ショーは続く。新たな舞台を形づくりながら。

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みなさん、こんにちは! イギリスにもやっと夏がやってきました^^  先週末から気温がぐんぐんと上がり始め、ロンドナーたちも嬉々として戸外へと繰り出しています。

ただ街中を歩いていると否が応でも気づかざるを得ないのが、店舗の空きスペースですね。この1年半で閉業してしまったお店がたくさんあるのです。オフィスに関しても、規制が緩和されたと言いながら、こちらのBBCの記事によるとスタッフがフルタイムでオフィスに戻っている企業は少ないようですし、しばらく中心部の空洞化は続くのかなぁなんて思います。

トッテナム・コート・ロードのHabitatがなくなっちゃった。次は何になるのかな?

数字になるのはまだ先かもしれませんが、地方へリロケーションしている人たちも多いようです。そしてこれは複数の人から実際に聞く話なのですが、パンデミックを機に(あるいはブレグジットに乗じて)自国に帰ってしまったヨーロッパの人たちはかなりいるみたい!そのため、ホスピタリティ業界では働き手が足りなくて大変みたいです。人手不足が原因で営業時間を短くして対応しているレストランもあるようですよ。

このように少しばかり風通しがよくなっているロンドン中心部ではあるのですが、実際に街を歩いていると・・・空きスペースにも新たなブランドが元気よくロンドン商戦に参加してきていることにも気づきます^^

そこで今回は、目に留まったお気に入りの場所をご紹介しましょう♪

Chameleon:神の庭に集う愉しみ

今年4月、テルアビブのトップシェフとロンドンの敏腕レストラン事業家とのコラボでオープンしたのが、元教会の敷地を大胆に改造した「カメレオン」。全席テラス席(戸外)!というレストランとしては驚きの形態で、冬も暖房を駆使してやっていくみたいです^^

グレードI 指定の元教会!

God’s Garden♡

God’s Garden(神の庭)と名付けられているメイン・スペースにはDJブースやライブ演奏の舞台があり、オープン日には毎晩プレイされるようです。先日、平日の夜にさっそく行ってみたのですがあっという間に満席になる盛況ぶりでした。明るく暖かなこの季節、屋外席は堪らない魅力。プライベートな集いにぴったりのグリーンハウスは9つあり、樹木に囲まれゆったりとしたフェアリーテールな時間を過ごせそう。このスペース、小規模なパーティーに最適ではありませんか?^^

いつかこのスペースで何かしたい

この元教会はもともとOne Maryleboneのと呼ばれるイベント会場としても知られています。ギャラリーでもあり、結婚式などのイベントにも使えるラグジュアリーなパーティー空間です。秋以降は、さらに会員クラブ設備もオープンするようで、スペースの有効活用が着々と進められているようです。

2階のギャラリー

入り口のところにお花屋さんがあります^^

料理のレビューなどはまた今度♡

 

Chestnut Bakery:次世代ベーカーを育てるパン屋さん

ロックダウンの影響でクローズしてしまったお店の中に、ベルグレイヴィアで人気だったNY発のベーカリー、ドミニク・アンセルがありました。いつもお客さんが溢れる人気店だったので閉店するとは思わなかったのですが、おそらくコロナを機にビジネスの立て直しを図ったのではと思っています。

このドミニク・アンセルの跡地に、今年5月にオープンしたのがチェストナット・ベーカリー!  こちらはアメリカから遠征してきていたドミニク・アンセルとは打って変わり、ロンドン発の地元志向のベーカリーです。

ドミニク・アンセルの時とは全然違うレイアウト!

バックのスペースがいい感じなのです。

ベーキングの教師でもあるヘッド・ベーカーのケヴィンさん率いるチームが、この素晴らしいスペースで思いっきり羽を伸ばしています。「後進を育てることも大きな目的の一つなんだ」と、目を輝かせるケヴィンさん。ロックダウン明け直後に立ち上がったお店として、ぜひとも大きな一旗を上げていただきたいですね^^

オープン・キッチンで作っているところも見られます。アプレンティスちゃんは2名いるそうですよ。

フラット・ブレッドがオススメ!

ここのオススメは焼きたてをいただけるシンプルな中東風のピザ。それはそれは美味しいので、ぜひ召し上がってみてください^^  こちらのレビューもまた別の機会に。

 

Louis Coca:ルーマニアのシューメーカーが構えるカムデンの本拠地

最後はカムデン・タウン散策中に見つけた靴屋+カフェ、ルイス・コカ! イタリアの靴作りを学んだ一家によるルーマニアのシューメーカーで、こちらがイギリスのフラッグシップになるのだとか。昨年のロックダウン中にオープンした強者!

マーケットの向かいです^^

Louis Cocaって聞いたことがないブランドなのですが、商品を見ると素敵なデザインで手頃なお値段。ウェブサイトをみて欲しいものがあったので、再訪してみようと思っています♪

面白いのは、靴屋さんにカフェを併設しているところ! 靴を選びながらコーヒーを飲む。コーヒー飲みながら靴を選んでもいいのですがw  確かにカムデンには靴にこだわりのある客が多いはずなので、ロケーションとしては良い選択なのかも。

このスペースにはソファ席もあります。素敵なスタッフさんでした!

パンデミックを物ともせず立ち上がっているお店の数々、いかがでしたか?

今、空き家になっているところも、きっとこの数カ月でかなり埋まってくるのではと見ています。お店の入れ替え時期というわけですね。さてこれからロンドンの街はどんな方向へ変わっていくのでしょうか。願わくば風通しの良さはそのままに、成熟したヨーロッパの街になっていくと良いなと思っています。引き続き注目ですね!

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About Author

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岡山県倉敷市出身。ロンドンを拠点に活動するライター、編集者。東京の文芸系出版社勤務、雑誌編集・ライターを経て、1998年渡英。英系制作会社にて数多くの日本語プロジェクトに関わった後、2009年からフリーランス、各種媒体に寄稿中。2014年にイギリス情報サイト「あぶそる~とロンドン」を立ち上げ、編集長として「美食都市ロンドン」の普及にいそしむかたわら、オルタナティブな生活、人間の可能性について模索中。著書に『歩いてまわる小さなロンドン』(大和書房) 『ロンドンでしたい100のこと』『イギリスの飾らないのに豊かな暮らし 365日』『コッツウォルズ』(自由国民社)。NHK文化センター名古屋教室「江國まゆのイギリス便り」講師。MUSIC BIRDのラジオ番組「ガウラジ」に月一でゲスト出演。チャネリングをベースとしたヒーラー「エウリーナ」としても活動中(保江邦夫氏との共著『シリウス宇宙連合アシュター司令官 vs.保江邦夫緊急指令対談』もある)。Instagram: @ekumayu

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2件のコメント

  1. アバター画像

    LONDON LOVEさま
    空き店舗もたくさんあるけど、新しいところがどんどん入って来ている感じがします^^
    次回来られる時は少し変わっているかも ^^

  2. カメレオン、全席テラス席とは!
    テーブルセッティングが素敵です!
    チェスナット・ベーカリー、、、名前に惹かれます😊
    お店の雰囲気は解放感があって、それに美味しそうです!
    それに靴とカフェって、斬新なとりあわせですね。
    ロンドンの街並み、ゆっくり歩きたいです!(*^_^*)

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