ストーンヘンジ、そしてB&Bで食べる最高の英国式朝食

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御機嫌よう皆の衆!  今回は前回のバース/ Bathの記事より1日前に遡って訪れたストーンヘンジ / Stonehengeの話であ〜る!  みなもテレビやネットなどで一度は耳にしたことがあるであろう。謎の形をした石のサークルが存在すると・・・今日は我輩が実際に見て何かを感じようと思い立ち寄よるのである!

我輩が目的地に辿り着く3時間前、東に向かって自転車のペダルを踏みながら頑張っているのだが道中何もないのである。本当に何もなく稀に道端にガソリンスタンドがあるくらいにストーンヘンジの周辺は平野なのだ。この事実にお腹の空いた我輩は驚愕したのだ。バックパックにはスーパーで買ったリンゴと水しかなく、そろそろ我輩の身の丈にあったゴージャスなご飯と風景をいただきたいのである。そう思いながら必死に頑張り多くの坂を上り下りし、やっとの思いで到着したのである。

こんな感じの道がずーっと続くのである…

入場ゲートらしき建物を見つけてすぐさま我慢していたトイレに直行し、その後、フードショップで当然のように安いパスティーとサラダ盛りを頬張るのだ(お土産屋もあるみたいだぞ)。体力も充分に回復したところで、いざ入場ゲートへと向かい、そこで料金表を見て回復した体力が全て吹っ飛んだのである。我輩の目は確かに21ポンド(約3000円)と目視したのである。「むむむ、今の自転車旅では高額にあたるのだ・・・」と考え込んでいると、よく見ていたら入場料を払わないで行っている人が度々見受けられたので係りの人に尋ねてみたのだ。すると「ストーンヘンジまで距離は遠いけど無料でも見られるよ」と教えてくれたのである! 我輩は歓喜しながらストーンヘンジへと向かって歩き出したのだ!

少しアートな建物が入り口なのだ。

料金表(2019年度)。今年は7月初旬から再オープン! 詳しくはウェブサイトで。

入り口を抜けて何もない平地を15分ほど歩いてみると、遠くの方に奇怪な石が見受けられる。これはこれは!と思いつつ興奮気味に足を早く運んでいると「無料の人はここまでだよ」と警備員らしき人が我輩に宣告してきおった。だが脇道から少し近づけるみたいなので行ってみると、確かに変な石が円状に集まってるのが見える上に、意外と近くまで行けたのである!  心の中で「あれれ?これは払わなくても案外楽しめたのかも」と思い満足したのだ。我輩が思っていたよりも小さいのかなというのが正直な感想ではあった(しかし近づいてみると、もっとスケール感が分かるのだろう。下の写真で、右側にたむろしている人と石の大きさを比べてみてほしい)。

これが噂に聞くストーンヘンジ! お金を払うともれなく音声ガイドが付き、写真右に見えている人達くらい近づけるのだ。

もっと臨場感あふれる動画を見たい人は、こちらのリンクで:
https://youtu.be/h6Y_8LIqANk

よし! 見たいものも見たし、野宿をするか宿屋を探すか悩んだのだが、3日ほどお風呂に入っていなかったので、さすがに民衆に究極に臭い人だと思われたくないのでどこかで宿泊することにしたのである。

ストーンヘンジから2時間ほど離れた場所で一般家庭が営業しているB&B(ベッド&ブレイクファスト)をネット上で見つけたので、そこで体を休めることにした。到着すると優しそうなイギリス人女性のおばあちゃんが我輩を招き入れ、手厚く部屋の使い方について説明してくれたのである。

しみじみ思ったのが、現地のイギリス人と接して異文化の生活の様子を見るのは本当に興味深いなという事である。例えばトイレを使う時に水のタンクが壁に張り付いて紐を引っ張る形であったり、シャワーヘッドが横に置かれていたり、各家庭によって全く違う。我輩はこれ式を実際に見るのは初めてなので、思わず興奮気味に見入ってしまった。

もうイギリスって感じの食卓である!

それから外せないのが家庭料理である。我輩はイギリス家庭で作られているご飯を食べられる事に、感動すら覚えたのだ。朝食の席でイギリス人のおばあさまとたわいのない会話を弾ませながら家庭の味がするイングリッシュ・ブレイクファーストを堪能した。最後のお別れの時も見送ってくれて、我輩は温かい気持ちになれたのである。

シンプルだけどとても美味いのである! 愛情がたっぷりなのであろうな!

本当の家庭的なイギリスというものを感じたいのであれば、B&Bを使うことも有意義であるなと感じたのだ。値段も高くなく(今回は朝食付きで5000円ほど)お手頃なので是非今後も活用していこうと思ったのであるぞ!では次回まで。御機嫌よう!

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About Author

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兵庫県神戸市出身。子供の頃に母から「占い師曰くあんたの前世はイギリス人のバロン(男爵)らしいよ」と言われ、バロンだった“我が輩の故郷” を探し出すためにいつかイギリスに行くことを決意。大学で建築を学び、卒業後にワーホリVISAを取得。2018年9月にイギリス上陸!自転車でイギリス全土を周る旅を敢行した。旅中で感染したライム病と闘病しつつ、英語を学ぶため2年間ロンドンに滞在、2020年秋に帰国。性格はのんびり屋だけど新しいこと好き。まさに至高と思えるほどの食事好きで、旅中は予算内でたまに美味しい物を食べることが楽しみの一部であったほど。Illustration by なぽりん

5件のコメント

  1. マダニ・・・絶対に会いたくないです。リアルで貴重な情報を頂きありがとうございました。感謝いたします!

  2. アバター画像
    バロン颯太 on

    テントもするとは度胸があるのだな。
    我輩は基本的にキャンプ場で泊まる事は数回しかなく、その辺の野原かファームの敷地内で寝泊まりする事が多かったのだ。
    因みにファームの敷地内でテントを立てて泊まるのは違法なので気を付けるのじゃぞ。
    我輩?イギリスを周り終わってから初めて知ったのだガハハ
    幸いにも人間には誰とも会わなかったのだがな(早朝には馬うさぎ牛にはよく会ったのだ)

    しかし殆どの場所がファームの敷地ばかりで立てられる場所を探すのは少し難しいので気を付けるのだ。
    そういう事があるので、我輩はやむなく家を訪ねて泊めてくれるかテントを立たしてもらうかしていたのだ。

    それと最も大事なのはテントを立てる時は、なるべく草が生い茂り過ぎない所に立てる事なのである。人や動物も恐ろしいが1番警戒しないといけないのはマダニなのであるぞ。

    我輩は良い旅になる事を祈っておるのだ。

  3. バロンさん、返答ありがとうございます。旅本見てもピンと来なかったんですが、イギリスのイメージが湧いてきました!しかし、「イギリス人宅に訪ねて泊めてくれないかと交渉」って凄いですね!!一応テントを持参します。キャンプサイトではない所で野営するのは違法なのでしょうか?大目に見てくれるといいんですが。

  4. アバター画像
    バロン颯太 on

    ぉお!
    同志がいるとは我輩も大変喜ばしい事であるな!

    質問に関してなのだが
    感覚的には1週間前から段々と部屋が埋まってくる印象があったな。
    我輩の場合は1番早い予約で3日前、大半が前日か当日予約であったが勿論満室の場合も何回かあったのである。
    予約を直近に取るのには訳があって、我輩は自転車で当日無事に到着する可能性が高くなく、道中よくアクシデントにも遭遇していたからなのだ。
    たとえ距離が近くても、あり得ないほどの坂道があって辿り着かない場合もあるのだ。
    それと満室の場面に遭遇しても我輩の場合はテントを持っていたのでそこまで心配していなかったのと、テントを立てる場所さえない時は地元のイギリス人宅に訪ねて泊めてくれないかと交渉する勇気もあったのだ。(お陰様で良い経験ができたのである)
    モーターバイクの場合は確実に泊まることが出来るから、数週間前から予約しても問題ないようには我輩は思うが…旅に寄り道はつきものではあるがな!
    因みに分かっているのは承知であるが、大きい街にバイクを停める場合は、何もしてないと盗られるので絶対に過剰に盗難防止をしてほしいのである。
    貴公にとって良い旅となるよう、祈っておるぞ!

  5. バロンさん、初めまして。この秋にバイクで英国旅行を計画しているモーターサイクリストです。ルート作りの参考に拝見させていただいております。B&B、イギリス的アットホームが味わえて魅力的ですね。宿泊施設に関して質問ですが、経験上事前予約した方がよろしいのでしょうか?

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