Peggy Porschen, Belgravia Parlour ペギー・ポーション ベルグレイヴィア・パーラー
ベルグレイヴィア生まれのカリスマ・カフェ、ペギー・ポーションが本日6月6日から再オープンします! もちろん通常営業ではなく、オンライン注文と持ち帰りに対応するというもの。それでもロックダウン中はずっとクローズしていたので、ファンたちは大喜びではないでしょうか ^^
胸がすくようなピンク・シャンパン色のスイーツ・ショップがロンドンの高級エリアに登場し、人々を魅了し始めたのは2010年のことでした。オーナーはパティシエでシュガークラフト・アーティストのペギー・ポーションさん。棚には丹念に作られた美しいケーキが並び、今では近隣だけでなく世界中からスイーツ・ラバーたちが訪れるスイーツの聖地です。
ペギーさんにインタビューしたことがあるのですが、ケーキ職人を目指すようになったきっかけは14歳の時だそうです。友達のためにケーキを焼いて仕上がりに大満足しただけでなく、誰かのために何かを作り、相手も自分も幸せになれるなんて最高だと思ったからだとか。
彼女がデザインするスタイリッシュなケーキは大人気ですが、その名を世に知らしめたのはシュガークラフト作品でした。もともとアート志向だったペギーさんにとって、粉砂糖を主原料とするペーストで本物と見紛う花やデコレーションを作ってケーキを飾るシュガークラフトは、ケーキ作りの腕、デザイン力、手先の器用さの全てが試される願ってもない芸術の形でした。「英国はシュガークラフトの本場で発祥の地。だからロンドンで学ぶことにしたの。テクニックを習得するには最高の場所よ」とペギーさん。
万事整って社会に出たペギーさんの名が広まるのに時間はかかりませんでした。最初のマイル・ストーンは、エルトン・ジョン主催のチャリティー・パーティーで作ったシュガークラフトのセンターピース。これが大成功を収め同じようなクラフトの仕事がセレブたちから数多く舞い込むようになります。
でも、ペギーさんが本当に打ち込みたかったのはウェディング・ケーキ作りだったのです!「自分にしかデザインできないウェディング・ケーキを」と、強い情熱から創り出した作品が多くの人の心を捉え、本を出版につながり今の礎を作りました。ペギーさんのすぐれた技術、デザインのファンは多く、ショップをオープンした翌年にはシュガークラフトを教えるアカデミーも開校。今では毎月約50名もの生徒さんが学んでいくと言います。
英国ではカップケーキのことを「フェアリーケーキ」と呼びますが、ペギーさんがデザインするそれは、まさに妖精のおやつそのもの。これからもずっと私たちに夢を与えてください!
本日からの再オープンでは、水〜日曜 10:00 – 17:00の営業時間だそうです。持ち帰りのメニューはこちら。たまには贅沢な気持ちになるのもいいですよね ^^