アーサー王伝説の地! グラストンベリー

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皆の衆は岩に刺さった誰にも抜けない伝説の剣エクスカリバーをご存知かな? 今回我輩がペダルを漕いでやってきたのは、その伝説の剣を岩から引き抜いたアーサー王の墓があるとされているグラストンベリーなのである。

遠目からこの街を見ると、少し斜面になっておるのだ。街に入ると車道と歩道が少し狭く何度か危ない思いをしたが、狭い道を通る時はお互いに道を譲り合う優しさが多い街なのであると気づかされた。パブなどのお店は陽気に歌っている者が沢山いたりして寂しさを感じないのであるな!

修道院跡のエントランス(ここに住んでる住民は入場料無料なのである)

我輩は早速目的地の一つであるアーサー王の墓場に到着した。墓は、今は廃墟となっているグラストンベリー修道院跡地内にある。駐車場は満員だったので大変賑わっておるのだ!我輩は自転車なので誰も停めてない駐輪場に貸切で停めるのである。そしてようやくお墓のある修道院跡に入ろうとしたのであるが、入場料が発生するようなのだ、ぐぬぬ(料金は確か£3=約390円ほどだった)。意を決して入ることにしたのであるが、流石の日本、日本語版ガイドMAPが存在したのである!これで我輩も十二分に堪能できるのであるな。

廃墟と公園が混ざった空間!気持ち良さそうに寝てるのだ。

伝説のアーサー王の墓の目の前に立つことができた。嬉しくてドキドキである!

うむ、修道院の廃墟、そして広大な芝生が入り混ざる景色が目に入ってくる。天気も快晴。日光浴をして優雅な気分になりつつ、早速本命のアーサー王の墓を見にいくことにするのだ。入り口からほんの数分の場所に、小さい看板が立てられているお墓を発見した。そこにはとても若そうな日本人っぽい方が何人かいたので我輩は驚いたのである。さすが日本でもアーサー王伝説は有名なだけあると思ったのである。

敷地の奥の方。ベンチに座ってるお婆ちゃんが良い味を出しているのだ

くつろげる椅子などがあり最高である!

皆の衆が墓場から散るのを待ってそそくさと写真を撮ったのだ。廃墟の背景が味を出していてお墓が寂しそうに感じられるのである。まぁ実はアーサー王の墓は沢山あって本物がどれかわからないそうであるが、このお墓が有力ではあるそうなのだ。伝説であるが故にロマンであるな。

目的は果たしたのであるが、せっかくなので辺りを散策してみる事にしたのである。これが当たりなのだ!凄く気持ちが良い風景なのである!もし皆の衆も行くならば必ず墓地だけではなく、他のところも見るべきであるぞ!その後もギフトショップや売店でアイスクリームを食べたりと堪能できたのである。

そしてもう一つ我輩はアーサー王が永遠の眠りについた最後の楽園、アヴァロンの地に行くのである。街から少し離れた場所でとてつもなく急な坂を登るので大変なのであるが、我輩は何としてもその地に立ちたかったのだ!

これが伝説の丘『アヴァロン』Glastonbury Tor

ここが伝説の丘への入り口なのだ!

うむ、急斜面

街から20分ほど歩いた場所にようやく入り口が見えたのであるが、高い丘の上にポツンと建物が建っており、甘美な風景であったのだ(無料なのだ♪) よし登ろうと意気込んで挑んだが、坂がとてつもなく急なのである。それに転げ落ちたら無事ではすまないぐらいなので、体力に自信のない人は大変かもしれぬぞ。

ようやく頂上に着くと、急に強い風が当たるようになり吹き飛ばされるくらいの風力であった。だがその風に気をつけながら見えた景色は圧巻。辺り全てが見渡せるのである、そして伝説の地に立っているというだけで、我輩は身震いすら覚えるほど興奮したのだ。ちなみに諸説あるがイギリスで初めて建てられた教会がこの地「アヴァロン」ではないかとの説があり、また美しい林檎で名高い楽園とも言われていたそうだ。美しい風景が写真で伝わればいいと思うのであるが・・・

ようやく登頂! 辺りがすべて小さい! 王になった気分なのだ。

読んでくれた皆の衆、少しは楽しんで頂けただろうか。次回はイギリスではかなりメジャーな場所であるローマのお風呂バース/Bathについて記載していこうと思うのだ。ではご機嫌よう!

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兵庫県神戸市出身。子供の頃に母から「占い師曰くあんたの前世はイギリス人のバロン(男爵)らしいよ」と言われ、バロンだった“我が輩の故郷” を探し出すためにいつかイギリスに行くことを決意。大学で建築を学び、卒業後にワーホリVISAを取得。2018年9月にイギリス上陸!自転車でイギリス全土を周る旅を敢行した。旅中で感染したライム病と闘病しつつ、英語を学ぶため2年間ロンドンに滞在、2020年秋に帰国。性格はのんびり屋だけど新しいこと好き。まさに至高と思えるほどの食事好きで、旅中は予算内でたまに美味しい物を食べることが楽しみの一部であったほど。Illustration by なぽりん

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