ブリテン島の端っこ! ついに来たランズ・エンド

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今我輩を泊まらせてくれているペンザンスのホステルから自転車で約2時間。意外と近いものなのだ。背負い慣れた重いバックパックを担いで、乗り慣れた自転車で足を踏みしめる。

行きの道中、自転車に乗る民衆から「頑張れ」と優しい声を沢山かけてもらえて涙が出そうなのである・・・。我輩は最後の踏ん張りで・・・ついに来たのである! イギリス最西端の土地、ランズ・エンド/ Land’s End。テントで宿泊し、体力の限界まで自転車を漕いで、散々辛い思いをしてやってきた。ロンドンからここまでで、約700kmほどなのだ! 分かりやすく言うと兵庫県から東京まで車で行く距離なのであるぞ!

まず我輩が初めに感じたのは、こんな最西端なのに何故人がこんなに沢山いるのであるか?ということ。駐車場には車は沢山とまっており、少し先にはLand’s Endと書かれた建物があり、その奥にも人がある程度見られた。

自転車を降り、手で押しながら中心地に行ってみると、中は少し遊園地のような様子の広場になっておったのだ。我輩はてっきり閑散とした雰囲気であると思っていたのだが、これには驚きを隠せなかったのである。

ここがランズ・エンドの入口なのである!

ここは遊園地みたいな広場なのだ。子供が遊べるアトラクションも確かあったのである。

すぐ近くに売店があったので小腹の空いた我輩はそこでまたコーニッシュ・パスティを頬張るのであった。そしてここで珍しい体験をしたのだ。我輩がパスティを美味しそうに食べておると、小鳥が何処からともなく我輩に近寄ってきたのである。しかしその、「近寄って来た」とは、本当にゼロ距離まで寄ってきたのである。そして餌をおねだりしてきたのだ。

我輩は「身分をわきまえておろうな、フハハ」と口に出さずに心の中で思いながら手でパスティの端をちぎり、それを餌として差し出すと小鳥がなんと我輩の手にクチバシで触れたのである! 我輩もこれには驚いて「ほぅ」と唸ったほど。人生で初めて小鳥に触れたのを嬉しく思ったのである!どうやらここの鳥は人間にあまりにも慣れすぎて、触れることなど御構いなしなのだ。もし行く人がいれば試してみると良いぞ!

こんな近くまで来たのだ! しかも触れられるのだが、衛生面では注意であるぞ!

さて、遊園地のような広場を抜けると我輩が求めてきた物がようやく見られる運びとなった。それはイギリスの端っこですよ!という証の白い看板(サインポスト)なのであるが、このサインはイギリス国内に2つ存在しておるのだ。一つは最北東の地、そしてもう一つがここ最南西の地。自転車で両方を走破する人も多いと聞く。我輩はその白いサインを目視した瞬間に感極まって記念写真を撮ろうとしたのだが・・・近寄ってみると人との撮影は有料(10ポンドくらい)!ゆえに泣いて諦めたのである。

ここがランズ・エンドの海! このサインを求めて来たのだが、触れられない悲しさ・・・遠目から眺めるだけでも良いのであるぞ

お金を払うとサインの文字を自分の好きな文字に変えられるサービスまであり、素晴らしいと思ったのであるが、節約上手な我輩は遠目からパシャり・・・。しかし決して無様ではないのであるぞ!

これが最果ての海であるぞ!

自転車を押して歩いているのと、アジア人である事で我輩はよく何処から来たのか?と声を掛けてもらえるのだが、「ロンドンである!」と答えると、みなの驚きようは我輩を気持ちよくさせるに十分なのである。

区切りの地としてのLand’s Endに来られて感無量の我輩であるが、実はまだ目的の5分の1ぐらいの距離しか走っていないのであった。一区切りついた感動と、まだ始まったばかりの楽しみと辛さを感じながら、ランズ・エンドを後にするバロンであった。これからはイギリスを北上しウェールズを目がけて進むのであるぞ!がははは!

一つの区切り地点

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About Author

バロン颯太

兵庫県神戸市出身。子供の頃に母から「占い師曰くあんたの前世はイギリス人のバロン(男爵)らしいよ」と言われ、バロンだった“我が輩の故郷” を探し出すためにいつかイギリスに行くことを決意。大学で建築を学び、卒業後にワーホリVISAを取得。2018年9月にイギリス上陸!自転車でイギリス全土を周る旅を敢行した。現在は旅中で感染したライム病と闘病しつつ、英語を学ぶためロンドンに滞在中。性格はのんびり屋だけど新しいこと好き。まさに至高と思えるほどの食事好きで、旅中は予算内でたまに美味しい物を食べることが楽しみの一部であったほど。Illustration by なぽりん

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