ロンドンから一番近い海の街 ブライトン

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さて、甘美なるセブン・シスターズを堪能した後、我輩は道路の脇道から少し離れた草むらの中で、静かにテントを張れそうな居場所を見つけたのだ! そこで安全だろうと思うてテントを張ることを決意した。

準備をしている途中に誰かに見られぬよう、コソコソと息をひそめる姿は、まるでこそ泥みたいなのであった・・・。やがて何事もなく我が宿が完成し、その中で夜を迎えたのだが、生涯で初めてのテント生活は暗く恐ろしかったと白状せざるをえないのである。

いつ誰が来るかわからぬ状態で不安になりながらも、明日のためにリンゴ1つを食べ、睡眠をとった。しかしかなり張り詰めていたので疲れはあまりとれなかったのであるが・・・早朝にテントから出ると、なんと目の前で数匹のウサギが踊り戯れていたのだ! その様子に癒され「我輩のために宴を(泣)」と勝手に想像し、少し元気をもらって意気込むことができたのである。

我輩がロンドンから出発して2日、ようやく初めての大きな街、ブライトンに到着! 海岸沿いを自転車で走っていると、海に面しているだけあって海鮮料理専門のお店が多く、また海の上に浮き板があり、その橋の上に遊園地があったり砂浜付近に噴水の遊び場があったりと、子供たちが退屈しない場所にもなっていた。安心して子連れの方でも楽しむことができる場所なのだなと、感心すらしたのである。

これが海の上の遊園地なのだ!

しかし、すごいのは海側だけでなく街の中にも楽しめる施設が数多くあったのだ。

ブライトンの歴史に関連した品物や物語が集まったミュージアムを発見したので訪問。我輩は疲れを癒しながら知識を得ることができたのである。他にも海と街を一望することができる「アイ360タワー」や、我輩よりもやや裕福なジョージ4世の別荘として知られる「ロイヤル・パビリオン」など魅力的な場所が沢山あったのである。しかしだな、意外とどれも値段が張るのだ・・・節約上手な我輩は悔しさをかみしめながらブライトンの歴史を知れるミュージアムの入場料だけしか払わず、他の施設は外から眺めて終わったのである(いつかリベンジするのだ!)。

みな、公園で日光浴をしてるのだ! ここから数分で海にも着くのである。

我輩よりもやや裕福なジョージ4世の別荘、ロイヤル・パビリオン

ふむ、海辺を長時間走ると、どうしても体がベトベトするのだ。我輩はシャワーをするために、人生で初めてホステルと言われるとても安い簡易的な宿泊施設に泊まった。ホテルとは違い、二人から多くても十二人くらいで一部屋を共有して宿泊するシステムなのである。格安の代償としてプライベート空間はほぼ皆無なのだ。

初めて泊まった感想は・・・ガヤガヤして意外と楽しいのだな!という感じである。周囲を気にする諸君には向いてないが、我輩は全く気にならないので普通に過ごせたのだ。一緒に泊まった人達と楽しく話し合ったり、ソケットの差し込み口の取り合いで争ったりと面白い経験をすることができたのであるが、同時に家での贅沢が恋しく思えたのである・・・。ただ皆の者、要注意なのが、盗難の確率はかなり高いので泊まりたいを思う挑戦者は貴重品を身につけておくなどの対策は絶対にとっておくべきであるぞ! 我輩との約束である。

この街に辿り着いた時点で、我輩の腕はもう既に太陽に焼かれて肌が真っ赤に・・・水に浸かることに恐れを感じつつも、海沿いを優雅に自転車で走りながら次の街に進むバロンなのであった。

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About Author

バロン颯太

兵庫県神戸市出身。子供の頃に母から「占い師曰くあんたの前世はイギリス人のバロン(男爵)らしいよ」と言われ、バロンだった“我が輩の故郷” を探し出すためにいつかイギリスに行くことを決意。大学で建築を学び、卒業後にワーホリVISAを取得。2018年9月にイギリス上陸!自転車でイギリス全土を周る旅を敢行した。旅中で感染したライム病と闘病しつつ、英語を学ぶため2年間ロンドンに滞在、2020年秋に帰国。性格はのんびり屋だけど新しいこと好き。まさに至高と思えるほどの食事好きで、旅中は予算内でたまに美味しい物を食べることが楽しみの一部であったほど。Illustration by なぽりん

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