蜘蛛に対して強い恐怖心を持つ人はたくさんおりますが、蝶々もなかなかどうして、悲鳴をあげるほど恐ろしがる人が少なくないようでございます。
動物園のスパイダーコーナーにいるキーパーさんは、「犬や猫よりも怖くないんだよ。ガブリと噛みつかないからね。」と、お客さんに説明することがあるそうです。もちろん中には嚙みつく蜘蛛もおりますが、こちらから危害を加えない限り、ほとんど動かずじっと獲物を待っているだけでございます。蜘蛛の餌やりは大変難しく、キーパーさんは蜘蛛の巣に向かってハエなどを投げてやらなくてはいけません。蜘蛛は動いているものでないと興味を示さないので、何度も拾っては投げ、拾っては投げている姿をよく見かけます。
蝶々などはストローのような口なので、なおさら噛みつくことなどありえないのですが、中には悲鳴をあげて逃げまどう方も珍しくありません。私の友人は、とにかく飛んでこられると背筋が冷たくなる、と言っておりました。
蝶はもとより蛾の幼虫には、美しいものが多いように思えます。特に大きなものは、プリッと持ちおもりがして彩りも見事なものです。幼虫は決して飛ぶこともありませんし、先日なかなかよい写真が撮れたので、Facebookでご紹介したところ、気が遠くなるので「非表示」にいたしました、とコメントが入りました。
この世には、恐ろしいものがたくさんあるようでございます。(つД`)ノ