ここのところNorthern lineは、特に週末は、真ん中から北方面が全く動かず、代替えのバスが運行されるのであります。驚いたことに、ロンドンの代替えバスは何度乗っても無料なのであります。Golders Greenという駅があるのですが、わたくしの住まいからNorthern Lineの駅を5つほど乗った先にございます。少々高めですが、Golders Greenには日本・韓国のスーパーがありまして、地下鉄の運賃は往復で£3.40、でも代替えバスを使えばお代はロハ、4パック入りの納豆が二つも買えるではありませんか。
‘List of Jewish communities in the United Kingdom’というものをご覧いただくとわかるのですが、イギリスにはユダヤ人が大勢暮らしております。北ロンドンのStamford Hillというところに参りますと、Orthodox Jewsという、黒装束にもみあげを伸ばして縦ロールにした殿方、地味なカツラを被り、これまた地味な装束をされた奥様方がたくさん歩いておられます。
‘Ya shall not round the corners of heads, neither shalt thou mar the corners of the beard’
レビ記に「耳の上の毛を切ってはならない、ひげの端をそこなってはならない」と書いてあるので、殿方はもみあげを生まれた時から切らないで、漫画のように見事な縦ロールにしております。わたくしの知っているユダヤ人は、「ベニスの商人」のユダヤ人で、大変商売がうまくずる賢いというイメージだっただけに、今まであまり興味を惹かれなかったのですが、ロンドンで実際目にしますと、なんとも不可思議な装いでつい見つめてしまいます。一方でかわいそうなくらい地味な装いの女性が、これまた一層気になるのです。
さて、Golders Greenも上記のリストにのったユダヤ人の多く住む街でございます。大通りにはユダヤ人専用のスーパーマーケットや、菓子・パンのショップ。カフェの椅子やテーブル、内装なども普段見かけるものと色が違うのです。しかし、駅の周りにはこういった黒装束のOrthodox Jewsは見られません。また一方で、チャリティショップでは、わたくし的には「大当たり」の品物をたくさん見つけたのです。いつも色々なことを教えてくれるイギリス人の友人に、この話しをいたしましたら、それは「ユダヤ人の街だからよ」と。あぁ、今度会ったらユダヤ人のことをたくさん教えてもらいましょう。
さて、Golders Greenの日本のスーパーですが、わたくしがいつも買っているお米が£1高く売っておりました。普段は往復£2.60のバスに乗って購入するのですから、£1.60も安いではないの。来週末ショッピングカーを引いていきましょう、とほくそ笑んでおりました。ところがどっこい、来週は普通通りNorthern Lineは運行されるそうです。(ちぇっ