スコットランドの黄色い悪魔、突然の民泊に成功!

0


御機嫌よう皆の衆!  我輩はとうとうスコットランドの本島最北端に辿り着こうという所まで来たのであるが、その前に今回は到着前の道中の景色とホステルについて記載していこうと思うのだ。こんな素晴らしいところなのだと紹介するぞ!

我輩は前回紹介したアラプール / Ullapool から海沿いを走りたいため、更に北上する事にしたのである。

海までの走行中の景色はSkye島に引けをとらぬほどであったのだ。スコットランドの大半はこの景色と代わり映えしないだろうがやはり神々しい……日本の景色とは別世界のようで感激するのだが、果たして地元の人達は日々この景色を見てどう思ってるのか聞いてみたいものである。

射し込む光がまた最高なのだ。

あの水溜りには魚などがいるのであろうか?少し見てみたい気もしたのであるが、草むらにトラウマがあるので断念である。

まるでプライベートビーチのような小さな人が少ないビーチ。カップルが楽しそうに浜辺を歩いているのが乙であるなぁ。

しかし相変わらずミッジが少なからずいるのが少し厄介なのである。我輩が走行中でもたまに偶然くっついてしまう事もしばしば……しかしここでまた恐ろしい生き物と出会ってしまうのである。

我輩が自転車でいつも通りに走行中、一匹の黄色いハエみたいなのだしぶとく我輩の周りをブンブン飛び回っているのだ。早いスピードのはずなのに追いついて来る事に気持ち悪さを感じたのであるが、しばらくすると諦めて去ってくれるので「変な虫もいるのであるな」と感じる程度ではあったのだ。

しかし数10分後、またさっきのハエが二匹ほど我輩の周りを飛び回ってるのである。うっとおしいなと感じていたのであるが、後ろからハエの飛びまわる音が妙にうるさい事に気付いたのである。我輩はふと後ろを振りかってみると……黒い九て丸い50センチほどの大きな塊が我輩を追いかけてきているのだ!

よく見るとそれは100匹以上の黄色いハエだとすぐに気付き、我輩は一生で一番と言える程の力を込めて自転車を漕いだのである。しかし、そのスピードにも対応するハエは我輩にとって恐怖でしかなかったのである。30分間あらゆる筋肉を引き千切れるくらい最大限に引き出し小さな町に着いた頃、ようやくハエからの猛襲を振り切ることができたのだ。未知の生物に襲われるほどの恐怖は上まらないと感じたのである。

その後すぐ町の人に聞いたりネットで調べてみると、どうやらかなり危険な生物だった事が明らかになったのである。通称「イエローフライ」正式名称は「Diachlorus Ferrugatus」と呼ばれているのだ。このハエは他のハエとはそれほど変わりはないのである、ある一点を除けば。このイエローフライは卵を作る時にどうしても必要な物があるのだ……それは血なのである。産卵する時期になると血を求めてあらゆる動物に目がけて皮膚を噛みちぎって血を吸うのだ。それはミッジや蚊よりも酷い傷口になるようなのだ。もし我輩が追いかけられた時に諦めて降りてたらと考えるととてもおぞましい結果になっていたであろう。防ぐ唯一の方法は物理的な防御のみだそうだ。防虫剤などでは止まらぬ強敵らしいのである。

スコットランドってこんな生き物の恐怖に満ち満ちた所なのか!?と感じた日であったのだが、海岸沿いに着くとイエローフライも1、2匹程度しかいなく景色を見て嫌な気持ちを回復させてくれたのであった。

その後、今日は絶対に野宿をしたくない強い意志で宿に泊まろうとするが泊まれる家が皆無であったのだ。ここは仕方なく突撃で家のインターホンを押して泊まる交渉をすると、なんとお泊まりOKを頂いたのである!

家の隣の小屋に泊めてもらい、更には食材まで無料で頂けたのだ! ちなみに一番近くのお店までは自転車で2〜3時間掛かるのでとてつもなくありがたかったのである。

我輩は貰った食材全てを使い、完成したのがこちらである。名前はまだ無い。

次回はスコットランドの本島最北端への道である!

 

Share.

About Author

バロン颯太

兵庫県神戸市出身。子供の頃に母から「占い師曰くあんたの前世はイギリス人のバロン(男爵)らしいよ」と言われ、バロンだった“我が輩の故郷” を探し出すためにいつかイギリスに行くことを決意。大学で建築を学び、卒業後にワーホリVISAを取得。2018年9月にイギリス上陸!自転車でイギリス全土を周る旅を敢行した。旅中で感染したライム病と闘病しつつ、英語を学ぶため2年間ロンドンに滞在、2020年秋に帰国。性格はのんびり屋だけど新しいこと好き。まさに至高と思えるほどの食事好きで、旅中は予算内でたまに美味しい物を食べることが楽しみの一部であったほど。Illustration by なぽりん

Leave A Reply