平野亮一の名演に唸る『うたかたの恋 〜マイヤリング〜』→12月16日〜22日

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ROHシネマシーズン「うたかたの恋 〜マイヤリング〜」

英国ロイヤル・オペラ・ハウス シネマシーズン2022/23』が開幕!  我らがプリンシパル、平野亮一さんが熱演したロイヤル・バレエ『うたかたの恋 – マイヤリング – 』も、大スクリーンで戻ってきます!

マイヤリングは“ドラマティック・バレエ”と言われるほど、ダンサーたちの演技に圧倒される演目。特に本作は演劇性に定評ある英国ロイヤル・バレエならではの重厚な人間ドラマに仕上がっています。今シーズンでは開幕初日10月5日の公演がシネマ生中継されたことで大きな話題を呼びました。

私も大昔に小説を読んだ記憶があるのですが、実話を基にしていると知って戦慄しました>< 舞台はオーストリア=ハンガリー帝国。両親に愛されず、政略結婚を強いられ、宮廷内の策略など政治的にも翻弄された皇太子ルドルフの悲劇を描いたストーリーですが・・・ROHの公演ではルドルフ役の亮一さんの熱演が、各方面で大絶賛されています!!

©2018 ROH. Ph by Helen Maybanks

バレエ作品としては珍しく男性が主人公。6人もの女性ダンサーと超絶技巧のパ・ド・ドゥを繰り広げます。母の愛を求め、自殺願望に取りつかれて激しく苦悩するなど、非常に高い演技力を要求されるルドルフ役。シーズン初日に抜擢された亮一さんは、演技力とパートナーリング技術の両方を認められてのことなのでしょう。その鮮烈な皇太子は「インテリジェンスあふれるアプローチ」「心境の変化を細かく見せることで、同情を抱かせてくれた」と、英国主要紙すべてで4つ星を獲得。辛口で有名な英国の批評家たちから大絶賛を浴びました!

そしてなんと、平野亮一さんからファンの皆さんへ、この記事のために特別メッセージをいただきました♡

お久しぶりです。平野亮一です。この10月にマイヤリング「うたかたの恋」でシーズンが無事に始まりました。シーズンオープニングで主役を任されるとは本当に嬉しいことです。しかもこのルドルフ皇太子という役は本当に出ずっぱりで男性ダンサーの役の中でも最も大変な役の一つなのです。

イギリス、ヨーロッパでは生中継で映画館でも放映しました。なんとこの12月16日から日本でも映画館放映が開催されることが決まりました! ロイヤル・バレエ団の大傑作のの一つであるこのドラマティックなバレエ是非見に足をお運びください!

詳しくはこちらで!
http://tohotowa.co.jp/roh/movie/?n=mayerling2022

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©2018 ROH. Ph by Helen Maybanks

魅力あふれるマイヤリング、こんな背景や見どころを知っていると、3倍楽しめます!

●19世紀末のマイヤリング事件
1889年、オーストリア=ハンガリー帝国の皇太子ルドルフが、17歳の愛人マリー・ヴェッツェラと心中したマイヤリング事件。ハプスブルグ家を揺るがし、1918年に帝国が崩壊する予兆となりました。この事件は『うたかたの恋』という題名で映画化も2度されています。

●巨匠ケネス・マクミランの最高傑作
英国バレエを代表する振付家ケネス・マクミランが1978年にこの実話をバレエ化しました。人間の暗部を描くのに長けたマクミランの手腕が発揮され、19世紀末の宮廷の人間模様が、ドラマティックに官能的に、陰影に富んだ描かれ方をしています。今年はマクミラン没後30周年ということもあり、ロイヤル・バレエだけでなく、パリ・オペラ座バレエ、ハンガリー国立バレエでも本作が上演中。

●ロイヤル・バレエを代表するスター揃い
ルドルフ皇太子を取り巻く登場人物たちもロイヤル・バレエを代表する綺羅星のようなスター揃い。ルドルフを挑発する少女マリー・ヴェッツェラには、ボリショイ・バレエ出身のナタリア・オシポワ。死に魅せられてルドルフと絡みつき、すべてを焼き尽くすような鮮烈なデュエットを見せます。元愛人ラリッシュ伯爵夫人には演技派ラウラ・モレーラ、高級娼婦ミッツィー・カスパー役は世界的なプリマのマリアネラ・ヌニェス。ルドルフと結婚した新婚初夜のベッドで脅されるステファニー王女には、映画『キャッツ』に主演して話題を呼んだフランチェスカ・ヘイワード。またルドルフが唯一心を許す御者のブラットフィッシュには、日本出身で上昇気流に乗るアクリ瑠嘉が扮し、軽妙で鮮やかな踊りと心温まる人間性を見せてくれます。

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<ロイヤル・バレエ『うたかたの恋 -マイヤリング-』>
(2022年10月5日上演作品/上映時間:3時間23分)

12月16日(金)~12月22日(木)
TOHOシネマズ 日本橋ほかで全国公開(配給:東宝東和)

【振付】:ケネス・マクミラン
【音楽】:フランツ・リスト
【美術】:ニコラス・ジョージアディス
【指揮】:クーン・ケッセルズ
【出演】
ルドルフ皇太子:平野亮一
マリー・ヴェッツェラ:ナタリア・オシポワ
ラリッシュ伯爵夫人:ラウラ・モレ―ラ
皇妃エリザベート:イツィアール・メンディザバル
ステファニー王女:フランチェスカ・ヘイワード
ミッツィー・カスパー:マリアネラ・ヌニェス
ブラットフィッシュ:アクリ瑠嘉
フランツ・ヨーゼフ皇帝:クリストファー・サウンダース
ベイ・ミドルトン:ギャリー・エイヴィス
ハンガリー将校:リース・クラーク、カルヴィン・リチャードソン、ニコル・エドモンズ、レオ・ディクソン

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■公式サイト:http://tohotowa.co.jp/roh/

英国ロイヤル・バレエならではの演劇性の高い濃厚な舞台です。熱演する平野亮一さんと名花たちとの共演、ぜひ映画館の大スクリーンで味わってください! 

下の写真は、亮一さんにお送りいただいたものです。お楽しみあれ〜♪  素敵すぎる💔 

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岡山県倉敷市出身。ロンドンを拠点に活動するライター、編集者。東京の文芸系出版社勤務、雑誌編集・ライターを経て、1998年渡英。英系制作会社にて数多くの日本語プロジェクトに関わった後、2009年からフリーランス。2014年にイギリス情報ウェブマガジン「あぶそる~とロンドン」を創設。食をはじめ英国の文化について各種媒体に寄稿中。著書に『歩いてまわる小さなロンドン』(大和書房) 『ロンドンでしたい100のこと』『イギリスの飾らないのに豊かな暮らし 365日』『コッツウォルズ』(自由国民社)。カルチャー講座の講師、ラジオ・テレビ出演なども。英国の外食文化について造詣が深く、企業アドバイザーも請け負う。チャネリングをベースとしたヒーラー「エウリーナ」としても活動中(保江邦夫氏との共著『シリウス宇宙連合アシュター司令官 vs.保江邦夫緊急指令対談』もある)。Instagram: @ekumayu

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2件のコメント

  1. マイヤリングの背景や見どころ詳しく載せて頂きありがとうございます‼︎勉強になりました♡
    「心境の変化を細かく見せることで、同情を抱かせてくれた」→平野さんさんも『そのシーンの何がきっかけで彼の気持ちが変化して、次のシーンに繋がっていくのか…丁寧に解釈していった。』とインタビューで見ました!

    たくさんのお写真‼︎素敵過ぎてため息がでます😂❤️❤️

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