ロンドン地下鉄の攻略法 ベスト5

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時は幕末。日本では大政奉還が成り、明治維新に向かってひた走っていた頃、西の果てロンドンでは世界最古の地下鉄が開通していた。愛称 Tube。なんと今夏から一部路線で金曜と土曜の夜間運行「Night Tubeがスタート!   今秋からはその路線も拡大される予定だ。そんな頼もしいロンドンの大動脈、チューブを使いこなすための攻略法ベスト5を伝授。

1. オイスター・カードを使いこなすべし

oyster card and tube map for transportation in londonロンドン市内を移動するなら日本のスイカにあたる読み取り式プリペイド・カード「Oyster card」は必携。ロンドン市内なら地下鉄、電車、バスのすべてに使える優れものだ。現金で切符を買うと短区間を移動するだけで1回乗車につき驚異の4.90ポンド(約650円)もするところ、オイスター・カードならオフ・ピーク時2.40ポンドと半額以下(2016年8月現在)。一日乗り放題の金額上限6.50ポンド(Zone1-2)に達したら、そこで引き落としもストップされるニクいシステムなのだ。旅行者なら「Visitor Oyster Card」を渡航前にオンライン購入しておくのがおすすめ。渡航後ならヒースロー空港の地下鉄またはエクスプレス乗り場窓口で即効購入しよう(カード発行料£3が加算)。

黄色いリーダー

黄色いリーダー

最初は滞在日数 x 6.50ポンド分程度をチャージし、その後、様子を見ながらトップアップしていくとよい。トップアップは各地下鉄駅、鉄道駅のほか、街中の「Oyster available here」などと書かれたステッカーや看板のあるキオスクで可。駅の券売機でチャージする際は、券売機に付いている黄色い円形のリーダーにカードをかざして残額を確認したらカードを離し、タッチスクリーンの「Top up」をタップして希望額を選んで支払いを済ませた後、もう一度カードを円形のリーダーにかざせば完了だ(日本語を選択できる券売機もあり)。有効期限はないのでロンドンに来たらいつでも利用できる。


2. 事前に運行状況を確認すべし

58860339 - london, uk - october 4, 2015: underground entrance at the regent street and lots of people and cars on the road

ロンドンの地下鉄網は今でもヴィクトリア朝時代のまま使われている部分があり、間断なく近代化の工事が進められている関係で、運行の乱れは日常茶飯事。とくにビジネスに影響が出ない週末はここぞとばかりに集中工事していることが多く、運休区間もちらほら。出かける前にロンドン交通局(TFL)のウェブサイトで運行状況をチェックするのがロンドナーのたしなみなのだ。地下鉄が運行していない区間に関しては、代行バスが走っているので利用するとよい。なぜか無料で乗せてくれる。もっとも信号の不具合や運転手の遅刻などで運行に支障が出ることも多々あるので、事前チェックしても遅れるときは遅れるのでR。なので絶対に遅れられない約束場所やイベント会場などに移動する場合は、早めにスタートするのが正解だ。


3. エスカレーターでは右側に立つべし

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ロンドン地下鉄のエスカレーターは、立つ人は右、急ぎで歩く人が左というのが暗黙の基本ルール。 東京とは反対なのでお間違いなく。スーツケースなども横ではなく、できれば自分の前のステップに置くようにしよう。またロンドンの地下鉄は深さがあるので、長~く乗っている途中でケガなどしないよう、しっかりと右側のベルトを持つことが推奨される。ちなみに駅構内の通路や階段で「Keep Left」の表示がある場合は左側を歩くようにしよう。外へ出たいときは「Way Out」の表示に、乗り継ぎの場合は目的の路線の表示に従っていけば問題なく希望の場所へ辿り着ける。駅によっては路線同士で地下の連絡がなく、一旦地上に上がって、また下へ降りなければ乗り継ぎできない不条理なケースもあるが、100年以上の歴史あるロンドン地下鉄なので、そこは大目に見てあげてほしい。


4. 乗車後も終着駅を確認すべし

4_check destinationロンドンの地下鉄で気を許せないのが、乗っている間に電車の目的地が変更する場合があること。例えば南北を貫いて走るNorthern Lineの北行き(Northbound)は、Camden Town駅から「Edgeware」行きと「High Barnet」行きに枝分かれしていて、乗車する際に表示されていた目的地が走行中に変更される場合がときどきある(怒)。District Lineの西行き(Westbound)も途中からたくさん枝分かれしているので、乗車の際にしっかり行き先の指差し点検をしたい路線だ。また走行中に当初の予定よりも手前の駅が終点になってしまうケースもあるので、車両に乗ったからといって安心しきっていてはいけない。いずれも変更があれば車内アナウンスされるので、ゲームや音楽に熱中し過ぎて聞き逃さないよう注意しよう。内容が分からなくてもアナウンスの後に乗客がざわめき出し、突然降りる人などがいたら、それは目的地変更があったサインかもしれない。


5. トイレのある駅をチェックすべし

5_check toilet日本人にとって清潔なトイレに行けるかどうかは旅の重要なエレメントだ。トイレ目的で入ったカフェに客用トイレがなかったり(あるいは壊れていたり)と、日本に比べてトイレ事情があまりよくないロンドンだからこそ、駅のトイレが強い味方に。キングス・クロス&セント・パンクラス駅、ユーストン駅、パディントン駅、チャリング・クロス駅、ウォータールー駅、ヴィクトリア駅、ロンドン・ブリッジ駅、リバプール・ストリート駅など、地下鉄と乗り入れしている鉄道駅には間違いなくトイレがある。またセントラル地区(Zone1)でトイレがある地下鉄駅には、ピカデリー・サーカス駅、グリーン・パーク駅、ベイカー・ストリート駅、バンク駅、オールド・ストリート駅、ウェストミンスター駅、アールズ・コート駅などがある。駅にあるトイレは概ね清潔だが、そのメンテのために30ペンスから50ペンス程度の有料施設であることがほとんど。たいてい両替機が設置されているが、たまに両替機が壊れていることがあるので、トイレに頻繁に行く方は小銭の常備をお忘れなく! トイレのある駅はこちらのサイトでチェック。

運行状況のライブ・ニュース:https://tfl.gov.uk/tube-dlr-overground/status/
運行時間を調べたい:https://tfl.gov.uk/plan-a-journey/
地下鉄マップ:https://tfl.gov.uk/maps/track/tube

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About Author

江國 まゆ

岡山県倉敷市出身。ロンドンを拠点に活動するライター、編集者。東京の文芸系出版社勤務、雑誌編集・ライターを経て、1998年渡英。英系広告代理店にて各種媒体の翻訳ローカライズや日本語コピーライティングを担当。日本語翻訳リライトのスペシャリスト。2009年からフリーランス。趣味の食べ歩きブログが人気となり『歩いてまわる小さなロンドン』(大和書房)を出版。2014年にAbsolute Londonを立ち上げ、編集長として「美食都市ロンドン」の普及にいそしむかたわら、オルタナティブな生活、人間の可能性について模索中。

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