メーガン妃のVOGUE 9月号、発売前にパクリ疑惑浮上

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良識ある大人の国、と信じていた英国に、英国版トランプといわれる「PM BoJo」が誕生してしまい、ブレグジットのモヤモヤ感より、「世も末」感がいっそう強くなりました(涙)。で、日夜、ゴシップ記事をむさぼり読んで気を紛らわせているのですが、29日に、「メーガン妃がVOGUE (英国版)9月号をゲスト編集」というニュースを英メディアが一斉に報道。なんせアメリカ人の大好きなロイヤル関連のニュースですからね、米国でもすぐ話題になったようです。

ロイヤルファミリーとVOGUE の関係といえば、2016年にVOGUE 創刊100周年記念の6月号の表紙を飾ったのが、キャサリン妃でした。VOGUE (英国版)のエニンフル編集長によれば、「もっとも重要な9月号の編集にゲストを迎えるのは初めての試み」で、「表紙をどうするかについてはよく話し合い、自分が表紙に登場したら自画自賛してる感じになってしまう、とのメーガン妃の意見で、彼女が尊敬する15人の女性たちに飾ってもらうことにした」のだそう。

因習や偏見の壁を打ち破り、社会の変化に貢献する女性としてメーガン妃の選んだのは、ニュージーランドのアーダーン首相から、「Time’s Up」運動に関わるインテリ女優のジェマ・チャン、元祖女優活動家のジェーン・フォンダ、気候変動問題の未成年活動家グレタ・トゥーンベリさんまでと分野も広く多彩。メーガン妃がミッシェル・オバマ夫人と交わした会話の記事ありと、女性の権利や地位向上のためにインスパイアする社会的な意味合いが濃く、各メディアほぼ絶賛!

ところが翌日の30日、その掌返しのような記事がここここここにも出現。メーガン妃の「VOGUE 9月号」の表紙のデザインが、3年前に彼女がエッセイを寄せた本の表紙をパクったのではないか、と…。それ、メーガン妃の責任ではありません、デザインを決定したVOGUE 編集部の責任です。それに、だれでも考えそうなデザインなので、偶然似てしまったって場合もありえます。

元ネタといわれる本の共著者、がインタヴューで「真似されたってことは、考えようによっては喜ばしいことかも」と言いつつも、ちょっと問題を深刻にしているのは、「よく似た言葉遣いがいくつかあって、気になってる」と。これも、女性特集なら自然と出てきそうな単語ばかりですけど、ただ、コンセプト的な類似点が多くあるとなると、それはもう元ネタがはっきりしてしまうわけで…。

メディアをとおして見聞きするメーガン妃の一挙手一投足に、一般ピープルの絶賛と批判の相反する視線と声を、つねに世界中から浴びなければならないなんて、英国のお姫さまは人気ありすぎてお気の毒~。「一家で南アフリカ移住」という噂も、にわかに信じられるような気がします。

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About Author

京都東山の生まれ。19歳から雑誌の仕事(編集者/スタイリスト/コーディネーター/ライター)に携わる。英国では、憧れのフローリストの下での花修行や、尊敬するアーティストが学んだカレッジで現代アートを勉強し、通算11年間のロンドンライフをエンジョイした。オーサカン(大阪人)となった今も、“心”はロンドナー。変わらぬ日課として読むUK のオンライン新聞から、旬なニュースをあぶそる~とロンドンのためにピックアップ。帰国後は本の翻訳を手がけ、この5月に『ヴェネツィアのチャイナローズ』(原書房)、2014年7月に『使用人が見た英国の二〇世紀』(原書房)、ほかを上梓。ロンドンで目覚めた世界の家庭料理チャレンジ&花を愛でる趣味ブログserendipity blogは、開設して11年目に突入。

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