The Cadogan Arms ザ・カドガン・アームズ
「花のようなパブ」と言えばいいでしょうか。アンバー色が目に優しく照り返す、麗しいパブリック・ハウス。ちょうどパンデミック明けの2021年、目貫通りKing’s Road沿いに堂々とリニューアル・オープンしました。
カドガン・アームズはもともと地元チェルシー民に17世紀から愛されてきた名店で、ややくたびれてきたところを、今ノリに乗っているレストラン・グループ「JKS」とパブやバーの専門事業者であるドミニク・ジェイコブさんが共に乗り出し、完全にイメチェンして現代風に甦らせたのです。
えも言われぬ女性的なエレガンスを感じるのですよねぇ。どこかフランス風と申しましょうか。
入って右手にあるヒップなバーには若い世代がうじゃうじゃ。左手にはいかにもヤング・エグゼクティブ然としたグループがアフター5のワインを傾けています。その奥に広がっているのが、注目のダイニング・スペース。ゆっくり極上のパブ・フードを楽しむことができます^^
ゴージャスな内装とは対照的に食事メニューは本来のパブらしくリーズナブルなお値段設定のため、特別な気分で食事をしたいファミリー層に大人気! 貸切りなら伝統を感じる地下の「ローズ・ルーム」がおすすめ。
いただけるのは産地、季節、トレーサビリティなど、最高の英国産食材にこだわったパブ料理。2024年「英国トップ50ガストロパブ」で、見事40位にランクイン!クオリティ高いです。
パブとしてビールにも力を入れ、コーンウォールのHarbour Brewingと提携し、カドガン・アームズ特注のピルスナーも販売。
今回は友人の誕生日で訪れたのですが、事前にキャンドルを渡してお願いしておくと、お祝いもしてくれます♪ 久しぶりにいただいたトライフル、美味しかったなぁ。
ここは色々な使い方ができると思います。友人とのキャッチアップはもちろん、内装が素敵なのでデートにもいいし、5人家族で特別な日を祝うために訪れても絶対にハズレがなさそう。
壁にはたくさんの絵画がかかっているのですが、いずれもチェルシーゆかりのアーティストによるものなのでしょう。
ちょうど私の左側には、かつてのチェルシーの住人、ウィリアム・ターナーとチャーリー・ワッツの肖像画が同じ壁にかかっていました。ローリング・ストーンズが駆け出しの頃、メンバーはチェルシーのフラットに一緒に住んでいたのですよね。ストーンズの中で最も英国紳士風でもあったワッツはちょうど2021年、パブの再オープン年に亡くなったので、トリビュートの意味もあるのかもしれません。
カルチャー・トレイルも面白いキングス・ロードぶらぶらのついでに、ぜひ立ち寄ってみてください!