ウエスト・グリーン・ハウス・ガーデンズ

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Uk☆エコ・ガーデニング格闘記


このムーンゲートの写真を雑誌で見かけて、記憶に残っていたハンプシャー州にあるWest Green House Gardens。今年の開園は10月末までということを知って、先日あわてて行ってきました。こちらはナショナル・トラスト(NT)のプロパティですが、現在99年の長期リース中でお屋敷は公開されていませんが、庭は一般公開されているので誰でも訪れることができます。

IMG_2419_convert_20151005063254トピアリーやヘッジの美しさが際立ったお庭

こちらのお屋敷は1990年代にテロリストに爆破されひどい状態にあったため、NTは一時取り壊しを検討していたそうです。結局、取り壊す代わりに、お屋敷を修理し庭を管理できる方に長期間リースすることに決めたそう。現在お屋敷にはオーストラリア出身のガーデンデザイナーの方が住んでいらっしゃいます。

IMG_2505_convert_2015100503310118世紀に建てられたお屋敷

10エーカーのガーデン。一番大きなエリアはウォールド・ガーデン。入り口入ってすぐのところにある井戸の周りにはトピアリーやお花で彩られてました。ウォールド・ガーデンの中はボックスヘッジやパスで区切られたスペースにトピアリーやお花、木々が植えられているところと、花と一緒に野菜や果樹が植えられているポタジェのエリアがありました。リンゴの木をきれいに誘引したアーチが並んだパスもあるのですが、品種もさまざまで見てると楽しかったです。

IMG_2515_convert_20151005072215トピアリーの使い方が印象的

お花が減ってくる時期ですが、こちらのお庭ではダリア、アスター、バラ、セダムなどが開花中。グラスもきれいでした。常緑樹のトピアリーが多いので、冬にも緑の多い庭が楽しめそうですね。霜が降りた後などは真っ白できれいなんだろうな~なんて想像しながら園内を歩いていました。芝の上にテーブルと椅子がおかれていて、そこでおしゃべりに夢中になっている方々も。

IMG_2242_convert_20151005032903色も咲き方も無数にあるダリア

果樹園の周りはいろんな模様に刈り込まれたボックスヘッジで仕切られていて、果樹の周りをアスターやダリアなど満開の花が覆っていました。真ん中にあるフルーツ・ケージの中にはラズベリーやいちごなどのソフトフルーツがたくさん。ソフトフルーツは鳥や動物の被害にあいやすいのでネットやケージで覆うことが推奨されますが、こんなおしゃれなケージがあったらいいですよね~。うちは余裕がないので食べるなら食べるがいいさ!と放置してます。おかげでイチゴもラズベリーやブルーベリーも食べられ放題です。

IMG_2304_convert_20151005034312果樹もきれいに刈り込まれてます

こちらは現在のオーナーがデザインした新しいお庭「チェルシー・プランティング」。ガーデンデザイナーであるオーナーは2年前にチェルシーフラワショーでシルバー・ギルドを受賞した「The Topiarist’s Garden」をデザインした方なんですよ。つる植物がからんだレンガ造りの建物とヘッジやトピアリーの中に無数に植えられた白いジギタリスが非常に印象的なお庭だったのでよく覚えています。その時のデザインとは違いますが、こちらもトピアリーをたくさん使ってました。今後ジギタリスやお花が加えられるのかもしれないですね?また来年見に行かねば。

IMG_2367_convert_20151005062420チェルシー・プランティング

こじんまりとしたガーデンですが、大きなレイクとウッドランドのように散策できるエリアもあります。白い橋がかかっている左側にはパビリオンが設置された小さな島があるのですが、橋は立ち入り禁止になっていました。周囲にはつる植物がからんだ多数のブリッジ、テンプルやグロットなどの建築物もありました。

IMG_2376_convert_20151005062557白い橋が景色に映えますね

緑の常緑樹をバックにした赤い竜のオブジェが眼に飛び込んでくるドラゴン・ガーデン。濃い緑の常緑樹と赤いもみじとのコントラストも素敵。ぽんぽんのような形に整えられたトピアリーや、手前のヘッジがスクリーンのように風景を切り取っているのが面白かったです。

IMG_2395_convert_201510050629571年中きれいなんだろうなぁ~

カフェのケーキもとってもおいしい♪お値段も比較的お手ごろなので、近所だったらカフェ代わりに行きたいくらい。アリス・ガーデンの中にあるテーブルでお茶をしたのですが、こちらにもポットの形や動物など面白い形のトピアリーがいっぱい。作っている途中の3月ウサギのトピアリーもありました。真ん中奥にはチェッカー模様に区切られたヘッジがあって、区切られたスペースの中にお花を植えたテラコッタのポットが一つずつ置かれていました。細部まで気を配って丁寧にメンテナンスされたお庭です。

IMG_2400_convert_20151005063049紅茶はおなじみトワイニング

こちらのお庭で2つとっても気に入ったものがあったのですが、その一つがこちらの鶏小屋。白と青のウイロウ・パターンの背景の中に、かわいい中国風の建物が置かれていました。写真には写っていないのですが、砂場も同じく白と青のウイロウ・パターンの陶器でできてるこだわりようでした。しかも小屋の周りにあるトピアリーの形も鶏。どんだけやねん!とつっこみたくなるほどの凝りっぷり。ふわっふわの毛並みの鶏もかわいくてつい長居してしまいました。

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イギリス一かわいい鶏小屋かも

もう一つ気に入ったのがこちらのグリーン・ハウスです。隅々まで本当にきれいに手入れされています。パーティなどに貸し出しもしているそうで、一般公開されているので中を拝見することができます。不思議の国のアリスのオブジェとかわいいお花が飾ってあってとっても素敵な空間になっています。

IMG_2522_convert_20151005072320ハウスの周りを囲むヘッジとトピアリー、エスパリエ

大きく分けて3つのエリアがあったのですが、こちらはカジュアルな感じのエリア。上から垂れ下がっているのはしっかり色づいたブドウです。もう一つのエリアには大きな長テーブルと多数の椅子がずらーっと並べられていて、デコレーションも豪華でパーティにぴったりなスペースでした。もう一つのエリアにはたくさんの植物が置いてあって中には入れませんでした。いつもそうなのかな?

IMG_2527_convert_20151005072442飾られた鉢はどれもきれいに手入れされてました

今年の開園は10月末で終わるそうなので、後数週間だけですが近くに行く用事があればWest Green House Gardensを覗いてみてくださいね。ちなみにオーナーは元々オペラ関係の仕事をされていたそうで、夏にはこちらのお庭でオペラ鑑賞のイベントが行われています。オペラ好きの方はぜひチェックしてみてください。

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ガーデン名 West Green House Gardens
住所 Thackham’s Lane, near Hartley Wintney, Hook Hampshire RG27 8JB
電話番号 01252 844 611
営業時間 2015年10月31日までの水~日の11am – 4.30pm
URL http://westgreenhouse.co.uk/

★情報は2015年10月時点のものです。事前に必ず公式サイトで詳細を確認してからお出かけ下さい。

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About Author

在英20年、ロンドン郊外の自宅の庭で節約とリサイクル・無農薬をテーマに土いじりに奮闘、花や木、ハーブ、野菜や果樹などいろいろ挑戦中。3年間のカレッジ生活を経て園芸とガーデンデザインの資格を取得。フラワーショーや造園現場の通訳・コーディネイト、デザインや園芸相談、メンテナンスサービス、ガーデンガイド等10年ほどやってます。庭と旅とお笑いをこよなく愛する植物オタク。ここ数年家族の闘病等でガーデニングもブログもサボってました(;^ω^)ぼちぼち復活できるかな?ブログ「イギリスの片隅で庭仕事」http://gardenuk.blog.fc2.com/もそのうち復活する予定。

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