ロマンチックなDoddington Place

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Uk☆エコ・ガーデニング格闘記


8月もそろそろ終わり。残り少ない夏を楽しもうと毎週末天気が良ければ近場のガーデン巡りに精を出しています。先日行ったケントにあるDoddington Placeのお庭がとても良かったので今回ご紹介します。ノース・ダウンズの美しい自然の中に静かに佇む、ロマンチックなランドスケープ・ガーデン。10エイカーの敷地内にはビクトリア様式のお屋敷があり、建物の周囲にはきれいに整備されたフォーマルなスタイルのローズ・ガーデンとサンクン・ガーデン、そして修復されたロック・ガーデンがあります。ボーダーではシルバーリーフがたくさん使われていて、涼やかで美しい植栽。庭に足を踏み入れた瞬間にその美しい植栽に心を奪われてしまいました!

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エドワーディアン様式のフレームワークの中にロックガーデンが造られたのは第一次世界大戦前のことだそう。地元の採掘場から運ばれたケントのラグ・ストーンが使われています。造園から100年近くたち、大きく育ちすぎた木々や岩の整理をして今の美しさが保たれています。10年ほど前に修復されただけあってとてもきれい。伝統的なロック・ガーデンに使われる植物、グラス類や低木に加え、高山植物に特化した小さなエリアもあります。高低差を利用し、上の池から下の池へと続く水の流れがあったり、高く積み上げられた石の間をあふれるように咲く花や緑の中を散策でき、小さいながらも興味深く美しいロック・ガーデンでした。ロック・ガーデンの向こうには広々としたフィールドがあり、のんびり草を食む羊をすぐそこに見ることができます。Doddington2017_2

日当たり抜群のサンクン・ガーデンの中央にはフォーマルな池があり、周囲を白いコスモスの群生が囲んでいました。その周りを囲むようにボーダーがいくつかあり、晩夏がベスト・シーズンというだけあって、夏から秋にかけて見ごろになるサンギソルバ、コレオプシス、ダリア、コスモス、クレオメ、ホリーホック、タリクトラム、セダム、アキレア、フロックス、ガウラなどがあふれんばかりに開花していました。この日は鷹匠の方がいらして鷹とミミズクを庭の中で見ることができ、ちょっと得した気分。ロックガーデン奥の池の周りには立派なモミジが何本かあり、秋の紅葉の時期の庭の様子を思い浮かべることができました。

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ティー・ルームでは地元でとれたアップル・ジュースやケーキ、クリーム・ティーなどが楽しむことができるそう。私たちは時間がなかったのでティー・ルームはパスして、フォーマル・ガーデンから離れ、ウッドランド・ガーデンへ向かいました。途中見かけた、積雲のような形に刈り込まれた巨大なヘッジ、これらは第一次世界大戦前に植えられたものだそう。第二次世界大戦まではフォーマルな直線に刈り込まれていたそうですが、戦争中にメンテナンスができず放置したのち、木の育ち方に合わせて形に捕らわれないスタイルで刈ることにしたようです。フォーマルなガーデンの中にエキセントリックなエッセンスを加えてくれる面白いアクセントになっていて印象的でした。ウッドランド・ガーデンにはツツジやアザレアが多く、春から初夏にかけてが見ごろだそう。夏の暑い日に涼しい木陰を散策しながら森林浴するのもいいですね。ケントにお出かけの際、こちらのお庭の近くに行くことがあればついでに寄ってみてはいかがでしょう?

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ガーデン名 Doddington Place
住所 Doddington, Nr Sittingbourne, Kent ME9 0BB
電話番号 01795 886101
営業時間 4月16日から9月30日までの水、日、バンクホリデー 11am – 5pm
URL http://www.doddingtonplacegardens.co.uk/

★情報は2017年8月時点のものです。事前に必ず公式サイトで詳細を確認してからお出かけ下さい。

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About Author

在英20年、ロンドン郊外の自宅の庭で節約とリサイクル・無農薬をテーマに土いじりに奮闘、花や木、ハーブ、野菜や果樹などいろいろ挑戦中。3年間のカレッジ生活を経て園芸とガーデンデザインの資格を取得。フラワーショーや造園現場の通訳・コーディネイト、デザインや園芸相談、メンテナンスサービス、ガーデンガイド等10年ほどやってます。庭と旅とお笑いをこよなく愛する植物オタク。ここ数年家族の闘病等でガーデニングもブログもサボってました(;^ω^)ぼちぼち復活できるかな?ブログ「イギリスの片隅で庭仕事」http://gardenuk.blog.fc2.com/もそのうち復活する予定。

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