
Café Linea カフェ・リネア
芸術の秋は、美術だけじゃない! 今のロンドンらしく、ケーキの芸術を楽しもうではないですか^^
今年の夏、さっそうとチェルシーに登場したカフェ・リネアは、アルゼンチン人の女性シェフ、カロリーナ・フェルポッツィ / Carolina Ferpozziさんが厨房を率いる南米風のカフェ・レストラン。といってもお料理は地中海/ヨーロッパ風と言っても間違いではない、親しみやすいお味。サーチ・ギャラリーの隣という最高のロケーションも手伝って、芸術鑑賞の前後に大勢が詰めかける評判の店に成長中です。

「リネア」はスペイン語で「ライン」という意味。「しなやかな線/シェイプ」をイメージしているらしいです。
じつはカロリーナさんは、最高のパティシエ。アーチ型天井が美しいロマネスク風ヴィクトリアン建築に入ると、すぐにケーキとパンのキャビネットが目に飛び込み、否応なくじっくりと眺めることに♡ それはそれは、本当に美味しそうなのです^^

右側のビスケット・サンドイッチ・シリーズはシグネチャーらしく、3種ほどありとても美味しそうでした♡
レストラン空間は奥行きが長く、手前のスペースでは予約なしでもケーキとお茶をいただくことができるのも嬉しい♪ 手軽なカフェでもあり、すでにご近所さんの人気者に。

こちらはダイニング・スペース。
シェフもほとんどが南米系の方だそうで、お料理は旬の食材を使ったモダンなものと、定番の家庭料理を出しているのだとか。カロリーナさんは、ロンドンに来る前はリマ、ニューヨーク、サンフランシスコ、ドバイなど働いてきた国際人で、南米の著名なシェフたちとのコラボレーションも多数経験しているそうです。
夏に訪問した私たちは、ポン菓子が載ったサーモンのタルタルや、ブラータ・チーズとトマト、グリルしたピーチのサラダ、アスパラやそら豆が入った緑のフレゴラ、へイクのロースト、カレー風味のブラウン・クラブ・ソースなどを試しましたが、なかなかのお味。決して「繊細」ではないのですが、比較的お値段もリーズナブルなので、バランスは取れていると思います。とくにお魚の味は好みでした!

このバターに燃えた! パンとバターは突き出しです。

サーモンのタルタル。さっぱり臭みなく、新鮮でたっぷり!

トマトとブラータは定番。ドレッシングやソースもよく練られたもので、楽しみました^^

フレゴラ!とにかく量が多くてむしゃむしゃといただきました^^

お魚の焼き具合が完璧。ソースも美味しかった。
そして!デザートはキャビネットに可愛らしく並んでいるものも注文できますが、メニューにも載っています。なめらかでサッパリ系のバスク・チーズケーキ、シュー、ビスケット・サンドイッチなど、繊細で満足度の高いスイーツばかり。笑顔のまま、無言でケーキとお茶をお口に運びます^^

シューも何種類かあり、美味しい。左端のケーキはバノッフィーだったかな。

右はバスク・チーズケーキ。サッパリとした味わいで、食べやすく、火を通したイチゴとの相性も抜群。
このカフェ・レストランを手掛けているのは、ベテラン夫婦デュオのグレッグ&フェリシティさん。ミュージアムの隣らしく、店内に展示されているアート作品は、キュレーターが季節ごとに入れ替えていく巡回展の一部なのだそうです。
ここはいわゆるロンドンで人気の「オールデー・ヨーロピアン・カフェ」。朝食からブランチ、ランチ、ティー、ディナーとすべてに対応し、(もちろん朝食の時間は決まっていますが)基本的にどの時間に何を注文しても嫌な顔ひとつされません。
他のレストランではあまり見かけないチーズ・ワッフルやシューを使ったブランチ・メニューなども次回は試してみたいものの一つ。カフェや軽食で使うほうが、より満足度が高い気がします。
チェルシーのデューク・オブ・ヨーク・スクエアで甘いものが食べたくなったら、ぜひ足を運んでみてくださいね。