女王様も愛するコーギーのお話

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usagi


日本の友人のウェリッシュ・ペンブローク・コーギーが赤ちゃんを産みました。このコーギーはそれは美しい雌犬で、アメリカのドッグショーで見事チャンピオンを獲得した優秀なコーギーでございます。今回は一匹だけの出産だったのですが、その仔犬はそれは愛らしく、母乳を独り占めしてそれは見事な体格をしているのであります。お母さんのようにショーで大活躍をすることだろうと、今からとても楽しみなのでございます。

ウェリッシュ・ペンブローク・コーギーはイギリスのウェールズが原産地で、エリザベス女王にこよなく愛される犬種です。パレスのコーギーたちは新鮮なウサギやビーフをシェフから与えられ、エリザベス女王はクリスマスになると、犬たち専用の靴下にたくさんのおもちゃとビスケットを詰めてご用意されていたのだとか。今までに30匹以上のコーギーがパレスには存在していたのだそうです。しかし、エリザベス女王は自分の死後にコーギーを残したくないので、2015年にコーギーのブリードをすることをやめたのだとか。

わたくしは長くロンドンに住んでおりますのに、実はイギリスでコーギーの姿を見かけたことがほとんどございません。エリザベス女王のコーギーだけではなく、今イギリス全土のコーギーは絶滅危惧種とされているのだそうです。日本のコーギーは尻尾のないものが多くを占めておりますが、イギリスではコーギーだけではなく全ての犬の断尾・断耳が禁止されました。この断尾禁止法によりコーギーの外見が変わるため、ブリーダーが繁殖をやめたという説もありますし、ケネルクラブのDebbie Richardson氏は「コーギーは年寄りに愛される犬で、若者は興味を持たないのだろう」とも仰っているそうです。

こちらのドーベルマンやボクサーの耳は垂れていて、グレートデンをこちらで初めて見たときは、何て立派な体格の犬だけどなんという犬種なのかしらと首を捻ったものでした。人間の赤ん坊の耳を切り落として尖らせましょうなんて想像するだけで恐ろしい。断尾・断耳の禁止は諸手を挙げて賛成なのでありますが、体高の割にキツネのようにフサフサと大きな尻尾だからでしょうか、コーギーの尻尾はなんだか邪魔くさいと、けしくりからんことを考えている自分に驚くことがございます。コーギーの外見が変わるため、という説はなんとなくわかるような気がいたします。

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About Author

トキタアヤ

洋画とグラフィックデザインを専攻したのち、イラストの道へ。縁あってThe Timesの挿絵イラストを担当。同紙から数多くの依頼を受け、新聞のタイトル欄にエリザベス女王と並んでイラストが印刷される。児童福祉に関わる団体をはじめ、クライアント・ベースの仕事をするフリーランスのイラストレーター。足掛け4年、ロンドン動物園で週に一度制服を着てボランティア活動にいそしむ。

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