真夏のシシングハースト・カースル・ガーデン

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Uk☆エコ・ガーデニング格闘記


イギリスを代表するガーデンの一つにあげられる、シシングハースト・カースル・ガーデン。イングランドの庭園と呼ばれるケント州にあるナショナル・トラスト所有のお庭です。イギリス人だけでなく世界中のガーデニング愛好家から愛されるお庭だけあって、いつ行っても多くの人でにぎわっています。海外からのイギリス・ツアーのハイライトに組み込まれることもある人気の観光地でもあります。ハイ・シーズン中にはガーデニング好きだけでなく、イギリスのカントリーサイドを楽しむために家族連れや旅行者が来るためさらに混みますが、夏のシシングハースト・カースル・ガーデンの素晴らしさは格別です。

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ヴィタ・サックスビルーウエストとハロルド・ニコルソンによって1930年代に作られたガーデン。レンガ造りの壁やヘッジに囲まれた複数のRooms。Roomsはそれぞれ異なった植栽スキームで、全く別の表情を見せてくれます。別のエリアに入るたびに驚きと発見があり、わくわくするガーデンです♪

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ガーデンの入り口には小さなメドウ。ワイルドフラワーが満開です。建物横にはボックス・ヘッジに囲まれた小さな植栽スペース。バラやクレマチス、スイトピーなどのつるものが壁を多い、足元にはベルケアなど印象的なお花が植えられていました。

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中でも人気のあるガーデンはPriest’s House holiday cottage後ろにあるホワイト・ガーデン。緑のヘッジに囲まれた空間の中には、白い花を咲かせる植物やシルバーリーフの植物やシュラブであふれています。シシングハースト・カースル・ガーデンに影響を受けてホワイト・ガーデンを作ったお庭は多いと思いますが、アイコニックなタワーをバックに見るホワイト・ガーデンはやはり特別なものを感じます。

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Priest’s Houseは宿として提供されています。こんな素敵なところに宿泊して庭を楽しめるなんて最高でしょうね!最低3泊からだそうですが、ゆっくりシシングハースト・カースル・ガーデンを楽しむのも良し、ここを拠点に周辺にたくさんある有名なガーデンを巡るのもよし。

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ホワイト・ガーデンと印象がまたがらっと変わって、こちらはSouth Cottage前のガーデンです。こちらではホット・カラーが使われていて、真夏の日差しに鮮やかな赤や黄色・オレンジの花が映えます。こちらのコテージはシシングハースト・カースル・ガーデンを造ったヴィタ・サックスビルーウエストとハロルド・ニコルソンの子孫にあたる方の所有となっています。

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もともとここの敷地はピッグ・ファーム(養豚所)だったそう。その後、堀に囲まれたマナーハウスとなり、16世紀後半にはルネッサンス様式のコートヤード・ハウスに改修されたのですが、18世紀には戦争捕虜の収容所や農場労働者の宿舎として使用されていた歴史もあるんだとか。19世紀にこちらを所有した家族によって修復されたのち、1932年にヴィタ・サックスビルーウエストとハロルド・ニコルソンが入居し、庭造りを始めたそう。ガーデンの歴史としては新しい部類に入るのかもしれないですね。

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1560年代に作られたタワーの中のスペースは現在資料の展示などに利用されています。タワーを登って上からのガーデンや周囲の景色を眺めることもできます。ビッグ・ルームと呼ばれるライブラリーは馬小屋を改築した部屋なのですが(写真の建物右側部分)、ヴィタとハロルドが使用していた際の部屋を再現していて、当時の雰囲気を楽しみ思いをはせるのも良いですね。

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ガーデン名 Sissinghurst Castle Garden
住所 Biddenden Road, near Cranbrook, Kent, TN17 2AB
電話番号 01580710700
営業時間 詳細はこちらをご覧下さい
URL https://www.nationaltrust.org.uk/sissinghurst-castle-garden
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About Author

在英20年、ロンドン郊外の自宅の庭で節約とリサイクル・無農薬をテーマに土いじりに奮闘、花や木、ハーブ、野菜や果樹などいろいろ挑戦中。3年間のカレッジ生活を経て園芸とガーデンデザインの資格を取得。フラワーショーや造園現場の通訳・コーディネイト、デザインや園芸相談、メンテナンスサービス、ガーデンガイド等10年ほどやってます。庭と旅とお笑いをこよなく愛する植物オタク。ここ数年家族の闘病等でガーデニングもブログもサボってました(;^ω^)ぼちぼち復活できるかな?ブログ「イギリスの片隅で庭仕事」http://gardenuk.blog.fc2.com/もそのうち復活する予定。

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