映画製作者が手掛ける ノスタルジックな B&B

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Cable Street Inn

ロンドン東部のShadwellといえば、バングラデシュ系を中心とした移民の居住地区というイメージが強く、ロンドンに長年住んでいても行く機会が滅多にないが、最近は近郊のWhite Chapel やAldgate East 地区の開発が目まぐるしく、交通の便が良いことから将来が注目されているエリア。その中で、知る人ぞ知る隠れ家的なブティックB&Bに出会った。

Shadwell駅目の前、緑の並木道が美しいCable Street に入ってすぐという好立地のCable Street Innはドキュメンタリー映画プロデューサーJulian Cole氏が手掛けたイギリスらしいレトロで趣のある宿だ。

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ぱっと見ではB&Bとは気づく人が少ないかもしれない隠れ家的存在

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以前パブだった面影を残す外観

1790年築の歴史あるこの建物は、馬車で旅をしていた人々のための宿(イン)兼パブリックハウス(18世紀から19世紀頃発達した町中の便利な社交場”public house”、現在のパブの原型)として長年利用されていたところを22年前、パブ閉店とともにジュリアンさんが建物全体を買い取り、長い年月を費やして改装し、3部屋のB&Bとしてオープンしたのが6年前。オークションを中心に揃えたアンティーク家具とモダンなタッチの組み合わせがアーティスティックで、オーナーのジュリアンさんのセンスがいかんなく発揮されている。

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入り口

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宿に足を踏み入れると、ノスタルジックな匂いと光景が広がる

地上階にはオーナーが暮らしていて、1階(日本の2階)に2部屋とリビングルーム、2階に1部屋とルーフテラスというこぢんまりとした造りで、とてもアットホームな雰囲気。まるで知人宅に訪問したようなくつろぎと居心地の良さを感じた。

駅から至近距離にある割にはどの部屋も静かで、ゆったりとした時間の流れが感じられる。1番小さな部屋Room 2でも24 m2とロンドンにしては広めで、趣ある家具と、光がたっぷりと入る大きな窓、モダンなバスルームやアートの組み合わせが独特の風情ある空間を作り上げている。

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Room 2 : 一番コンパクト、シャワーのみのバスルーム付きの部屋でも24M2のゆとり

2部屋はウォークインシャワーとバスタブ付のバスルームで贅沢なつくりとなっている。

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Room 1(26 M2) : 赤の壁が印象的なバスルームと日の光がたっぷり入るベッドルーム

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Room 3 (25.5 M2) :テラスと同様の最上階。モダンなバスルームとクラッシックなベッドルーム

アメニティー

各部屋にバスローブ、アイロン、アイロンボードあり。インターナショナルプラグがワーキングデスクに設置されていていて便利(左下)。バスアメニティーも充実(右上)スリッパはリクエストで手配可能。また、セーフティボックス部屋内に設置がないため、必要に応じてフロントで貴重品を預かってくれるそうだ

そして、朝食会場ともなっているリビングルームは自宅の居間のように利用できる憩いの場所。紅茶やコーヒー、ビスケットが無料で提供され、電子レンジや湯沸かし器も常備されている。

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リビングルーム。朝食時にはジュリアンさんが観光や地元情報等、気軽に相談に乗ってくれるという温かいおもてなしが宿泊客に好評で、多くの人を惹きつけ、リピーターが多い一因

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フレンドリーな宿のオーナー ジュリアンさん

キッチン

リビングルーム内キッチンは宿泊者がいつでも利用できる

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アンティークな家具と好対照的に飾られている数々のモダンアート中のひと作品(右上)の作者Gilburt &George のドキュメンタリーをジュリアンさんが作成し、日本のNHSで放送されたこともあるそうだ

また、宿の最大の魅力スポットのひとつ、ルーフテラスは緑に囲まれていてとても居心地が良い。

ガーデン

テラスで朝食をとったり、コーヒーや紅茶を飲んだりとゆったりとした優雅な時間を過ごすことができる

このあたりは歴史的保護地区に指定されており、テラスに立つと目の前にはイギリスの建築史上最も偉大な建築家Christopher Wrenの生徒Nicolas Horksmore 作の重要建築物St George 教会があり、隣には1936年の’’The Battle of Cable Street ‘’という英国政治上で大切な出来事の壁画と、歴史の息吹を感じる光景が広がる。

壁画上で描かれている戦いは、1930年代にヨーロッパで台頭してきたファシズムに対抗したユダヤ人たち(当時B&BがあるCable Street はユダヤ人居住区であった)が争いを起こしてファシストを追い出すことに成功したことで、英国ファシズムの終焉を導いたという歴史上重要な1ページを刻んでいる。

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The Battle of Cable Streetの壁画

駅から近いながら、緑に囲まれた静かな環境とどこか懐かしさを覚えるノスタルジックな空間に、映画関係者、作家といった宿泊客が多いのは納得。

こぢんまりした3部屋のみの宿で、できる限り低価格(ロンドン市内中心で130£~はお手頃価格です!) での宿泊費をキープするため、現在のところオンラインエージェントを通しての予約は受け付けず、独自のホームページ経由か、直接電話で予約を受け付けているとのこと。そのため、キャンセレーションポリシーはチェックイン日の7日前だが、その期限が過ぎてもキャンセル後に該当部屋がリセールできた場合は、返金対象になるとのこと。良心的ですね。

また、オンライン上では予約と同時に支払いとなるため、かなり前もっての予約の場合は電話予約をし、ギャランティーの為にクレジットカード番号を残して引き落としはチェックアウト時という方法を好むリピーターも多いよ~とまたまた「知っていればお得な」情報も教えてくれました♪

宿泊費が異常に高いロンドン市内で100£前後の宿泊地を(大型チェーン以外で) 探すのはなかなか難しいのが現状。そんな中、部屋の広さが十分で、良心的価格でアットホームかつ、ロンドンの歴史と文化に触れることができるCable Street Inn は貴重な存在だと思います。

【オーナーのジュリアンさんおすすめスポット】

  • Wilton’s Music Hall :現在も利用されているロンドン一古い劇場。劇場見学ツアーも週一回開催される。併設のバーも雰囲気があっておすすめ
  • Prospect Of Whitby:テムズ河沿いにある伝統的なパブ
  • George Tavern:活気あふれるパブ
  • Cirilo Noodle Bar & Grill:フィリピン家族経営のカジュアルな東南アジア料理レストラン

【その他近郊のおすすめスポット】

  • ロンドン塔とタワーブリッジ:ロンドン観光の目玉
  • St Katharine Docks の散歩と独立系カフェWhite Mulberries。タワーブリッジや華麗なヨットが並ぶマリーナを眺めながら、このカフェで飲むコーヒーは最高
  • White chapel art gallery と地元の人に愛されるおしゃれなデリカフェ Exmouth Coffee Company 。独立系のカフェで美味しいコーヒーとサンドイッチやケーキで一息つくのにお勧めスポット
  • 20 Fenchurch StreetのSky Garden: ロンドンの眺望とガーデンを楽しむことができる無料のおすすめスポット
  • Shoreditch エリア。 多国籍のレストラン、トレンディーなカフェ、バー、クラブが多数。編集長おすすめはこちら
  • Needoo Grillレストラン。 カレーといえば Brick Lane が有名だが、私は本格的なカレーを始めとしたパキスタン料理をお手頃価格で食べるならShadwell 隣駅White Chapel まで行く。パキスタン系イギリス人の友人もお気に入り
ホテル名 Cable Street Inn
住所 232 Cable Street, London E1 0BL
最寄り駅 Shadwell DLR駅 とOver ground stationより徒歩3分
ホームページ www.cablestreetinn.co.uk
電話番号 +44(0)20 7790 4019
メールアドレス cable.st.inn@gmail.com
部屋数 3
宿泊費 Room 2 (24 M2) 130.00 GBP ~(コンチネンタル式朝食、VAT20% 含まれる。1名利用の場合は10%引き)
特別キャンペーン 7泊以上連泊の場合は割引(10%~)あり
喫煙室 無。ルーフテラスでの喫煙可
車椅子対応客室 無。階段、段差があり
チェックイン 14:00
チェックアウト 11:00
Wi-Fi 建物全体で利用可能。利用代宿泊費に含まれる
日本語スタッフ
ホテル施設 リビングルーム、ルーフテラス

 

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About Author

児島みゆき

東京都出身の旅するOL。在ロンドン13年。 日本とロンドンの旅行会社で10年以上にわたり、ヨーロッパツアーの企画や、海外ツアーコンダクターの業務に携わる。現在はプライベートの旅行や仕事上で、快適で思い出に残るホテルとの出会いに喜びを感じる日々を送っている。

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