「漫画自慢」が帰ってきた!
イギリス在住者に開かれた漫画コンペ。しかも日本大使館の主催。
「漫画自慢」を初めて知ったのは、審査員のお一人でもある漫画家、玖保キリコさんに授賞式に連れて行ってもらってから。以来、ずいぶんとたくさんの漫画家の卵たちが挑戦するのをみさせていただいた。
イギリスで漫画家たちを育てていくこの活動はもう2007年から続いているので、15年の歴史がある。毎年テーマを決めて公募し、同じ条件下で競いチャンピオンを選出する掛け値なしの実力コンペティションだ。エントリーも年齢別にフェアに設定されている。
そして今年のテーマが、つい先日発表となった。その会場となった日本大使館では、同時に漫画好きたちにはたまらない漫画イベントが開催! 子どもから大人まで、大勢が集まって金曜の夕方を嬉々として盛り上げていた。私も嬉しいことにキリコさんのおかげで参加するチャンスに恵まれたので、ここでご紹介したいと思う。
イベントは名作マンガからの一コマを使って模写をするワークショップや、実際にマンガを描いていくものなど多彩な内容。はたから見学しているだけでワクワクしてしまったのは、一人が一コマずつ描きながら隣の人にバトンタッチしていく漫画リレーだ。絵のタッチは変わるのだが、前の人のストーリーを引き継いで展開しないといけない制約があり、あまりの面白さについ見入ってしまった。皆さんすごいよ。
こちらは有名なマンガの一コマを模写するテーブル。個人によってタッチが全然違うし、描き方も全く違う。当然だけど。小さな漫画家さんたちも明らかに自分のタッチをすでに持っていてさすが! 漫画マインドがすでに育っているのだね。
このイベントは一般に開かれているので、次回はぜひ小さなお子様のいるご家庭など一緒に参加されてみてはいかがだろう。告知は漫画自慢のSNSで(記事の最後を参照)。
欧州の中でもマンガが広まるスピードがことのほか遅かったイギリスも、 近年ようやくそのパワーを身近に感じられるようになってきた。大きめの書店であれば漫画コーナーがあり、日本のものでも英訳版を気軽に購入できる時代だ。
そんななか「漫画自慢」コンペが果たす役割は大きい。すでに独自のコミュニティが形成され、マンガ人口も着実に増えているように思われる。
第10回コンペで見事優勝したルカ・フルッザさんも、同じくマンガ好きな奥様と一緒に今回のイベントに参加されていた。ルカさんはこう言う。
「漫画自慢には感謝の気持ちしかない。こういったイベントは、絶対に存在すべきだと思う。ここはイギリスにおける漫画コミュの中心なんだ。僕はゲーム会社のプログラマーとして働いているのである意味、夢の仕事をしているとも言えるけれど、デジタルは決してマンガのアナログ感には勝てないよ。こんなイベントに参加すると、また自分の手でマンガを描きたくてウズウズしてくる」
で、2022年のテーマは何かって?
Connect!!(つながり)
ご家族や友人で、マンガ好き、マンガの才能のある方がいれば、ぜひ応募をおすすめしてみていただきたい。隠れファンも要チェック!
応募要領は、漫画自慢の公式ウェブサイトから♪
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