Sourdough Sophia Essex Road サワードゥ・ソフィア エセックス・ロード
これはほんの始まりなのかもしれません。一人の女性が、一念発起して大好きなことを追求し始め、家族やコミュニティーと一緒にロンドンでたどり着いた温かな居場所。その先には、さらに大きく広々とした未来が横たわっているようです^^
そのための第2ステージが、3月29日にイズリントンで打ち立てられました。アルチザン・ベーカリーとしてロンドン市内で大きな注目を集めているサワードゥ・ソフィア、第2号店のオープンです!
サワードゥ・ソフィアは、子どもの頃からパン作りに親しんでいたというドイツ出身のソフィア・ハンシューさんが生みの親。私が暮らす北ロンドンのヴィレッジで、2020年のロックダウン中のビジネスとして誕生しました。
イズリントンに登場したこの2号店はなんと、3週間で約1億円を集めた(!)クラウド・ファンディングのステージワン。来年には3店舗目に取りかかる予定で、ファン・ベースでビジネスを育てていくということです。
クラウチ・エンドの1号店は私もオープン当初から通っているのですが、これまでにないユニークなパンを生み出すブランドだと思っています。
定番品の中で1番のお気に入りは、マーマイトを練り込んだクルフィン! 香ばしいマーマイトとバターの風味がびっくりマッチ。ブランチに1つ、お口にポンと放り込んで出かけたいパワフルな一品。こうした甘くないセイボリー系のクルフィンはスペシャルも折に触れて登場するので、おかず系のファンの皆さんは通ってみると楽しいのかも^^
クラウチ・エンド店ではホイップフェタ・チーズとハーブのギリシャ風クルフィンなどもありました。ソーセージ・ロールも名物の一つ。
私的なもう一つのイチオシは、季節によって変わる、彩りサンドイッチたち。私がこれまで食べた中でも1、2を争う美味しさだったのは、昨年のクリスマス時期にいただいた「クリスマス・ディナー」サンドイッチ。七面鳥、ほどよい柔らかさの芽キャベツ、ソーセージ・ミート、コンフィ・トマトやチリ・ジャムがなんとも言えないハーモニーをお口の中でクリエイトし、一口一口がもう至福。とはいえもちろんパンが主役です♡
そして2号店の目玉は、どうやらこちらの美しいレディのようですよ♡ 繊細でカーヴィなラインがエレガントな「Sourdough Sophia Bows」。ボウタイをかたどっているとはいえ、とってもエレガントで女性的。サワードゥ・ソフィアお得意のパッションフルーツ・カードクリームがそれぞれのタイの中に詰まっています♡
ボウタイ・デニッシュの前にランチとしていただいたのは、チキン・シュニッツェル・サンド、そしてスモーク・トラウトのサンドイッチでした。具材のクオリティが高く味わいのバランスが絶妙なのですが、やはりパンが主役^^ どうしたってサワードゥ・ソフィアのパンは美味しいのです。
食事パンのシグニチャーは24時間発酵させる自慢の「The N8 Sourdough」。そして特製のライ麦パンです。サワードゥ・ソフィアのライ麦パンは、ライ麦パンが苦手な人にも優しい控えめの酸味、柔らかな口触りにあると思っています。だからサンドイッチにも最適♡
ピンクをブランド・カラーにして成功しているお店にカップケーキで有名な「ペギー・ポーション」がありますが、ペギーさんも偶然にもドイツの女性ですよね。
ペギーさんのピンクは、シャンパン・ピンク、もしくはベイビー・ピンクと呼べるかもしれませんが、ソフィアさんのピンクは、もう少し桃色がかったオレンジ・ピンク。両方のピンクが個性を発揮し、その華やいだ雰囲気とともにドイツ風のナチュラルだけれど洗練された味をロンドンにもたらしてくれています。
クラウド・ファンディングの第2ステップでは、どのあたりにお店を出すのかなぁ。興味津々ではありませんか。あなたの町にサワードゥ・ソフィアが来るときも、変わらぬクオリティーでいて欲しいですよね。