【開幕】我輩が英国に来たきっかけ

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高貴である我輩がイギリス各地を自転車で飛び回った際の経験や知識を是非一般市民である諸君と共有することができたらなと思い、この記事を書こうと決めたのである。この記事で少しでもみなに良い影響を与えることができればと思っておるのだ。

我輩は現在イギリスのロンドンに暮らして1年が過ぎようとしておる。その1年で実行した我輩のイギリス一周について書いていくつもりである。まず初めに我輩がこの自転車一周をするきっかけになった出来事から、お話しさせていただこうと思う。

そもそもイギリスに来るきっかけとなったのが、数十年前に母上が日本で占い師に観てもらったことにある。その際、占い師が母上にこう宣言した。『あなたの子供は前世にイギリスのバロン(男爵)だったことがあるのよ』。母上はそれを我輩にそっと教えてくれたのだ。

占いの結果に対して、我輩自身、何か不思議な想いを感じた。そしてイギリスってどんなところなのだろうかと気になり始めたのだ。イギリスについて調べているうちに現地に行ってみたいという気持ちが次第に強くなっていき、ついにはワーキングホリデーのビザの抽選まで受ける気持ちに膨れ上がっていたのだ。

幸運にも抽選に受かり、無事ワーキングホリデーのビザを獲得できた。その間にはイギリス全土をこの目で確かめて知識を深めたいという思いと、前世でバロン(男爵)であると言われた事が凄く気になり、もしかしたら何か我が身について心の中で気付く事があるのではないだろうかと思うようになっていき、いつの間にか意識はバロンになってしもうたのだ・・・

9月ごろにイギリスに無事到着し、直ぐに住む場所と仕事を探し、少しでも今世における我輩の語学力の向上とイギリス一周のために必要な金銭を賄うために活動を開始した。おほん、我輩は高貴なのであるが・・・この時ばかりはほんの少~~しだけだが経済面で贅沢をできない状態であったのだ。

プライベートジェットに乗って行く事も可能であったのだが、あえて!イギリス全土を細かく隅々まで見通したいという思いが勝ち、イギリス一周の旅は自転車で行く事に決めていたのだ。

こうして我輩がイギリスに上陸して半年後、この素晴らしくも泥臭い旅が始まったのであ~る。

<つづく>

 

 

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兵庫県神戸市出身。子供の頃に母から「占い師曰くあんたの前世はイギリス人のバロン(男爵)らしいよ」と言われ、バロンだった“我が輩の故郷” を探し出すためにいつかイギリスに行くことを決意。大学で建築を学び、卒業後にワーホリVISAを取得。2018年9月にイギリス上陸!自転車でイギリス全土を周る旅を敢行した。旅中で感染したライム病と闘病しつつ、英語を学ぶため2年間ロンドンに滞在、2020年秋に帰国。性格はのんびり屋だけど新しいこと好き。まさに至高と思えるほどの食事好きで、旅中は予算内でたまに美味しい物を食べることが楽しみの一部であったほど。Illustration by なぽりん

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