スコットランドで強敵ミッジと対峙

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うむ、スコットランドの南側には心洗われる湖や壮大な森林があり、その中を駆け抜けるのはとても気分の良いものであるのだ。もし都会に疲れたらのであるならば、そこから離れて人との温かさを感じるべきなのである。

ちなみに都会の人は冷たい人が多いとよく言われているのであるが、実際は集団心理が働いてしまい、1人が誰かに対し親切な行動をする事などにどうしても躊躇が生まれてしまうそうなので、なるべく人を憎まず環境を知ることが大事なのだ。

優しさや温もりを感じ取る事は自分の心を広げる事に繋がり他の人に伝染しやすいのだ。

我輩はイギリスでは沢山の温かさを感じ取ったのだ…と話は逸れたのであるが、1日中自転車を走らせて汗だくなので、今回は森の中にあるホステルに泊まる事に決めたのだ。少し峠を越えた先にあるその施設は本当に森の中にある宿泊施設なのであるが、沢山の車が駐車されていて驚いたのである。

我輩は敷地に入るとすぐに駐輪場を探したのであるが、その時から妙に小さな虫が我輩や他の人の周りを飛び回るようになったのである。我輩は全然気にせずにいたのであるが、後に大変な事になるとは知らなかったのである。

そのまま流れ良くチェックインを済ませて部屋に案内された。もう時間も夕食時であるのでホステルに併設されているレストランでご飯を食べる事にしたのである。

普段お酒は飲まないのであるが、たまに飲みたくなるのだ。このジョーカービールはうろ覚えだが飲みやすかった記憶があるのである。

カッコイイ店員さんに「珍しいね! どういう目的で来たの?」と話しかけられ、自転車旅の事を伝えると凄いと褒めてもらえたのだ。我輩は誇らしい気分になったのである…その店員さんから自分はヨーロッパを自転車で横断したのだという事を伝えられるまではな!

鹿肉のハンバーガーを頼んだのである。鹿肉は肉々しくジューシーなのでやみつきになりそうだな!

こちらは、はい定番のポテトどさっ、グリーンピースどさっ、鹿肉煮込みソースであ。しまいにはこの適当感じゃないとむしろ不安になってくる感覚になってしまったのだ

少し酔って疲れ果てた我輩は就寝する前に、部屋が暑かったので窓を開けて寝たのである…

翌朝起きてみると、足と腕と顔が小さな電気と痒みのような感覚に襲われており、とてつもなく不快だったのである。何事かと思い部屋中を見渡してみると先ほどの変な小さな虫が沢山窓から入り込んでいたのだ。

店員にこの事を伝えると「あぁ、それはミッジだよ」と当たり前のような顔で答えてきたのである。調べてみるとミッジは蚊の二分の一くらいの大きさの吸血虫で、日本の蚊の10倍くらいの数を想像してくれると丁度いいのである。しかし蚊は針を刺して血を吸うのであるが、ミッジは皮と肉を噛みちぎって血を吸ってくるのでとても悪質なのだ。

この点がミッジなのである。本当に小さいので羽の不快感が無いのが唯一の救いである…

スコットランドでは各地に多く生息しているようで、その対策も幾つかあり、このホステルではミッジ専用虫除けスプレーを販売しているらしいのだ。

これがミッジ専用の虫除けスプレーなのだ。本当にこれがないと自転車で森を走れないくらいの辛さである。因みにであるが、後ろに写っている建物が我輩が利用した宿泊所兼レストランなのである。

我輩は事前にその虫を知らなかったので大変な目にあったのであるが、良い勉強になったのだ。幸い我輩の部屋には同居人はおらず、めでたく我輩の血だけが沢山散っていったのであった。

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About Author

バロン颯太

兵庫県神戸市出身。子供の頃に母から「占い師曰くあんたの前世はイギリス人のバロン(男爵)らしいよ」と言われ、バロンだった“我が輩の故郷” を探し出すためにいつかイギリスに行くことを決意。大学で建築を学び、卒業後にワーホリVISAを取得。2018年9月にイギリス上陸!自転車でイギリス全土を周る旅を敢行した。旅中で感染したライム病と闘病しつつ、英語を学ぶため2年間ロンドンに滞在、2020年秋に帰国。性格はのんびり屋だけど新しいこと好き。まさに至高と思えるほどの食事好きで、旅中は予算内でたまに美味しい物を食べることが楽しみの一部であったほど。Illustration by なぽりん

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