本物とフェイク。

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世の中には、たくさんの模倣品がはびこっている。

ファッションの世界も同様で、特に多いのが、時計やバッグではないかな〜??
バッグに関して言えば、グッチやヴィトンなどトップブランド品などは、世界中に出回っていて、フェイクビジネスとして確立されているようだ。

そんな中、最近のロンドンでは、この模倣品に新しいブランドがお目見えしている。それは、イッセイミヤケのBAO BAO。

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え、、これもトップブランドなの?と思うけど、いたるところで見かけるので、ビスネスとして当たっているのだろう。

BILBAOと言う名前のバッグが、進化して2010年に登場したのがBAO BAOだそうだ。

かれこれ5年ぐらい前だろうか、私はこのユニークな形が気になり、ブレークしているとも知らずに、銀座の松屋のイッセイミヤケの店に立ち寄った。

驚いたことに店には、商品が並んでいない。聞けば、毎日入荷して、その日に売り切れてしまい、
飾る商品がないそうだ。そのお客の大半は、訪日観光客。どうも海外で人気の火がついたとか。

そんな話をしていると「今日は、キャンセルされた商品があるので買えますよ〜。」と言われた。
人気の品が、なんとラッキーなことにキャンセルが出て1つ残っている。というこの特別なタイミングに煽られ、この機会を逃しては、、、と購入してしまった!が、今も大好きで大活躍しているので、ヨシとしている。

その後、だんだんと人気となったこの商品は、デパートが開店する前に、外に並んで整理券をもらうまでになったけど、今は抽選もあるとかで、もっと大変なようだ。

あの松屋にあったそのコーナーも目立つ1階に移動し、特別なスペースになっていった。

この人気に拍車をかけているのが、 BAO BAOのマーケティングの巧みさだ。定番品は少なく、毎月と言っていいほどに新しい色や形の限定品で出てくる。この特別な品を持ちたいという消費者心理を煽り、さらに、一度購入した者までも色違いなど、集めたくなってしまうという現象を起こしているようだ。

私が購入した時は、まだ手軽な金額だったけど、値段はどんどん上がっている。信じられないけど、メタリック仕様のトートーバックがなんと!18万円で売られている。これは、行き過ぎだと思うけど、買う人がいれば、その値段が当たり前になるのが、ファッションの世界。
こんな状況だからこそ、出てきたのが模倣品なのかもしれない。

しかし、その昔、出始めの頃は、こんなに安かった。

(So-en online 2010.09.01 新ブランド「BAO BAO ISSEY MIYAKE」誕生の記事より抜粋)

(So-en online 2010.09.01 新ブランド「BAO BAO ISSEY MIYAKE」誕生の記事より抜粋)

違う色も欲しいな〜。でも、ロンドンで買うには高すぎる!ということで、お手頃価格のフェイクを購入してみた。

手にしてみると様々な違いがあることに気づいた。一番気になったのが、裏地の化繊が動くたびにカシャカシャと音を立てて、うるさい。本物はもちろん、そんな音はしない。それに特徴であるユニークな形が作れず、見た目は似ているけど違うものという感じだった。
結果、2度ほど使って、何処かに行ってしまった。これこそ、安物買いの銭失いですね(反省!)

別件。香港に住んでいる知り合いが、クリスマスプレゼントと言ってGのトートバックを送ってくれた。えっ、このブランド、そこそこ高かったブランドではないの?と思って、聞いたら香港で買ったのよ〜。と笑った知り合い。この笑いで、フェイクとわかった。でも、大きさといい、便利だったので、頻繁に使っていたら、4ヶ月ぐらいでショルダーの紐が切れた!

やっぱりフェイクはよくないわね〜。。。と言いたいけど、 実は、ファイクで大活躍しているバックを持っています!
もちろん倫理的には、フェイクは問題がありますが、、、。

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Hのフェイクです。
これはトルコに行った時に、バザールというマーケットで購入。そう、ここには、たくさんのフェイク品が売られている 。一緒にいったCは、Bのマフラーを購入していたな。。。。

なんだか言い訳がましいけど、私は、Hのフェイクを買いたいというよりも、この色と形が気に入ったのだ!

バザールの掟、値段の交渉を始めた。本によれば、半分の値段から交渉せよ。とあったので、その通りに折衝を始めるとオーナーが出てきた。
オーナー曰く、我々は、まずは、本物を購入するんだ!そして、それを解体して、同じような皮を見つけ、作っている。だから、良い品物でどこにも負けない。と力説して 、私の値段を聞き入れない。。

この日は、購入をやめて他店でもいろいろ物色した。しかし、あれと同じ品物は見つからない。翌日、再来店し再交渉。もちろん安くしてくれたけど、半額なんて全く無理だった。
結局、気に入ってしまったので購入。

あれから、6、7年ぐらい経つだろうか、未だ重宝しているし、しっかりと長持ちしている。
フェイクでもしっかりとした製品があるのだな〜。
はい。倫理的には問題です。(汗、、)

でも、持ってみたいのよね。フェイクでも、憧れのブランドの物。そして、使ってみて、あっ、やぱりフェイクはフェイクなんだな〜とわかるのよ。稀にいいフェイクで出会う場合もあるけど(笑)。

一目でわかるロゴマークやユニークな形のブランドを持つことは、他人と差をつけたい!という心理。それなのにプライドを捨ててフェイクを持つとは、実はちょっと矛盾しているよね。

最近の私のお買い物信念は、お気に入りが、ほぼ毎日使う品物になるのであれば、 中途半端で妥協せず、高くても買うべし。としている。
しっかりと良い物を手にすれば気持ちもいいし、結果、無駄使いがなくなるからね。

と書きつつ、 いざとなると吟味しすぎて、買うチャンスを失っているので無駄使いが減ったようだ。

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日本パーソナルカラー協会正会員。パーソナルカラー/骨格スタイル・アドバイザー。JPCA講師。グラフィックデザイナー、化粧品会社のマーケティグを経て渡英。若いときは何でも似合っていたファッションが、年齢を重ねるうちに、似合わないモノがあると実感。いままで派手な色と選ばなかった口紅の色が、自分によく似合った驚きから「パーソナルカラー」の勉強を。また、自分色を着ていてもなぜか、似合わない理屈を知りたく「骨格スタイル分析」を学び、現在、ロンドンで個人セッションやセミナーを開催。www.style-lab-london.com

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