飲みたい人あつまれ! かつてない至福のボトムレス・ブランチ☆

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Arabica King’s Cross  アラビカ・キングス・クロス

キングス・クロス駅の北側が殺風景な新興エリアから、地元の人たちに愛されるコミュニティーとして大きく育ってきて数年が経ちました。北へ向かってどんどん細長く開発が続き、今現在はルイス・キュービット・スクエアの両袖が注目のエリア。どんどん商業施設が充実してきていて、目が離せません^^

その中でも先駆けとなっているのが、レバント地方の料理で大人気のアラビカ。2014年にバラ・マーケットで産声を上げて以来、2号目となる支店を2019年秋、ここにオープンしました。先日ボトムレス・ブランチを目指して行ってきたのですが、お得で美味しかっただけでなく、お店の中から眺められる風景が美しく、まぶしくて・・・本当に最高の1日でしした^^

グラナリー・スクエアの北側に広がる「ルイス・キュービット・スクエア&ウォーク」。すっかりローカルの憩いの場に。

アラビカはスクエアに面したグリーンな空間♪

私はバラ・マーケット店を2015年にレビューしているのですが、そのときの写真を見ると、先日キングス・クロス店でいただいたものと、ほとんど変わってない品もあってびっくり! これはすごいことですよね。ビシッと決まったレシピがあり、味を変えない、いや、むしろもっと良くしていく努力がなされている。実際、今回いただいたお料理は以前にも増して本当に美味しくて、ぜひ皆さんに味わっていただきたいなと思ったのです。

アラビカのKX店で最近始まったメニューに、「週末のボトムレス・ブランチ」があります♪  ローンチ後、すぐに「ランチ」に改名されたみたいですが、 土曜と日曜 11:30〜16:00のお楽しみなので、やはりブランチと呼ぶほうが気持ちが上がりますね。だって、朝からカクテルなんて本当にデカダンでご褒美感もありますし♡

ちゃーんとスターター、メインと2段階で出てくるのですが、小皿料理ながら、本当にお腹いっぱいになります。しかも飲み放題なので、一人55ポンドはミラクルなお値打ち感。プロセッコ、カクテル4種、レバノンのワイン赤白1種類ずつ、ビール1種類、そしてソフトドリンクもユニークなものを3種揃えています(メニューはこちら)。ドリンクは1杯を飲み終えたら新しいものをお願いできるシステム。優雅にゆったりとグラスを傾けながら、休日のお昼をラグジュアリーに彩りたいものです。

私たちはスターター・ディップの中からフムスと、パプリカ&クルミのディップを選び、焼きたてのふかふかのピタパンと一緒にもふもふといただきました。ディップ類はさすがのクオリティ。食材に対して深い愛があるオーナーさんだけあります。特製フムスには、ハーブやスパイスを混ぜたグリーン・スクッグがトッピングされていて深みのある味わい。伝統的な組み合わせのパプリカとクルミは、ナッツの濃厚さがたまらない特製品。ピクルスも上手に漬けてあり、どんどんフォークが進んでしまいます。

カラフルで楽しい!

カクテルを丁寧に作ってくれるバー。

さわやかなミモザからどうぞ♡ 手前はアペロール、ジンジャー、ローズウォーター、チリ、シーソルト、ソーダをミックスした「RANIA SPRITZ」。右はぜひ選んでほしいパプリカとクルミのディップ。

これまで食べた中でも特上カテゴリーに入るフモス。なめらかで しっかりとした味わい。

秋の行楽日和♡窓からの眺めです。

さぁ! 温かいメゼにいきましょう。

6つあるメゼの中から、チキンのグリルとバター・ビーンの煮込みをセレクト。副菜からも1種ずつ選べるので、キャベツのサラダとポテトを選ぶと・・・なんて華やかなブランチ♪  野菜もたくさん摂れて、味のバラエティもあり、大満足のセレクションになりました。お肉が好きな方はラムのキョフテもあるのでぜひ試してみてくださいね^^

温かいメゼとサイドの野菜料理もタパス・サイズで登場!いろいろ^食べられて幸せ^^ キャベツのドレッシングがめちゃ美味しい♡

シグニチャーのチキンのグリルは、ピスタチオのクラムと一緒に♡オーブン・セクションにいたお兄さんの笑みがいい感じです^^ 

ピタパンも一人1枚ずつ。ボトムレスに飲み物も頼んでもうお腹いっぱい。ブランチ・メニューはここれで終了ですが、ちょっと甘いものがほしいときは最後に「ターキッシュ・デライト」頼んでみてくださいね。いえ、ロクムではなくて、カクテルの名前です♪  ウォッカ、ハイビスカス、シトラス、バニラ、ローズアクアファバをミックスしたなめらかな舌触り。爽やかでほんのり甘くて・・・デザート代わりになること間違いなし^^

しかし私たちは、デザートも別腹だったのですw 別注文となりますが、ぜひトルコ名物のキュネフェ、そしてバクラヴァも試してみてください!

キュネフェは、伸びるチーズを極細麺カダイフで挟んで焼いて、シロップを染み込ませていただく伝統のお菓子。美味しいと思えるお店とそうでない店があるのですが、アラビカのものはトルコの美味しい店でいただくものと同じかそれ以上!というのもシロップを小さなジャグに入れてもってきてくれるので、甘さを自分で調整できるのです〜。シロップなしのキュネフェは塩味の香ばしいおやつのような感じ^^ 焼きたてサクサクのカダイフに、お好みの量のシロップをかけて、さぁ召し上がれ♡

美しくも美味しいキュネフェ。クロテッド・クリームが全体をまとめるよい仕事をしています。トルコでは「カイマック」と呼ばれています^^

バクラヴァはシロップが少ないタイプで、駄菓子のようにあっという間に食べられてしまう!お茶もリーフで淹れてくれます^^

アラビカのオーナー、ジェームズ・ウォルターズさんは、キングス・クロスの再開発地区について「ピカピカの新しい建物と古い産業遺産が奇妙に混在していて、ワクワクする」と言っているのですが、グラナリー・スクエアから離れ、さらに北上したところにあるルイス・キュービット・スクエア&ウォークは新しいビル群が立ち並ぶ新しいコミュニティーなんですよね。だからこそ、これから未来のスークを形作っていく可能性に開かれているわけです。

「地元の人や学生さん、旅行者の皆さんが朝のコーヒーや食事で立ち寄れる談話室のような存在になればと思っている」とジェームズさん。スタッフの皆さんもフレンドリーでよく気がつき、まるで中東の街で見知らぬ人と楽しい会話を持つような個人的な旅体験が、アラビカでは待っています。

ふらりとグループで訪れても、昼間ならなんとか座れそうな広々としたスペース。嬉しいのは月曜や火曜日を定休日にしているお店が多い昨今にあって、週7日、ランチもディナーも営業していること! これは本当に助かります。

祝祭シーズンに突入した今、週末にボトムレス・ブランチで集まるのはいかが? カクテルが1杯10〜15ポンドする昨今、ボトムレスで55ポンドはありえないお得さです。家族やグループで訪れ、居心地よく美味しく過ごせるお店として、超おすすめ♡

伝統のロクムが添えられたエスプレッソ。この組み合わせは秀逸!

7 Lewis Cubitt Walk, London N1C 4DT

店名Arabica King's Cross
最寄り駅Kings Cross & St Pancras
住所7 Lewis Cubitt Walk, London N1C 4DT
電話番号020 3747 4422
営業時間月〜金 12:00 – 23:00 土 11:300 – 23:00 日 11:30 – 17:00
URLhttps://www.arabicalondon.com/locations/kings-cross/
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About Author

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岡山県倉敷市出身。ロンドンを拠点に活動するライター、編集者。東京の文芸系出版社勤務、雑誌編集・ライターを経て、1998年渡英。英系制作会社にて数多くの日本語プロジェクトに関わった後、2009年からフリーランス。2014年にイギリス情報ウェブマガジン「あぶそる~とロンドン」を創設。食をはじめ英国の文化について各種媒体に寄稿中。著書に『歩いてまわる小さなロンドン』(大和書房) 『ロンドンでしたい100のこと』『イギリスの飾らないのに豊かな暮らし 365日』『コッツウォルズ』(自由国民社)。カルチャー講座の講師、ラジオ・テレビ出演なども経験。これまで1700軒以上のロンドンの飲食店をレビュー。英国の外食文化について造詣が深く、近年は企業アドバイザーも請け負っている。チャネリングをベースとしたヒーラー「エウリーナ」としても活動中(保江邦夫氏との共著『シリウス宇宙連合アシュター司令官 vs.保江邦夫緊急指令対談』もある)。仕事のご依頼は ekumayu @ gmail.com までお気軽に。

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