「結果を知る前に心配したりネガティブに考えちゃダメなのよ。万が一悪い結果でも2度がっかりするからね、1度で充分。」
私の友達は苦労して生きてきたからこその、実践で学んだ助言をしてくれます。彼女は我が子が幼かった頃にシングルマザーになり、それは大変な思いをして子供を育ててきました。朝の8時から夜の11時まで働き詰めで、それでももらえるお給料は日本円で10万円足らず。子供は小さいうちから自分で夕飯を作って一人で床につくことを学びました。彼女の国は子供の義務教育の年齢でも国からの補助は無く、子供の教科書代を工面することもままなりません。悩んだ末に子供を連れて10年ほど前にイギリスに来たのですが、言葉も習慣も違うイギリスで、もちろん仕事が大変なことには変わりありませんが、イギリスの国の補助を受けることができたので、子供の教育を来年修了することができる予定です。
「ひと月20ポンドの映画館のチケットがあるんだけど、私はそれを購入して1週間に2回行くの。」
曜日や上映開始の時間にもよりますが、もし1本の映画が10ポンドで見られるとしたら、1週間に2本だと既に20ポンド。ひと月が4週間だとしても80ポンドです。毎週2本見ても毎回違う映画が楽しめるんだそうですが、彼女はジャンルを問わず何でも見るんだそうです。もちろん彼女の言葉の字幕も吹き替えもあるはずがありません。でもひと月3000円以下の英語学習でもあります。今はテレビでも映画でも、おおよそのことは理解できるそうです。
「楽しむのよ、できることは何でも楽しむの。」
もちろん映画に限らず、彼女はいつも溌剌としています。
「どんな格好をしてようが、みんな人のことってたいして気にしてないのよ。今私たちの前におかしな髪型やすごいメイクをした人が座っていたら、興味本位で見つめてしまうかもしれないけどあなたの記憶にはそれほど残らないと思うわ。人にどう見られるかなんて気にすることないのよ、自分が居心地よくすごせればいいの。」
彼女は高いものこそ身につけられないけど、とてもお洒落な素敵な自慢の友達です。子供のこと将来のこと、そして自分の健康のこと、実は心配することを数え上げたらきりがありません。自分の故郷にも住むことができず、やむなくイギリスで働き通しの毎日ですが、だからこそ生き抜いてみせようという術を毎日のように模索しているのです。
ロンドンは、それぞれ生まれ育った国や習慣が全く異なる人々にお会いするチャンスが多いコスモポリス。私は人付き合いがあまり上手ではないので数は少ないですが、イギリスはもちろん色んな国の友達からたくさんのことを教えてもらう機会に恵まれています。今は月に20ポンドのチケットを私も購入して、週に2回の色んなジャンルの映画観賞に挑戦しようと思っています。
でも、ホラー映画だけはダメ。
絶対ダメです。😭
2件のコメント
やんぬさんこんにちは。
お返事遅くなって申し訳有りません!
なんだかいつも楽しそうで呑気でいいなぁ、なんてとんでもないことをよく思いがちな自分が恥ずかしいです。友人の話に、一つ一つメモを取りたくなる気持ちをぐっと抑えていました。
私は堪え性がなくて、「飽きちゃった〜」ではなく「もうダメだ、お先真っ暗」ってネガティヴに考えることがすごく多かったのです。少しずつでも前に進んでるんだよ!って、言い聞かせながら頑張ってます。
が、せっかちなもんでこの「少しずつ」ってのがまた苦手で
ホラー嫌ですよね〜。
あれだけ絶対ダメです
トキタアヤさん、初めましてこんにちは(^-^)
今回のコラムの「結果を知る前に心配したりネガティブに考えちゃダメなのよ」という言葉。本当にその通りだと思います。私はすごく心配性で、何か始める前からあれこれ不安に思ったり、その為に行動に移せなかったり、慎重になりすぎてしまう所がありました。「起こってない事を心配しても仕方ない」と言い聞かせていましたが、今回のコラムでより勇気付けられました。人生困難な事は多いですが、できる限り自分が楽しいと思えるように生きたいと思いました。
次回のコラム&イラストも楽しみにしています。
P.S.私もホラー映画は苦手です(笑)