猫の恩返し

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usagi


前にお隣のアメリカンショートヘアの親子と、面構えのふてぶてしいボスネコとの領土争いのお話をいたしましたが、未だ決着がついておりません。

数週間前に、道でボスネコとすれ違ったのですが、額にえぐられたような大きな穴が開いておりました。今日もいきな胴間声がいたしまして、外を見ると、お隣のアメリカンショートヘアと一悶着起こしていたらしく、アメリカンショートヘアのオーナーの奥様が、ホースで水を浴びせかけて仲裁されておりました。思うに、お隣のアメリカンショートヘアの親子、なかなか手強いご婦人方なのではないかと推察しております。

ネコを飼われている方はよくご存知だと思いますが、彼らはよくお土産をお持ち帰りになります。ハムステッドパークの近くに、もうだいぶお年をめした友人がいるのですが、彼女はミギンズという美しいオス猫を飼われています。このミギンズも、日頃のお世話に感謝を込めてとばかりに、友人にとりたてのフレッシュなネズミ、カエル、虫などを下さるそうです。それも、夜中に彼女の枕元にそろりと置いて、彼女の耳元に 囁くような声で’Meow’とご報告されるのだそうです。

心優しい友人は、ネコにきちんとお礼を言ってゾクゾクしながら箱にしまい、ネコに見られないように翌朝逃がしてあげるそうです。

あっぱれでございます。

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About Author

トキタアヤ

洋画とグラフィックデザインを専攻したのち、イラストの道へ。縁あってThe Timesの挿絵イラストを担当。同紙から数多くの依頼を受け、新聞のタイトル欄にエリザベス女王と並んでイラストが印刷される。児童福祉に関わる団体をはじめ、クライアント・ベースの仕事をするフリーランスのイラストレーター。足掛け4年、ロンドン動物園で週に一度制服を着てボランティア活動にいそしむ。

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