ふたたびコッパービーチのもとへ、の巻

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nemosouth


数年前、近所のスポーツクラブの一角にカフェが建つことになりました。

ゲストをご招待したオープニング・パーティの写真を撮ってくださいという依頼を受け、打ち合わせのため現場に向かったのですが、そこには紫の葉っぱが美しい銅葉ブナの大きな木がそびえていて、工事中なのにとても気持ちがいい。大きな木のあるカフェが近所にできるなんて嬉しいなと完成を楽しみにしていました。

パーティには多くの人が訪れて、幸先のよいスタートに。銅葉ブナの周辺はウッドチップを敷き詰めて、ピクニックテーブルの並ぶお庭スペースに変身しました。

この時、私の写真を見てくださった方から「ここで展覧会をやりませんか?」と声をかけていただいたのが実は「ネモグラフィー」のスタートでした。
「ネモ」は私。「グラフィー」はフォトグラフィーという言葉の一部であり、もともと「書き記す」といった意味があります。フォトグラフィーとはつまり「フォト=光」で「描く」ということ。
カメラマンとライターをずっと兼業していたので、ちょうどいいなと以前からブログのタイトルにしていたのです。

仕事の写真以外、プライベートで作っていた写真をおおやけの場で見せるのはほぼ初めて。
せっかく声もかけてもらったのだから、これをチャンスにきっちりネモグラフィーの屋号をあげてみようかな…とヘタレながらも腹を決めたのです。

とはいえ個展は初めてのこと。
どう準備していいのか、額って何がいいのか、変な写真〜!って思われるんじゃないか、オープニング・パーティって一体どうやって企画するの??…と冷や汗をかきながら初日にこぎ着けました。展示用のパーツを間違えて買ってしまい、DIY店に何度も足を運んだのを覚えています。

くわしい事はもう1つの連載「ミニマリストでいこう。」で書いたのでここでは省きますが、この時、自分の作品を受け入れてくれたり、買い上げてくださった人がいたことに「こんな私だって、好きなことやって、それで大丈夫なんだ!」と目からウロコ体験をしたことが大きな転機になりました。

…いろんなことに気がつくのが遅いというか。
完璧主義という名のビビりに、自分のやりたいことをずっと邪魔されていたんですね〜。

さてさて。
その思い出いっぱいのカフェで、今月ふたたび個展を開く事になりました。お気に入りの作品10点が並んでいます。あの銅葉ブナ=コッパービーチの木の葉っぱは、いま、紫から夏色の深い緑に変わっています。

invitation2019JuneCopperbeechcafe

お茶がてらお越しいただけたら嬉しい。葉っぱをくわえた小鳥のマークがカフェの目印です☆

ではまた、サウスでお会いしましょう〜♪

Nemography @Copper Beech Cafe
2019年 6月1日〜28日まで
住所:Red Post Hill, Dulwich, london SE24 9JN
最寄り駅:North Dulwich、バスは38番もしくはP4が会場近くに停車
電車でお越しの際は、North Dulwich駅を出て右手に歩いて行き、小鳥のマークがある最初の角を右折しどんどん奥まで入って行きます。駐車所もあり。
Opening hours
月〜木 4-9pm
金 4-7pm
土・日 7-7pm

 

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About Author

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写真家&ライター。東京で広告制作・編集と撮影の仕事を経て2003年渡英。フリーランスで活動中のアーティスト。ロンドンをベースにアーティストや作家をモデルにした絵画的なテイストを持つポートレート制作などを行う。英国をベースとしたエキシビションを開催。日常系ミニマリズム研究家。「あぶそる〜とロンドン」編集長、江國まゆ氏と共に2018年に『ロンドンでしたい100のこと(自由国民社)』(執筆&撮影)、そして2020年には『レス・イズ・モア 夢見るミニマリストでいこう。』を出版。

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