衝撃! バナナに潜む毒グモとBoJoの白い粉

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前回、「キムは何処?」の話題を紹介したそのすぐあとに、金正恩第一書記がごくふつうに現れ、ちょっとがっかりでした。もう十分に世界のメディアを騒がせたので、隠れんぼをやめる潮時だと思ったのかもしれません。

この一週間、英国のオンライン新聞を読んでいて、(アラクノフォビアのわたしだから余計なのか?)「クモ」の話題が目につきました。たとえばガーディアン紙のこの動画(わたしは見れない)。体内にクモが潜んでいたなんて想像できます? 恐ろし~い。そして、ウェイトローズから配達されたバナナの房から、毒グモが飛び出したという、これまた恐ろしい記事がここここに(どれも写真があるので、すみません、読めません)。

以前、友人がテスコで買ったカット野菜の袋から、クモの子の大群が出てきたという、怖い話を聞いたことがありましたが、いや実際、英国でも日本でも、どこでも起り得ることなのです(事実、水菜に隠れていたクモを見て、わたしも卒倒しかかった)。でも我慢します。この地球は、人類だけのものではないので…。それにしても忘れたころにクモが記事のトピックになるのは、やっぱり、苦手な人が多いってことなのでしょうか?

クモと並んでもうひとつ英メディアで目立っていたのは、ロンドン市長のボリス・ジョンソン氏。「ゆるキャラ」と「きつキャラ」の両方を持ち合わせたお方ですから、積極的にとは言えないまでも、記事は一応読めました。英国上流階級のエキセントリックを代表するBoJo、たとえばオブザーヴァー紙のインタヴューでは、大学時代にコカインを試す機会があったものの(オックスフォード大学ならありそう)、結局、失敗だったと告白。

なんとその白い粉は、コカインじゃなくて粉砂糖だったと、あとで判明したのだそうです。おおBoJo、さもありなん! かくいう私もロンドンでは、大学院生同士でフラットをシェアしてたときに台湾人留学生の部屋で白い粉を見せられ、「学費を払えるのもこれを運んでるからさ、なめてみろよ」といわれ、そんなことできないと震えながら断ったところ、実はそれ、彼が料理に使う台湾産の片栗粉だと種明かしされて、とんだ笑い者に…。

あ、話をロンドン市長に戻します。最近のBoJoのメディアへの露出ぶりは、どうやら、チャーチル没後50年を記念した新著で、10月23日に出版される『The Churchill Factor』のための、プロモーションの一環だったようです。それにしても、英国の政界には「偉大なるリーダー」も多いけど、筆の立つ政治家も多い(同じジョンソンでも、アランの新著すごくいい!)。BoJoは元ジャーナリストだし、本が書けてあたりまえかあ。

ひるがえって、「偉大なるリーダー」と呼べる政治家不在で、今も昔も「政治とカネ」問題に揺れる日本の政界ですが、「女性の躍進」を目玉にした内閣改造後、就任して日も浅い2人の女性閣僚(1人は公選法違反の疑いで)が、本日(10月20日)相次いで辞任を発表。英国でも2009年に、国会議員の公費流用を巡る大スキャンダルがありましたね。ことお金となると、公私混同する政治家の体質は日英あまり変わらないみたいです?

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About Author

京都東山の生まれ。19歳から雑誌の仕事(編集者/スタイリスト/コーディネーター/ライター)に携わる。英国では、憧れのフローリストの下での花修行や、尊敬するアーティストが学んだカレッジで現代アートを勉強し、通算11年間のロンドンライフをエンジョイした。オーサカン(大阪人)となった今も、“心”はロンドナー。変わらぬ日課として読むUK のオンライン新聞から、旬なニュースをあぶそる~とロンドンのためにピックアップ。帰国後は本の翻訳を手がけ、この5月に『ヴェネツィアのチャイナローズ』(原書房)、2014年7月に『使用人が見た英国の二〇世紀』(原書房)、ほかを上梓。ロンドンで目覚めた世界の家庭料理チャレンジ&花を愛でる趣味ブログserendipity blogは、開設して11年目に突入。

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