ナミヘイのひとりごと ① 思いの丈を生きるということ

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今回は「英国」のお話ではなく、私「ナミヘイ」のお話を少し….。

私には3人の子供たちがおりまして、ほぼ子育て完了という時期でございます。幼い頃の3人を一人一人表現してみますと、一人は「まっすぐ走り抜けるタイプ」でもその後ろ姿は必ず私から確認できるのです。もう一人は「その場でどっしりと座っているタイプ」安心を私に投げかけてくれます。最後は「突如、角を曲がってしまう変化球タイプ」だから私はほったらかしに、というよりか周りの方に育てていただきました。

本質は変わらなくとも、三人三様、随分紆余曲折を経て今に至ります。子供たちが岐路に立たされた時、果たしてあの時の私のアドバイスは子供たちのためになったのだろうか、私が盾になってと思っていたことはただの思い上がりだったのではないか、そんなことを未だグルグル考える時もあります。つい先日、子供たち3人とあることで言い合い寸前になり、二人がうまくその場をおさめました。しかし私は気持ちがおさまらず、おいおい声が出るほど涙があふれるのです。

このある事とは、今まで幾度となく私達の中で問題視されていた事です。今回ばかりは私の胸の内がおさまらなかったのです。今を逃したら私の気持ちを伝える機会を失う、一生後悔すると思い、冷静に簡潔に文章にして3人に送りました。なぜ文章かって?私は話すのが大の苦手なのです。話しているうちに、自分でも何を話しているのか分からなくなるからです。読んでくれなくてもいいや(でも読んでもらいたい)と思い送りました。数時間後「まっすぐ走り抜けるタイプ」は「全部読んだよー」と。「変化球タイプ」は「話してくれてありがとう。ごめんね。後で一緒にドラマ観ようね」と。一番の曲者「その場でどっしりタイプ」は案の定読んでもらえたのかどうか…(笑)。その日私は仮面ライダーのように腫れ上がった目で一日を過ごすこととなりましたが、読んでくれていなくとも、自分の気持ちを言葉にして表現できたことは、私にとって晴れやかな気分であったのであります。そしてそこには何があっても変わらぬ「愛」があったと確信しています。

さて、2019年9月からスタートしました「あぶそる〜とロンドン / Absolute London 」 Come on!! ナミヘイがゆく♡ニッポンの英国。この私に書くことができるのだろうか、というのが正直な気持ちでした。2019年は遊びでもなんでも、声をかけていただいたことは断らない!という1年に自分で決めていたことも一つの理由です。そんな時にロンドンで暮らしていた頃を思い出したのです。幸いに、日本で時間に追われるという感覚のない世界で過ごすことができました。「生かされている」ではなく「生きている」という感覚です。

その中で在英のたくさんの日本人の方と出会う機会もありました。そして気づいたことが一つ。それは皆がいつも笑顔で私に語りかけてくれること。些細な失敗や落ち込んだこともポジティブ志向に切り替える気持ちを持ち合わせていること。常に前向きで自分の大好きなことをとことん追求していること。だから年齢を感じさせない若さが漲っている。特に50代の女性の笑顔を目の当たりにしていると「なんて素敵なんだろう、私も早く50歳になりたい!」と思わずにはいられなかったのです。そんな50代を迎えてみたい。「書く」とは、自分に自信のない私という人間に、変化を起こす最初で最後のチャンスかもしれないと思ったのです。

それともう一つ。私はどちらかというと一匹狼派なので、一人で行動することが殆どです。先ほどもお話しましたが、私は話すことが大の苦手。できれば笑顔でうんうんと頷いていたい。確かに一人は寂しいですが、極度の緊張持ちと話し下手は性格ゆえ仕方ありません。ひとり気ままにふらふらするのが性に合っているのです。

あれは冷たい雨が降る冬の日、オックスフォードサーカス近くで開催されたあるギグ(小規模な会場での一夜限りの演奏会のこと)での出来事。偶然に隣り合わせた彼女との出会いが全ての始まりでした。僅かな会話にでさえ緊張する私は、彼女が今日は喉が痛いの、と言いながら懐かしい日本の曲を口ずさんでいたことを昨日のように覚えています。その日から今日まで、居心地の良い距離感でもって焦らず急がず、いつもその彼女に静かに導びかれていたような気がしてなりません。今思えばその導きは思いの丈を声にするのが困難なら、だったら、思いの限り文字にしてみよう、自分の角度で見たもの、感じたものを文字に載せよう、ということ。それが「ニッポンの英国」だったのではないかと感じます。

本題のみならず、プライベートな話題も多い内容ですが、毎回、全身全霊、愛を持って書き進めている自分に気づかされます。ある意味大袈裟ですが、自分の中では「遺書」的位置づけと言っても過言ではありません。こんな私でも自分が生きてきた、自分のやれることがあったという証です。たくさんの方々に繋いでいただいたご縁や、まだお会いしていないあなたにもきっとたくさんの思いをいただくであろうと想像しながら、感動したり驚いたりしている私です。とはいえ、生身の人間ですからアップダウンの連続の毎日であります。それでいいんです。バランスを保ちながら、ほんのちょっとの「意識」で、今日という日のどこかで最高の時を過ごせたとしたら、私はとても幸せだと思うのです。

そういえば日本を離れて生活していた頃、私はいつもいつも大きな大きな空を眺めて過ごしていました。真っ青に染まる空もあれば、もくもくと湧き立つような雲が現れる時もある。この空の真ん中を飛行機で通り抜ければ、そこに私たちの愛する人たちがいる。例え飛行機が通り抜けることができなくても、世界中この広い大きな空の下、私たちはいつも繋がっている。決して私は一人じゃないんだと、そんな世界を「ニッポンの英国」でお伝えしていければと思っています。

 

Vapor trail 飛行機雲Aya Tokita

 

 

 

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About Author

ナミヘイ

兵庫県伊丹市出身。東京都在住。主婦時々パートタイムジョブをこなす。子育て期をニューヨーク、ロンドンにて駐在生活を送る。思いつきのその日決めで行動する一匹オオカミ派。『成るように成る』をモットーに今世を生きる。水泳・ジョギング・登山・ウクレレ・映画・ライヴ鑑賞・奉仕活動と未知なる自分を今後も探求し続ける。インスタグラム:@n_amihey

2件のコメント

  1. ナミヘイ
    ナミヘイ on

    LONDONEYEさま、コメントありがとうございます。
    毎回お店などの紹介を書いていると、なぜか自分のプライベートな思い出がポコポコ浮かんできて、あれよこれよと書き進めてしまっているのですが、いつもお読みいただきありがとうございます!今回は「自分を吠えてしまった」的な内容でしたが、生まれ持った性格や思考、長年の問題や異国での出逢い等がこの時期になり一本の線で繋がったような気がして、書かずにはいられなかったというのが本音です。実はLONDONEYEさんと同じようにこの記事を読んでくれた友人が次のようなメッセージを私に送ってくれました。ご親戚や小中学生の子供達との関わりがおありでいらっしゃるとのこと。もしかしたら状況はマッチしないかもしれませんが、未来を生きる子供たちを思う私たち世代の「愛」を感じたので、LONDONEYEさんにもシェアさせてください!

    〜正解のない、終わりなき戦いは今も継続中。喜びも悲しみも達成も喪失も全てを糧にして歩き続ける姿を、命ある限り見届ける覚悟です〜

    これからもどうぞよろしくお願いします^^

  2. ナミヘイ様

    初めまして!「ニッポンの英国」、日本で、拝読しています!
    今回の三人のお子さんとのことで、仮面ライダーのように目が腫れ上がってしまったけど、でも、最後は晴れやかな気持ちになられたとのこと、感動でした。私も親戚の小中学生の子供達との関わりに、深く考えさせられました。これまでの「ニッポンの英国」と読んでいると、私は、ナミヘイさんは書くことも話すこともお得意なのだろうなと勝手に思ってましたが、実は話すことが大の苦手とか。ちょっと驚きました。これからも、書き進めてくださること、楽しみにしています!

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