ブルーベルの森で森林浴を楽しもう

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Uk☆エコ・ガーデニング格闘記


コロナに伴うロックダウンが段階的に解除され、各地のガーデンの営業が再開されています。今まで閉まっていたガーデン内のショップやレストラン・カフェなどの屋内施設もオープンされ、やっとお庭を見ながらゆっくり食事ができるようになりました。今まで当たり前のように楽しんでいたことが長期間できなくなって、改めてガーデン見学を楽しめる有難さを強く実感しています。最初のロックダウンではほぼすべてのガーデンが閉園になりましたが、2度目以降のロックダウンでは一定のルールを順守できるガーデンに限り営業を許可されていました。エクササイズとして近場であれば屋外施設内を散歩することが認められていたため、ロックダウン期間中は毎週末に近場のガーデンを順に訪問し、一方通行のサインに従って足早に庭を歩く、なんてことをしてました。オンライン予約をしようとしても人気のガーデンは早くに人数制限いっぱいになってしまい、仕方なく他のガーデンに行くこともしばしば。きっとロックダウン中の息抜きにガーデン散策を楽しみにされていた方々が沢山いらっしゃったんだと思います。

以前はガーデンを見た後にマナーハウスの見学をしたり、カフェやレストランで食事をし、ショップでお土産を買って自宅に戻ることが多かったのですが、コロナのロックダウンで屋内施設がクローズされたためそれも不可能になってしまいました。そこで健康促進もかねて、ガーデンを見た後にウッドランドガーデンや近くの自然の林の中を歩くことが習慣になりました。不思議なことに木々の中をただひたすらもくもくと歩くことにはまってしまい、何度も行っているガーデンでは庭の見学より森林浴の方がメインになってきている今日この頃です。森林浴は木々の中を歩くことで運動にもなるし、風にそよぐ葉の音や鳥のさえずり小川のせせらぎなどの音、そして花の香りや遠くから漂う薪をくべる匂いなど心地よい五感への刺激がストレス発散につながり、心身ともにベネフィットは大きいと感じます。

数年前、ハンプトンコート・パレス・フラワーショーに出展していた庭の造園作業をやっている時に、同じ作業に加わっていた一人が「日本の森林浴について学んだ」と話しかけてきました。「Shinrin-yoku」と何度か言われて、なんの事かと最初わからなかったのですが、「Forest bathing」と言われてやっと「あー森林浴の事か!」と気づきました。正直、森林浴って海水浴みたいな感じでごく一般的な自然を楽しむレジャーとしか認識していなかったので、「Shinrin-yoku」という言葉が使われていることや彼女からヒーリングやセラピーについて説明されて「そんな奥が深かったのか」と驚きました。

後で調べてみたら、森林浴という言葉は昔からあるものではなく、1982年に林野庁が提唱した造語だとしってさらに驚きました。森林を歩き清浄な空気や森林の香りを感じる事で心身の健康増進を図ろうと国民に呼びかけたようです。それまで当たり前のように使っていた言葉でしたが、由来を全く知らず、深く考えたこともありませんでした。改めて考えてみたら、しょっちゅう森林浴の恩恵を受けてたんだなーと。アカデミックなリサーチも続けられていて、森林浴の科学的エビデンスもちゃんと証明されているそうです。

私の知人は以前、植物や自然の風景に興味がなく長時間歩かせると不機嫌になるため、ガーデンに連れ出すのに苦労していました。ところがロックダウン以降エクササイズとして自然保護区や川沿いのフットパスを歩くようになって以来、すっかりはまってしまったそうです。特に自然の林の中やウッドランドガーデンを好んで歩いています。イライラしたり仕事でストレスを抱えると散歩に出かけるようになりました。まるで瞑想をしてるかのようで心が落ち着くそうです。

4月から5月末にかけてはブルーベルの咲く林の中を歩きながら森林浴を楽しむことができました。5月の第三日曜日に行ったイギリス南東部のガーデンでもまだブルーベルが満開だったので、バンクホリデーの時期でもギリギリブルーベルが楽しめる所もありそうです。場所によってはブルーベルはもう終わりかけているかもしれませんが、林の中ではカウスリップ、プリムラ、ウッドランド・アネモネ、ワイルド・ガーリック、スズランなどのワイルドフラワーがこれからも見れると思います。また今の時期だとちょうどツツジや石楠花なども楽しめると思うので、お近くのウッドランドガーデンやフットパスを散策してみてください。

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About Author

在英17年、ロンドン郊外の自宅の庭で節約とリサイクル・無農薬をテーマに土いじりに奮闘、花や木、ハーブ、野菜や果樹などいろいろ挑戦中。ロビンなどの小鳥に癒されつつも、庭を荒らす狐やリスに頭を悩ます日々。フラワーショーやガーデン巡り、ガーデンセンターでの底値チェックに余念がない、植物オタク。庭と旅とお笑いをこよなく愛し中年生活を満喫中。ブログ「イギリスの片隅で庭仕事」http://gardenuk.blog.fc2.com/もよろしくお願いします!

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