キリンの吐息

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usagi


うちのペットはキリンたち(B・レスリー=メルヴィル、 J・レスリー=メルヴィル著)という1982年に書かれた小説があります。アメリカ人のベティさんはケニヤでロスチャイルドキリンの保護活動に生涯のほとんどを費やした人でした。この本を読んだのは遠い昔のことなのでうろ覚えですが、今でも強く印象に残っているのは、キリンの吐息はこの世で一番いい匂いがするんだそうで、まつ毛は確か14センチもあると書かれておりました。アフリカの動物はどれもたいそう魅力的でありますが、キリンの姿はいくら見ても見飽きません。なんであんなに何もかも長いのでしょうか?そういえばキリンはやはりライオンの獲物のターゲットにされることがあるのだそうですが、あの物干し竿のように長い後足でライオンを蹴り殺すことがよくあるそうでございます。ご存知の方も多いと思いますが、まさに見上げるように長い長いキリンの首の骨の数は、象やうさぎと同じく7つです。キリンの8つ目の首の骨が見つかったというニュースが最近あったようですが、この骨は一番目の胸の骨(胸椎)なのだそうです。ですからやはりキリンの首の骨は7つ。たとえ8つでもあんなに長い首というのは感動の極みであります。不思議の国のアリスはキノコを食べて、首が蛇のように長くなりましたが、まさにあのような情景をいつもキリンは目にしているのだろうなぁと思ってしまいます。

ロンドン動物園にもキリンがおります。こう言ってはなんですが、ロンドン動物園は当日売りの入場券が4000円近くいたしますので、4歳の女の子を連れて時々外からキリンのゆらゆら揺れる頭を外から眺めているのよ、と友人は言っておりました。そういえば昨年、キリンをうっとりと眺めておりましたら、ゆらゆら立ち歩いていたキリンが急に足を止め、柵からにゅうっと頭を出してじっと見つめられたことがございます。

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わたくし大抵の動物はわけへだてなく好きなのでございますが、キリンにはなにやら熱い思いを抱くことがことさら多くございましたので、あの時はことさら心臓がどきんと大きく高鳴りました。

あぁ、I love キリンでございます。
本日は心乱れてしまって申し訳ございません。

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About Author

トキタアヤ

洋画とグラフィックデザインを専攻したのち、イラストの道へ。縁あってThe Timesの挿絵イラストを担当。同紙から数多くの依頼を受け、新聞のタイトル欄にエリザベス女王と並んでイラストが印刷される。児童福祉に関わる団体をはじめ、クライアント・ベースの仕事をするフリーランスのイラストレーター。足掛け4年、ロンドン動物園で週に一度制服を着てボランティア活動にいそしむ。

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