【青のシンフォニー】でユーロスター気分を味わう!

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自分の好きな趣味や興味のある事柄が他の人より長けていて詳しい人』っていらっしゃいますよね。ある物事についてその人に聞けば、すぐに正解が返ってくる知識豊富な人。私の知人に一人いるんですよ。彼は幼い頃から乗り物が大好きでした。全国の乗り継ぎ情報、各電鉄会社の各路線別アナウンス、歴史、製造、車体の細部にわたる部品まで、彼が語り始めると止まることはありません。彼の知識は会うたびにレベルアップ。地上にいながら遥か空高く聞こえるエンジン音で機体の種類を言い当てるほどにもなりました。実際彼の話は聞いていても難しすぎて、最近は聞いているフリをするのが上手くなった私です。(・・;)

そんな彼と大阪の鶴橋で再会。鶴橋は東京で言うと新大久保のようなもの。焼き肉&韓国料理の鶴橋駅のホームでは年がら年中焼肉の匂いが漂っています。仲間とこじんまり韓国料理を楽しんでいる中、彼はただ一人黙々と時刻表とにらめっこ。時刻は13時。なぜか時間を気にしている様子。頭上の鶴橋駅にはJRと近鉄電車が乗り入れています。もうそれだけで彼は興奮状態! 我らは韓国料理に舌鼓! すると彼が突然プレゼンしだした!
①実は僕が乗ってみたいと思っている「青の交響曲(シンフォニー)」という観光特急があるんだ
②鶴橋からひと駅先の大阪阿部野橋駅からその観光特急は発着しているんだ!
③ウェブサイトを確認すると向かい合う4席が二箇所空いている。常に満席だという中これは非常にラッキーだ
④次便が14時10分発なので、今から一駅移動すれば乗車できるのではないか、と。
目をキラキラ輝かせてプレゼンしている彼に満場一致!我ら4人は隣駅の大阪阿部野橋駅へと向かいました。

〜海鮮スンドゥブチゲ〜「マシッソヨ」美味しい!

大阪阿部野橋駅〜吉野駅(奈良県)間を1日2往復、計4便運行する観光特急「青の交響曲(シンフォニー)」。運営は近畿日本鉄道。一般車両(6200系)を改造し、2016年9月運行開始しました。ちょうど今、吉野を出発した第2便が入線してきましたよ。数少ない運行本数に鉄道ファンは群がります。いつもの如く聞いているフリ、見ているフリに徹しようとしていましたが、クラシカルな外装の濃紺のボディーに私は目を奪われてしまった♡一般車両を改造するとここまで華やかになるのだ、と驚いた! ちょっとワクワク♡♡ 普段東京では生活圏内の鉄道しか乗らないため新鮮味が全くないが、この濃紺のエレガントボディーに小旅行気分に出かける気持ちになってしまったのです。

第3便 吉野行き14:10発

ヨーロッパまでいくと島国ニッポンでは経験できない陸続きで異国への移動ができます。代表的なものが1994年に登場したユーロスター。英仏海峡トンネルを通って、島国イギリスとヨーロッパ大陸とを結ぶ高速列車です。ロンドン〜パリ間を約2時間半、ロンドン〜ブリュッセル間を約1時間50分。最高速度300kmで結びます。飛行機と同じく、セキュリティチェックとパスポートコントロールも必要です。異国に向かうわけではないけれど、ラグジュアリー感あふれる車体とともに、約1時間半の擬似体験「ユーロスターごっこ」に浸ってみようと考えました。

古事記や日本書紀、万葉集に詠まれた山々を眺めながら、向かうは天武天皇、源義経、西行、後醍醐天皇と偉人たちが愛した奈良、吉野です。また秀吉が武将五千人を引き連れて花見をした世界遺産でもある吉野山の桜も忘れてははなりません。このような奥深い歴史に触れてみたい中高年層の観光客が多いこともあり、落ち着いた濃紺色のボディカラーとゴールドのラインに大人心をくすぐられてしまいます。もうこれだけで「上質な大人旅」!

近鉄グループ「全日本コンサルタント」が設計、デザインを担当

のどかな風景

そしてロゴである「青の交響曲(シンフォニー)」。これは車両の数に連動して(1号車と3号車が座席スペース、2号車がラウンジスペースの3両編成)吉野の美しい山々を表現する三つの曲線と、「交響曲」という名称から連想される音の広がりを表現しているそうです。んん〜 中高年の心に響きますよね〜♫

ロゴ「青の交響曲(シンフォニー)」

奥深い歴史と、自然豊かな吉野沿線を駆け抜ける旅のスタートです。ユーロスターでいえば、ロンドンのセント・パンクラス駅からパリの北駅に向かうところ。子供の頃に「〜ごっこ」をして遊んだように、ロンドンの佳き日を思い出して「ユーロスターごっこ」の始まりです。

桜鮎で有名な吉野川。解禁になると釣り人の姿があちこちに見られます。

まず驚いたのが車内の優美さ。カーペットにカーテンの質感。座席は全て2列+1列の幅広デラックスシート。また座席の手の触れる部分には、奈良県産の竹材が使用されているというこだわりよう。ゆったりとした旅時間がますます大人旅を演出します。

こだわりが感じられる落ち着きある空間

旅のスタイルに合わせて、ごゆっくりお過ごしください

でもね、ゆったりするのもいいけれど、限られた時間は有効に使わなくちゃ! 車内散策は必須ですよね♫  勿論彼を誘ってくつろぎのラウンジ車両へ〜。すると2号車へ向かう連結スペースに、ライブラリーを発見! 奈良の歴史に関する本や写真集、沿線にまつわる書籍など、情報収集もたっぷり学べます。そしてその先には広いラウンジスペースが待っています。大型のバーカウンターには、沿線の魅力ある限定品がずらり。彼は地元ワイナリーの国産ぶどうジュースを選んだ。私は吉野の地酒飲み比べセットも魅力的だったが、なんとマカロンを発見♡

マカロンといえばフランスです。パリのシャンゼリゼ通りの「ラデュレ」に入り、店内を蛇行する長い列に並び、たった一つだけマカロンを買う。そして片手にひとつマカロン持って、パクつきながらシャンゼリゼ通りを歩く。これがパリに行った時の私の遊び方。「ユーロスターごっこ」でマカロンを見つけるなんて最高〜! 少し小さめサイズですが(笑)。こちらは地元人気店「ラ・ペッシュ」さんの限定品。大淀町産の日干番茶を使用した「番茶味」。抹茶味、というお味はよくありますが「番茶味」というマカロンは生まれて初めて。ほのかに香るまろやかさと、しっかりとした番茶のお味が香ばしい。表面の黄金色の番茶パウダーが和菓子っぽくてよかったです。もう一つは「きいちご味」。鮮やかなきいちご色が美しい。口いっぱいに広がる甘酸っぱさは想像以上です。カタカナでラズベリー味と表記してなかったところが100点満点! さすが吉野! ご神木の地へと向かう観光特急では、フランスのマカロンといえども日本語で「きいちご味」がもっともだと私は考えるのであります。

あちらからも撮ってる〜笑!

窓の大きさがステキ♡お食事やお飲みものは、ラウンジでいただいても、ご自身の席に持ち帰っても好きなスタイルでどうぞ!

マカロンセット¥700( コーヒーまたは紅茶をセット)

そろそろ15時26分、吉野駅に第3便が到着です。最初は彼の提案でまんまと乗せられてしまったと思っていたはずが、なぜか途中から立場が逆転してしまった私達。そのおかげで私はとっても楽しい「ユーロスターごっこ」ができました。まさかマカロンが食べられるとは思ってもいなかったしね。
ここまで連れてきてくれてありがとう。とてもとても楽しい1日でした。

金峯山寺(きんぷせんじ):古代より聖域とされる地。2004年「紀伊山地の霊場と参詣道」の一つとして世界文化遺産に登録される。

 

ヨーロッパ大陸への玄関口であるセント・パンクラス駅。天井を見上げるこの男性、彼はこの駅を取り壊しの危機から救った詩人ジョン・ベッチャマン(1906~1984)。そして彼の奥に見えるは「THE MEETING PLACE」と名付けられた再会を喜ぶ恋人たち。ロマンティックですね♪  またいつかこの場所でお会いできる日を夢見て。

 

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【観光特急 青の交響曲(シンフォニー)Blue Symphony】 近畿日本鉄道
https://www.kintetsu.co.jp/senden/blue_symphony/
◆料金
大人730円(特急料金520円+特別車両料金210円)
小児370円(特急料金260円+特別車両料金110円)
※ご乗車には上記料金の他に普通運賃が必要です(片道普通運賃 大阪阿部野橋〜吉野/大人990円 小児500円)
◆運行日
原則水曜日を除く毎日運行(詳しくはホームページでご確認ください)
◆運行ダイヤ
大阪阿部野橋駅〜吉野駅間を1日2往復/計4便運行

 

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About Author

ナミヘイ

兵庫県伊丹市出身。東京都在住。主婦時々パートタイムジョブをこなす。子育て期をニューヨーク、ロンドンにて駐在生活を送る。思いつきのその日決めで行動する一匹オオカミ派。『成るように成る』をモットーに今世を生きる。水泳・ジョギング・登山・ウクレレ・映画・ライヴ鑑賞・奉仕活動と未知なる自分を今後も探求し続ける。インスタグラム:@n_amihey

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