200年前にタイムトラベル

0

hotel


The Zetter Townhouse

デザインとファッション、グルメの流行発信地としてしられるクラーケンウェル にあるThe Zetter Townhouse  は、レストランビジネス(編集長ブログで取り上げられたMoro レストラン)出身のオーナー達が成功させたモダンコンテンポラリーホテルThe Zetter Hotel の2号館として2011にオープン。

約200年前に世界中を旅して回ったGreat Aunt Wilhelmina (ウィルヘルミーナ大叔母さん)という架空の人物の家をテーマに、ロンドンのザ・ゴーリングホテル、ザ・サヴォイホテルなどを顧客にもつイギリスの著名インテリアデザイナーRussell Sage(ラッセル・セージ)が内装を手掛けた個性的なホテル。19世紀中頃のジョージアン様式の建物を改装し、アンティークな内装ながら斬新でエキセントリックな世界を見事に作り上げ、メディア各紙で絶賛された。

ホテル名は、Zetter 氏が経営していたサッカーの賭けごとをする会社The Zetter Pools company がThe Zetter Hotel 買取り前の建物を利用していて、ホテルオープンにあたりその名前を残したことに由来する。

IMG_2936

ジョージアン様式の建物は個人邸宅のようで、まさに都会の隠れ家的な存在

扉を開けると、個性的なデコレーションが目に飛び込んでくる。通常のホテルと違ってフロントデスクがない。フレンドリーなスタッフが温かく出迎えてくれ、まるで友人や親戚宅を訪問したようなアットホームな雰囲気だ。

th_IMG_2933

数々の賞を受賞した有名なカクテルラウンジZTH Cocktail Lounge 。かつてはジン蒸留酒製造所やビール醸造所で有名あったこのエリアの歴史に敬意を払ってカクテル界のパイオニアTony Conigliaro (トニー・コニグリアーロ)氏が手掛けたオリジナルのカクテルが大人気。また、バーフードメニューはFour Seasons Hotel のヘッドシェフとしてミシュラン1つ星を獲得するなどロンドンで地位を確立し、現在はキングスクロスのレストランGrain Storeのシェフとして活躍するBruno Loubet (ブルーノ・ルーペ)氏によるもの。

IMG_2930

ZTH Cocktail Loungeはスタイリッシュなバーとして広く知られている

ホテルオリジナルのカクテルはウィルヘルミーナ大叔母さんが世界旅行中に体験したエピソードがもとに考案された遊び心あるメニューが揃う。知識豊富なスタッフにストーリーを語ってもらい、タイムスリップした気分を味わってみてはいかが?

ホテル宿泊者以外も利用可能なラウンジは居心地が抜群。ゆったりとした音楽のセンスも良く、ノンアルコールカクテルやコーヒー&紅茶とちょっとしたデザートも味わうことができ、優雅なひとときを過ごすことができる。ウィルヘミーナ大叔母さんの家に訪問して旅行の体験談を楽しむような、あたたかいおもてなしが心地良い。

lounge

ゆったりとした時間が流れるラウンジ

IMG_2924

ウィルヘルミーナ大叔母さんの肖像画は、映画ハリーポッターをはじめとした映画中のアートを手掛ける画家Thomasina Smith作

大叔母さんが世界中から集めたという設定の数々のコレクションが館内至る所に飾られ、まるで博物館のよう。

Collection

(右上)肖像画の周りにはウィルヘルミーナ大叔母さん旅先の絵葉書コレクション

IMG_2926

ホテルのマスコット的存在な猫。クリスマス時にはサンタクロースの服でゲストをお出迎えしたそうだ

各階ごとに異なるエレベーター扉の柄は手書きのアートでオリエンタル風なイメージ。

Lift

(左下)エレベーター内の刺繍は馬の毛で作られている。手応えのある肌触り

階段

ラッセル・セージが自ら集めていたオリジナルの新聞のコラージュが壁紙になっている階段にも注目!女王誕生時の記事もあり

ホテルは13室でTownhouse Club(約 18 sqm)、 Deluxe(約27 sqm)、 Townhouse Suite(約37 sqm)、 Townhouse Apartment (約45 sqm)の4カテゴリーで、部屋ごとに個性溢れるデザインとなっている。各部屋のファブリックには王室も顧客に持つGainsborough社を利用し、マットレスも王室御用達の老舗イギリスブランドHypnos mattresses。寝心地抜群で良質な睡眠を得ることができる。ツインベッドを希望の場合は限りがあるため、事前リクエストが必要。

IMG_2879

手編み湯たんぽカバーがあたたかいおもてなしを演出

club room 3

スタンダードなカテゴリーTownhouse Club。ヘッドボードにアンティークなメリーゴーランドの一部を利用した遊び心ある発想

天蓋ベッドの部屋

Townhouse Deluxe 天蓋付きのベッドで贅沢な気分を

room 6

こちらもTownhouse Deluxe。窓が大きく広々としている

IMG_2869

リビングエリア、バスルーム付きのTownhouse Apartment 。
大きな窓からヨーロッパ一高い超高層ビルThe Shard が見える

apartment

Townhouse Apartmentの広々としたリビングエリアとジョージアンスタイルのバスルーム

Bath room

バスタブ付きとシャワーオンリーの部屋がある。
「雨が踊るようなシャワー」として知られるRaindance Shower で心地良いバスタイムを

IMG_2874

イギリスを代表するオーガニックコスメブランドREN プロダクトがアメニティー

バスローブ

全部屋ふかふかバスローブとスリッパ、傘、セーフティーボックス、ドライヤー付き

PicMonkey Collage

(右)ミニバーにはホテルオリジナルのカクテル(有料)。(左)コーヒーメーカー

ホテル下に流れる地下水から組み込んだ新鮮な水を宿泊客に提供。この水は冷蔵庫の冷却用やバスルームでも利用されているなど、ホテル全体で省エネルギー及び省資源、環境に優しい建設材料利用など自然保護に積極的に取り組んでいる。

IMG_2880

ホテルのこだわり。環境にやさしい地下水から汲み上げた新鮮な水のサービス

レトロな電話、ラジオ、本のコレクションも趣がある。

レトロ電話ラジオ

(右上)バスルームで楽しむことができるラジオは高級ブラント Roberts Radio 。
1932年に設立された英国王室御用達として指定されている老舗メーカー

12世紀後半築Clerkenwell Priory小修道院の壁の一部がホテル内にあり、ロンドンの歴史を感じさせる。クラーケンウェルという地名は“Clerk’s Well”、ここでClerkとは礼拝のことで、礼拝者が利用した井戸(Well) から由来する。昔はこの界隈に流れるフリート川の周辺にたくさんの井戸があったそうだ。

中世の小修道院跡の壁がホテルの地下に残る

中世の小修道院壁跡が地下一階に残る

ホテル全13室と居心地の良いラウンジとフレンドリーなスタッフのおもてなしを、ひと晩10,000 ポンド より貸し切り可能。40歳、50歳の記念誕生パーティで利用する人がいるとのこと。経済的にそんな余裕があったら、ぜひ貸し切りしてみたい!と妄想してしまいました。

クラーケンウェルはグルメ好きが集まるレストランが軒を連ね、セント・ポール大聖堂やコベント・ガーデンといった主要な観光地に至近距離で立地抜群。また最寄りの駅Farringdonは現在建設中のクロスレール通過駅でヒースロー空港まで直通で41分と今後さらに交通面で便利になる。

ラウンジバーはひと味違ったお茶やドリンクの時間を過ごすことができるのでとてもお勧めスポット。また、宿泊者には2016年3月まで、ホテルサイトから直接予約した場合、特別コード’’Bedfellows’’ を入力すると、コンチネンタルブレックファースト、ウエルカムカクテルドリンク、徒歩5分にあるジムSoho Gymの一日利用券(通常宿泊客には14ポンドで販売)が無料サービス、さらに空き状況によっては、部屋のアップグレードの可能性があるというとてもお得なキャンペーン中なのでこの機会をお見逃しなく!

(ホテル周辺のおすすめスポット)

  • Saldler’s Wells Theatre: 世界各国からのモダンダンスを堪能できる劇場
  • クラーケンウェルエリアの編集長お勧めのレストランはこちら。イタリアンレストランFabrizioは私も行きましたが、手打ちのパスタとても美味しかったです♪ Exmouth Market にはグルメな人々が集まる美味しいレストランが集まる
  • Barbican Cinema :「ブルータリズム」と呼ばれる、コンクリート造りの建築群で名高いBarbican内の映画館 。アーティスティックな映画館で、映画のみならず、劇場の雰囲気、併設のバーやカフェも楽しむことができる私がお気に入りの場所
  • Whitecross Market:Barbican駅近くで木金曜日のランチ時間にオープンするストリートフードマーケット。世界各国の料理をお手頃価格で楽しむことができる
  • Museum of London: ロンドンの先史時代より現代までの歴史が年代を追ってわかりやすく展示されている博物館。毎日無料のガイドツアーが11、12、3、4時にあり考古学者や知識豊富なスタッフが一つのテーマを詳しく説明してくれて、とてもおすすめ!どの時間帯がどのテーマとなるかは当日決定
  • セント・ポール大聖堂:チャールズ皇太子と故ダイアナ妃が挙式をあげた、ロンドンのシンボル的存在。271段の階段を昇ってドームに上がると目の前に広がるのは、ロンドンパノラマの息をのむ美しさ
ホテル名 The Zetter Townhouse
住所 49-50 St John’s Square,London EC1V 4JJ
最寄り地下鉄駅 Farringdon (Metropolitan, Circle,Hammersmith & City Line)
ホテルホームページ www.thezettertownhouse.com
予約電話番号 +44 (0)20 7324 4567
予約メールアドレス reservations@thezetter.com
ホテル部屋数 13 部屋
料金 Townhouse Club room (18 m2) £215.00 + VAT 20% 〜Vegetarian cooked breakfast £9.50 / continental breakfast £10.50 /Full English breakfast £14
お得なキャンペーン ホテルのサイトより2016年3月まで’’Bedfellows’’ というコードを入れると、コンチネンタルブレックファースト、ウエルカムカクテル、ホテル最寄りのジム(Soho Gym) の一日利用券を得ることができる。さらに空き状況によっては、部屋のアップグレードの可能性があるというとてもお得なキャンペーン中
喫煙室 無し
車椅子対応客室 有り。1部屋
チェックイン時間 15:00
チェックアウト時間 12:00  追加料金40£で14:00までチェックアウト延長可
Wi-Fi ホテル全館で利用可能。宿泊料金に含まれる
日本語スタッフ 無し
ホテル施設 ZTHカクテルラウンジ、プライベートダイニングルーム

 

 

Share.

About Author

東京都出身の旅するOL。在ロンドン18年。 日本とロンドンの旅行会社で10年以上にわたり、ヨーロッパツアーの企画や、海外ツアーコンダクターの業務に携わる。現在はプライベートの旅行や仕事上で、快適で思い出に残るホテルとの出会いに喜びを感じる日々を送っている。Instagram で、miyuki.london 名でロンドン生活の様子を投稿始めました!https://www.instagram.com/miyuki.london/

ブログ

Leave A Reply

CAPTCHA