八百屋ウォッチャー

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usagi


私の住まいの近くの駅を出たところに八百屋が一軒出ております。ここは大繁盛しているのであります。しばらく歩いて行くと、スーパーの横ちょにもう一軒八百屋が出ております。こちらは数年前に店主が変わり、前の店主のときも今の店主もどうもパッとしません。

このパッとしない八百屋は、いつもパイナップルを売っているのですが、売り始めは2ポンド(260円)と、とても高いのです。激安スーパーのLidlでは69ペンス (90円)、先週からWaitroseでも1ポンドで売ってます。誰も買わないので、パイナップルはどんどん熟し、葉もしおれてしまうので、八百屋は葉を切って1ポンドにして並べます。それでも売れないので、とうとうタライに3つほどまとめて入れて、1ポンドで叩き売ろうとしますが、どう見ても熟れすぎているだろうパイナップルなんて、誰も買いません。

今ブロッコリーはとてもやすく、Co-opでは49ペンス (65円)、たとえオーガニックでもSainsbury’sでは1.5ポンド (200円)です。大繁盛の八百屋は、クリスマスの少し前にブロッコリーを2.5ポンド (340円)で売りました。私はうっかり他の野菜と混ぜて買ってしまい、合計金額があまりに高いのでびっくりして確かめたところ、ブロッコリーがとんでもない値段でした。大繁盛の八百屋は、まだイギリス硬貨の価値や英語がよくわからない外国人の女性の手のひらから、バナナ数本の代金として4ポンド (520円)つまみあげていました。

商売下手と商売上手。私はもちろん2.5ポンドのパイナップルなんか買いませんけど、どんなに安くて美しい野菜でも、大繁盛の八百屋からは意地でも買いません。

 

 

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About Author

トキタアヤ

洋画とグラフィックデザインを専攻したのち、イラストの道へ。縁あってThe Timesの挿絵イラストを担当。同紙から数多くの依頼を受け、新聞のタイトル欄にエリザベス女王と並んでイラストが印刷される。児童福祉に関わる団体をはじめ、クライアント・ベースの仕事をするフリーランスのイラストレーター。足掛け4年、ロンドン動物園で週に一度制服を着てボランティア活動にいそしむ。

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