旅の出会いは突然やってくる

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御機嫌よう皆の衆! 少し久しぶりの投稿ではあるのだが実はつい先日、現在大流行している例のウイルスにかかってしまい寝込んでいたのだ(我輩今は日本である)。感染した時の感覚といえば普通の風邪と似ているのだが少し違った症状が度々出るのだ。とまぁ我輩は幸い無事で済みそうではあるが、みなも十分に気をつけるのであるぞ。

それはさておき英国サイクリングの旅である。イギリス本土最北端の地から一旦休憩するために近くのウィック / Wickという街で宿を取る事にしたのである。この街は人口約7000人ほどの小規模な街で、人通りも少ない。昔はバイキングたちが住んでいたそうなのである。我輩はあまり探索せずに晩御飯を買ってすぐに宿に向かおうとしていたのであまり写真を撮らなかったのである。

唯一Wickで撮っていた一枚。物凄く静かで落ち着く雰囲気をしているのだ。会話した人は全員優しかったのである。

晩御飯を買いにスーパーに向かう途中、突然「コンニチワー」と外国人が日本語で話しかけてくれたのである。我輩は話しかけてくれた事よりも我輩が日本人であることを見抜いた事が驚きだったのだ。何故日本人って分かったのかと質問してみると「髪が長いし日本人っぽい服装だからね」との答えを聞いて我輩は納得したのだ。確かにこんなにロン毛な人(肩甲骨くらいまで)は比較的アジアの中で日本人に多い気がするのだ。

彼は芸術家のようで名刺をくれたり家族の事や作品の事について楽しそうに語ってくれたのである。このイアン・チャールズ・スコットという人についてあとで調べてみると、Wickで生まれ育ったアーティストで受賞歴も多く、スコットランドだけでなく世界のアート界でかなり有名な人みたいなのである。スコットランドで最も栄えあるアート展覧会に毎年出展し、パトロンであるチャールズ皇太子からもコメントをもらったり、世界中にコレクターを持つすごい人だったのだ。こちらの記事を読まれてみると良い。デイヴィッド・ボウイをはじめポップスターにも彼の作品ファンが多いみたいなのであるぞ。YouTubeで彼の様子も見られる。(この記事は少し胸が痛むのである。)

やはり旅は良い事も悪い事も含め、突然が多いものだなとしみじみ思うバロンなのであった。

これが頂いた名刺なのだ。どれも日本では多くないタッチの素晴らしい絵ばかりなのである。

晩御飯を買いに行ったスーパーはTESCOという割と安い商品が多い店である(ロンドンのテスコよりも少し安いような気が…? 場所によって違うのであるかな)。我輩は買い物を済ませてそのまま宿に到着。

その日は雨が午後から降っていて疲れがいつになく増してきたので、すぐさま就寝したのである。今まで風邪を引いたり熱などが出なくて自分自身驚きなのであるが、健康体に感謝して明日また旅を始めるのだ。

当時は1£=140円ほどだったのでかなり安いのが分かる。旅中我輩はTescoにとても助けられたのである。

次はかの有名なネッシー伝説の出処であるインバネスについて。

 

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兵庫県神戸市出身。子供の頃に母から「占い師曰くあんたの前世はイギリス人のバロン(男爵)らしいよ」と言われ、バロンだった“我が輩の故郷” を探し出すためにいつかイギリスに行くことを決意。大学で建築を学び、卒業後にワーホリVISAを取得。2018年9月にイギリス上陸!自転車でイギリス全土を周る旅を敢行した。旅中で感染したライム病と闘病しつつ、英語を学ぶため2年間ロンドンに滞在、2020年秋に帰国。性格はのんびり屋だけど新しいこと好き。まさに至高と思えるほどの食事好きで、旅中は予算内でたまに美味しい物を食べることが楽しみの一部であったほど。Illustration by なぽりん

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