イースター・アフタヌーンティーの季節だ♪ ベリーズティールーム

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渋谷と吉祥寺を結ぶ京王井の頭線に「浜田山」という駅があります。渋谷からわずか20分という都心周辺にありながら、閑静な街並みと自然も満喫できるエリアです。善福寺川に沿った散策路には約700本のソメイヨシノが今か今かと蕾を膨らませていることでしょう。余談ですが、日本一ポルシェが売れる街だそうですよ (*_*)

その街に、本格紅茶とイギリス菓子の店「ベリーズティールーム」さんがあります。浜田山駅を降りてメインロード商店街を入るとすぐに、ピンクのエントランスとシンボルマークのティーポットが突如現れます。華やかなピンクと商店街との思いがけないギャップが印象的で、ドアノブにかける手がますます緊張します。扉を開くと、階上まで導いてくれるピンクの一本道。さっきまで気になっていたギャップはもうどこかに忘れ去り、今日というティータイムを楽しもうと一段一段駆け上がっている自分がいました。

3月に入り「イースター・アフタヌーンティー」が始まりました。イースターとは「復活祭」。イエス・キリストが処刑された3日後に復活したことを祝うお祭りです。ティールームは春色に染まっています。予約でアフタヌーンティーを楽しまれるご婦人。お仕事のお昼休みと思われるサラリーマン。買い物帰りに紅茶と過ごす一息の時間。束の間の自分流の過ごし方を求め、皆、この階段を上がってこられるのでしょう。何を隠そう、私もそのうちの一人です。

🐣生命の誕生を表す卵&子孫繁栄を表す多産のうさぎが復活祭のシンボル🐰

まずはウェルカムティー。きりりと冷えたアイスティーで喉をうるおしましょう。さっぱり、スッキリ!
そして好きな紅茶をポットサービスでいただけます。ここはやっぱりオリジナルの紅茶でしょ♪  セイロンブレンドティーの「浜田山」か、インドブレンドティーの「貴婦人」か、迷いに迷った挙句「貴婦人」に決定! 今日の私は独特の香味高い、貴婦人のような気分になりたかったので♡

お茶の香りを楽しみながら、セイボリープレートの登場です。
ほどよい塩気のケークサレ。ベーコン、エリンギ、ほうれん草、パプリカの彩りが綺麗で野菜たっぷりの甘くない食事ケーキです。イースターの定番、卵を使った料理、ヒヨコのデビルズエッグ。黄身をカレー風味に仕立て、詰めなおしたもの。装いある卵を食するのは年に一回、イースターの日くらいです。カレー味、存分に堪能しました! そしてサラ〜っと喉を流れていったまろやかじゃがいもスープ。最後は存在感あるピンチョスでセイボリーを終了。ピクルス、生ハム、オリーブ、トマトを一口で放り込みました。

冷めても美味しいケークサレ♪

アッサムをベースに、ダージリン、ニルギリを加えた「貴婦人」

水色と黄色の卵と一緒に運ばれてきた二段スタンド。♫ は〜る色の汽車にの〜⤴︎って♬ なんて口ずさんでしまうくらい春色広がるアフタヌーンティー。

スコーン2種、クロテッドクリーム&ジャム付き。プレーンとホットクロススコーンです。イエスが弟子のユダの裏切りにより十字架にかけられた金曜日を「グッドフライデー(聖なる金曜日)」と呼び、この日に食べるのが「ホットクロスバンズ」。ミックススパイスやドライフルーツが入った小型のパンで、上部にクロスが入っています。バンズの代わりにスコーンの上部にクロス、そして中にはレーズン。粋な演出に感激!

イースターに関係なく、イギリスでは一年中スーパーに出回っているホットクロスバンズ。山羊チーズ+イチジク+はちみつっていうのもあるそう♡いつか現地で食べてみてくださいね💗

抹茶のカップケーキと、ラズベリーのカップケーキ。食べるのがもったいないくらい可愛いすぎます♡ イースターシーズンには子ひつじやうさぎ、ひよこの形のビスケットの他に、イースタービスケットがあります。カランツとスパイスがたっぷり入った縁がお花のような形です。ほろりとした食感。カスターシュガーのほんのりした甘さとスパイス香る一枚です。

卵飾りをのせて鳥の巣をイメージした抹茶のカップケーキ、ラズベリーピューレで色付けしたベリークリームにイチゴをのせたラズベリーのカップケーキ

イギリスでイースターのケーキといえば黄色の「シムネルケーキ」。ブランデーで煮たドライフルーツをたっぷり焼き込んだフルーツケーキです。黄色のマジパンで作ったボール11個を置き、表面に軽く焼き目をつけたもの。その昔、家を離れ屋敷などへ奉公に出ている少女たちが家に帰ることを許されるのがイギリスの母の日「マザリング サンデー」で、お母さんのためにシムネルケーキを焼いて里帰りをしたそうです。遠い昔を思いながら、ひとくちひとくちを噛み締めました。最後はイースターカラーのグラスデザート、マンゴームースでご馳走様でした。ランチ代わりにも楽しめる小ぶりで上品な焼き菓子たち。ちょっと忙しさから解放されたい1時間があれば、十分に楽しめるベリーズティールームさんのイースター・アフタヌーンティー。おひとり様より予約を受け付けています。3、4月の金土日、①12:00〜 ②14:30〜 各回8名様まで、お一人¥3,700(税抜き)になります。ご予約は専用サイトでどうぞ!

マジパンで作った11個のボールは、キリスト教の11人の弟子(ユダを除く)を表している

「ヴィクトリアン」と「ピンク」をテーマにしたティールーム。イギリスのアンティーク家具とビンテージウェアに目を奪われます。何よりもティールームに並んでいるオリジナル商品の豊富さに驚きました。そして帰宅してから公式サイトを覗いてみました。するとそこには、オーナー和田真弓さんとスタッフの方達の「日々のティータイムを、もっと彩り豊かに過ごしていただきたい」という想いがぎっしりと詰められていました。ここで公式サイトの内容をご紹介!

オンラインショップ
季節限定のケーキをはじめ、オリジナル缶に入ったクッキーや茶葉。お店の商品のイラストを手がけるデザイナーSAYAさんにも注目です。また商品説明がとても丁寧だということ。歴史を知ることでより味わい深いお買い物ができます。

英国菓子レシピ
お菓子の歴史も含め、写真付きでレシピを紹介。使用している製菓材料の紹介もあります。プロの味を再現できますね!「ラベンダー・ショートブレッド」と「クランペット」が公開中です。

ティールーム試練の開業記録ブログ
「20代でティールームを開く」を信念に、2021年1月で8周年を迎えられたベリーズティールーム。試練の開業1年を赤裸々に綴ったブログです。「オープンはゴールではなくスタートである」と気づくと共に、閉店の二文字が脳裏にちらつき始めた頃、ティールームのコンセプトを改め直す軌跡が記されています。たくさんの方からのアドバイスや協力のもと、オーナー和田さんの再スタートへ挑戦が始まります。根底にある紅茶への一筋の想いが、今へと繋がっています。信念を実現させた和田さんの言葉は非常に力強いと思いました。

ティールームから階下へ降りようとしたときに目に留まった扉のステンドグラス。そして振り返ってもう一度見た暖炉。とても懐かしい気持ちが蘇り、この光景どこかで見たことがあると思いました。それは昨年1月あぶそる〜とロンドンでもご紹介させていただいた「Cha Tea 紅茶教室」さんのティールームの光景でした。内装工事を設計管理された会社が同じだったんですね。日本で唯一の英国住宅専門の設計事務所「コッツワールド」さんでした。またCha Tea 紅茶教室の立川碧先生は、和田さんの紅茶の師匠。立川先生の体験レッスンで飲んだ紅茶の美味しさに衝撃を受け、6年後にティールームをオープンされたのです。オープン準備から立川先生は応援してくださったそうです。

イギリスから取り寄せた暖炉と美しいメダリオン(ここでは天井のシャンデリアの吊り元にある天井装飾材のこと)

レシピ開発にティールーム運営、催事出展、菓子製作と、しっかり睡眠はとっていらっしゃるのかと、そばから見てとても心配になるのですが、そこは店主、ご自身の体調管理も重要な仕事として取り組まれてるのでしょう。みなぎるパワーがこの先どう展開していくのか、私はとても楽しみでなりません。

ただいま東武百貨店池袋本店、8階催事場にて「可愛いお菓子と箱菓子フェア」に初出店中。10:30-19:00、3月16日(火)まで。ホワイトデーにぴったりな可愛いお菓子たちと紅茶が待っています。今年のホワイトデーのプレゼントはこれで決まりですね♡

私は早速初日に行ってまいりました。お目当ては大人気のグルテンフリー英国クッキー缶。自分のためだけの毎日の一枚に、あるいは気になるあの方に感謝の気持ちを込めて。食べて、見て、何度も楽しめるギフトに最適なひとしなです。この間、浜田山のティールームでもイースター・アフタヌーンティーは開催中。どうぞご予約の上、お出かけくださいませ。

オーナー和田真弓さん(中央)・心強いスタッフの皆様と🇬🇧東武池袋にて

さて、浜田山のべリーズティールームさんに行こうか、それとも東武池袋のべリーズティールームさんに行こうか。。決して迷うことはありません(^^) どうぞ、どちらにもお出かけなさってくださいね♪

 

いってらっしゃ〜〜い!!!

【下:グルテンフリー英国クッキー缶】チョコレートデコクッキー、王冠のジンジャークッキー、オートミールクッキー、ショートブレッド、フラップジャック、ラベンダークッキー、ハートのミニクッキー

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【ベリーズティールーム】
東京都杉並区浜田山3-30-9-2F
Tel:03-5930-9395
当面の営業時間(3/13現在): 金・土・日曜 / 12時〜17時
公式サイト
オンラインストア
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兵庫県伊丹市出身。東京都在住。主婦時々パートタイムジョブをこなす。子育て期をニューヨーク、ロンドンにて駐在生活を送る。思いつきのその日決めで行動する一匹オオカミ派。『成るように成る』をモットーに今世を生きる。水泳・ジョギング・登山・ウクレレ・映画・ライヴ鑑賞・奉仕活動と未知なる自分を今後も探求し続ける。Instagram: @n_amihey

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