
Café At The Lavery カフェ・アット・ザ・レイヴェリー
今年の春、サウス・ケンジントンに日本人シェフ、古橋洋平さんがヘッドシェフを務める「ザ・レイヴェリー」が誕生したことは、こちらの記事でもご紹介しました^^
そのビルの1階に、とっても素敵な併設カフェがあるのをご存知ですか?
「Café At The Lavery」は、2階のレストランと同様に、古く豪華なタウンハウスに招かれたような気分を味わえるとっておきのカフェ。内装のゴージャスさだけでなく、サービスも食べ物も一流なんです。

サウス・ケンジントン駅すぐそばの好ロケーション♪

この空間!!クラシックすぎるスペースには、モダンな家具を配して中和します。

かなり広いです。最近は実験的に土曜日の音楽ライブ・イベントも開催しているようです^^
ある秋の日、カフェでランチをいただこうとやってきました^^ カウンターにはサンドイッチ数種やキッシュ、惣菜パン、セイボリー・スコーンなど、すぐに提供してもらえる手軽なスナックが勢揃い。パンプキンを使ったサンドイッチが気になったので、頼んでみると「トーストしますか?」と訊かれたので「どちらがおすすめ?」と問い返すと、スタッフの男性が:
「うーん、このフォカッチャは焼きたてだからトーストせずにフレッシュなものを食べてもらいたいけど、トーストしたサンドイッチも美味しいよね・・・じゃあ、半分トーストしてあげましょうか?」とのオファー。きめ細やかなサービスに感激して、「ぜひお願いします!」と言って出てきたのがこちら。

お茶類は本当はポット入りなのだけど、ちょうどポットが出払ってしまっているとのことで、カップに入れてくれました。お値段もお安くしてくれて、グッド・サービス!
写真からはよくわからないかもしれませんが・・・ローストした甘いパンプキンとソフト・チーズ、サラダ・リーフがよいバランスで挟まれ、かたやフレッシュなふかふかフォカッチャにも合うし、パリっとトーストされたパンと温められたパンプキンとチーズのコンビも最高。
サービス表にはないかもしれませんが、スタッフさんに頼んでみると喜んで提供してくれると思います^^

こちらはポテトとキャラメル・オニオン、スカモザ・チーズの惣菜パン。美味しそう。
そして!フェタ・チーズとチャイブのセイボリー・スコーンもシェアしてみたのですが、近年いただいたセイボリー・スコーンの中でも、ダントツの美味しさでした♡ 口に運ぶとバターのいい香りが立って、お口の中でとろけるようなクオリティ。かといって歯応えがないわけではなく、やはりバランスが素晴らしい。
古橋シェフがちょうど通りかかったので^^ どんなベーカリー・スタッフさんなのかお聞きしてみると、ノッティング・ヒルのLaylaや、バースのLandraceといった、現代の綺羅星のごときパン屋さんを経験している精鋭さんなのだそう。タダのパン職人さんでないことだけは、そのお味からもわかりました。女性ベーカーさんだそうです♪

四角いスコーン、また食べたいな♡ 左の写真で、サンドイッチが半分だけトーストされているの、わかります?
ケーキも数種類あり、どれにするか迷ったのですが・・・やはり季節のパンプキン・パイ♡ははずせません!

給仕をされていた男性スタッフさんも「大好物」とおっしゃっていたパンプキン・パイ。まだあるとよいですね・・・うふふ。
パンプキン・パイはほどよいスパイス加減と自然の甘さ、パイ生地のサクサク感が絶妙で、やはり何度もリピしたくなる美味しさ。「もう一切れ!」と叫びたくなりました^^
古橋シェフによるとサラダや温かいお料理は今後の課題で、今は少ないスタッフの皆さんでなんとか厨房やカフェ全体を回されているのだそう。こんな素敵な空間があることが自然史博物館やV&Aを目指す観光客の皆さんに知られちゃうと、もう今のままではいられなくなるのかも・・・
でもそうなる直前の今!ぜひベストなパンやお菓子を、静かなスペースでいただいてみてくださいね。

カフェの一角。キルト作家さんの作品はテンポラリーで、随時展示も変わるようです。
またカフェと同じ1階にあるプライベート・ダイニング・ルームでは、折に触れて他のセクターとのコラボレーションでイベントなども随時開催しているようです。
私が訪れたときはキルト作家さんのデコレーションの中で、なんとセント・ジョン・レストランの創業者、ファーガス・ヘンダーソンさんがお料理を作るという夢のようなポップアップ・イベントを開催していました。
クリスマス時期は、この館の主だったアーティストのジョン・レイヴェリー卿の絵画にインスピレーションを受けたインテリアやカトラリーを揃え、素敵なシーズンのダイニング空間を創り上げています^^
これからどんどん楽しくなりそうな、ザ・レイヴェリーなのです。
PS
ミンスパイを食べに行かなくちゃ。