。

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