【白石花恋ジャズ・ライブ!】配信リンク決定 → 12月6日(日)

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秋冬の夜長はジャ〜ズ! ロックダウンもなんのその。12月6日(日)、気鋭のジャズ・ピアニスト、白石花恋 / Karen Shiraishiさんがトリオでご機嫌なオンライン公演を開催! 沈みがちな気持ちも一気にアップしちゃうこと間違いなしのロンドン発サンデー・ジャズを、世界各地からお楽しみあれ♪

当日配信リンク(日本 19:30 / 英国 10:30):
https://youtu.be/05FPG49GEUY

白石花恋さん。日本人の両親を持ち、ロンドンで生まれ育った22歳。米ボストンの名門、バークリー音楽大学に奨学金を獲得して在籍する才媛である。花恋さんにはクール・ビューティという言葉がよく似合う。その若さからは想像もできないごく自然な落ち着きが感じられ、インタビューするこちらがドキドキしてしまったほどだ。

3歳の時からクラシック・ピアノを習い、14歳の時、父親のレコードでオスカー・ピーターソンと運命の出会いを果たす。以来、ジャズに夢中だ。自身のスタイルもジャズに転向し、オンラインでしばし練習。ベストだと思った教師は Trevor Watkis / トレバー・ワトキスさんだったという。著名なジャズ・ピアニストであるワトキスさんは南西ロンドンにある青少年のための音楽アカデミー、ワールド・ハート・ビート音楽アカデミー / World Heart Beat Music Academy の講師でもあることから、花恋さんはそこでレッスンを受けるようになった。15歳の頃だ。

「そのうちジュリアン・ジョセフ / Julian Josephを紹介してもらって、毎週、彼のレッスンを受けるようになりました。アカデミーの講師はメンターの役割も果たします。ジャズへの転向は挑戦でもありましたが、子どもの頃から親しんだソウル、ディスコ、ポップ・ミュージックなど、両親が聞く音楽が大好きでしたし、CDを聴きながら耳で学んでいたので、自然にジャズの世界に入っていきました」

ジュリアン・ジョセフさんと言えば、世界の第一線で活躍するジャズ・ピアニストの一人。十代半ばからジュリアンさんをメンターとしてジャズ・ピアノをレッスンしてきたこと自体が奇跡なのだけれど、それを可能にしたのがワールド・ハート・ビート音楽アカデミーの存在だ。

 

◆ワールド・ハート・ビート音楽アカデミーという神機関

ワールド・ハート・ビート音楽アカデミーは南西ロンドンのワンズワースを拠点にしている音楽院で、近々、米国大使館もある再開発地区、ナイン・エルムスの真新しいビルディングにも新校舎を出すそうだ。アカデミーはチャリティ母体で運営されており、5歳から25歳までの青少年が、世界的に活躍しているプロのミュージシャンたちから大変リーズナブルな学費で音楽を教わることができる素晴らしい音楽アカデミーなのだ。


花恋さんはこう言う。「自分のバックグラウンドにかかわらず、等しく音楽を学ぶチャンスを与えられていることが素晴らしいと思います。私にとっても音楽は自分が変わるきっかけになったもの。ここでは本来の意味での “コミュニティ感覚” を実感することができます。学生や教師が一つとなって・・・それはまるで家族みたいな感じです。

一番素晴らしいなと思うのは、全ての子ども達が年齢差に関係なく共に学ぶと同時に、互いに教えることができることです。つまり兄弟姉妹のような関係性を築くんです。メンターシップも得られます。例えば私は15歳の時に20歳や25歳の仲間と演奏することができて、彼らからミュージシャンのあり方について多くを学びました。それは教師からは学べないものなんですよね。5歳でも年上のミュージシャンと一緒に演奏することができ、彼らもいずれそのレベルまで上達するでしょう。家族のようなコミュニティとして機能していることが、このアカデミーの何よりの魅力だと思います」

アカデミーの名前になっている「Heart Beat」は、心臓の音。人がこの世に生を受け、生まれ出るとき、初めて耳にするこの神聖なる音、全ての人が持つこの温かいビートを大切なものと捉えたネーミングだという。花恋さんが言うように「どんなバックグラウンドを持っていても」音楽を通して花開いていく道を手助けし、将来をともに築いていくのが、このアカデミーの大きな理念なのだ。

アカデミーで後輩に教える花恋さん

◆ボストンのバークリー音楽大学で学んだ数々のこと

花恋さんは2017年からボストンのバークリー音楽大学に籍を置いている。かの名門から奨学金を得て学んでいる数少ない精鋭の一人だ。コロナの影響で一旦ロンドンへと里帰りしているが、来年春には最終学年を修了するために戻りたいと考えている。

アメリカの大学を選んだ理由は、ジャズの本場で学びたかったから。メンターのジュリアン・ジョセフさんが「本場で吸収しろ」と勧めてくれたことにも背中を押された。大学ではジャズの歴史を学び、現代のジャズの巨匠たちからパフォーマンスについて直接学ぶことができるのが、世界トップクラスの音楽大学で学ぶ大きなメリットでもある。さらに彼らが共演するようなレジェンドたちと知り合い、ときにはともに演奏する。これこそジャズの本物で勉強する醍醐味だろう。

影響を受けたミュージシャンは?と聞くと「いつも心にあるのはオスカー・ピーターソンの音楽です。最近はブギウギにも興味があり、ピート・ジョンソンに注目しています。エロル・ガーナー、アート・ブレイキー&ジャズ・メッセンジャーなどにも影響を受けましたね。ジャズ以外ではスティービー・ワンダー、ドニー・ハサウェイ、マイケル・ジャクソンなどが好きです」との答え。

自身のスタイルの特徴は? と尋ねると「グルーブ感」だという。作曲やアレンジなどもこなし、ジャズ・フェスティバルがあれば国を問わず積極的に参加している。ボストンでロックダウンになってからは同じ家に住むテナーサックス奏者のパートナーと一緒に練習を重ねる毎日だそうだ。「ロックダウン期間中は、これからどんな音楽活動を展開していきたいのかを考える良い機会にもなりました」

インタビューの合間に撮らせていただいた素顔の魅力♡

◆ホームであるロンドンから贈るサンデー・ジャズ・ライブ!

作曲やアレンジなど幅広く手がける花恋さんが、来月12月6日(日)にワールド・ハートビート音楽アカデミーと、日英の音楽家を繋げるプロデューサー機関であるYokohama Callingの協賛を得て、「Karen Shiraishi Jazz Trio」としてオンライン公演を開催する。共演は才能あるアカデミーや大学の仲間たちなので、息のあった演奏を見せてくれるだろう。

「半分は私のオリジナル曲で、半分はジャズ・スタンダードになる予定です。この時期のために、特別に元気になる曲を選びました!  みなさんに気分を上げてもらえるといいなと思っています。ベースのエゼキエルとは15歳の時にここに来て以来の仲間なので、よく知っています。ジャズのほうはバークリーの先輩でもあり、ボストンでも一緒に演奏したことがあります」

花恋さんにとって、音楽とは?と聞くと・・・「聴くと気持ちがアップするような音楽を作っていきたい。音楽は人と人をつなぐものだと思っています。それがたとえ怒りを伝えるプロテスト音楽だとしても、音楽を通して人と人は結びつけられる。音楽で人の気持ちを変えようとは思わないけど、少なくとも感情を呼び起こし、影響を与えるものですよね」

ご両親は日本人だけれど、人生の中でまだ二度しか日本を訪れたことがないと言う花恋さん。日本人なのか、イギリス人なのか?  そんな風に聞かれたら、私はこう答えると、はっきりと教えてくれた。「<70%イギリス人で、70%日本人だ>と答えるようにしています。どちらの要素も、もっとたくさんあるから。子供の頃は日本人学校にも通ったし、日本人の友達も多いですし、アイデンティティという意味ではとても重要です」

12月6日(日)は、日本時間19:30から、英国時間10:30からライブ配信! お楽しみに♡

花恋さんの演奏動画リンク:
https://bit.ly/34XCk8g

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Karen Shiraishi Jazz Trio Sunday online concert
白石花恋 ロンドン発オンライン公演
日時:2020年12月6日(日)UK時間 10:30 / 日本時間 19:30
鑑賞無料 / ドネーション歓迎
配信リンクhttps://youtu.be/05FPG49GEUY

共演:Jas Kayser (ドラム)・Ezekiel Ajie (ベース)
ゲスト:James Wade-Sired (トロンボーン) ・Ava Joseph
協賛:
World Heart Beat Music Academy: https://worldheartbeat.org
Yokohama Calling:https://www.yokohama-calling.org

♡ドネーション受け付けてます!
↓   ↓  ↓
https://ko-fi.com/karenshiraishi

白石花恋 Karen Shiraishi
ピアニスト、作曲・編曲家。日本人の両親のもとにロンドンで生まれる。幼少期からクラシック音楽を学び始め、15歳でジャズに目覚める。10代でジュリアン・ジョゼフ、トレバー・ワトキス、トニー・コフィ、バイロン・ウォーレンなど師事する。2017年、名門バークリー音楽大学に奨学金を得て入学。ジョアン・ブラッキーン、ラルフ・パターソン、テリ・リン・キャリントン、ティア・フラーといったジャズ・マスターたちの薫陶を受ける。ロンドンでの演奏活動のほか、アメリカ国内だけでなくスイスやロシアなど各地のジャズ・フェスティバルに参加するなど、その活動を広げている。

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岡山県倉敷市出身。ロンドンを拠点に活動するライター、編集者。東京の文芸系出版社勤務、雑誌編集・ライターを経て、1998年渡英。英系制作会社にて数多くの日本語プロジェクトに関わった後、2009年からフリーランス。2014年にイギリス情報ウェブマガジン「あぶそる~とロンドン」を創設。食をはじめ英国の文化について各種媒体に寄稿中。著書に『歩いてまわる小さなロンドン』(大和書房) 『ロンドンでしたい100のこと』『イギリスの飾らないのに豊かな暮らし 365日』『コッツウォルズ』(自由国民社)。カルチャー講座の講師、ラジオ・テレビ出演なども。英国の外食文化について造詣が深く、企業アドバイザーも請け負う。チャネリングをベースとしたヒーラー「エウリーナ」としても活動中(保江邦夫氏との共著『シリウス宇宙連合アシュター司令官 vs.保江邦夫緊急指令対談』もある)。Instagram: @ekumayu

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