トルコの春。政治の季節ですが観光もね。

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皆さんこんにちは。 いよいよ春分の到来ですね〜♪ これからメキメキと春らしくなると思うと、楽しみでなりません^^

ところで先日、トルコ・イスタンブールのイマモール市長が、エルドアン大統領に汚職容疑で拘束され、次の大統領選挙に立候補できなくなったとのニュースが飛び込んできました^^;  拘束されたのが3月19日。私はその前日に休暇で訪れていたイスタンブールを離れたばかりだったので、ニュースにはかなり驚きました。現地在住の友人にも「1日遅かったら混乱に巻き込まれていただろう」と言われてびっくり。確かに19日は一波乱あったようです。

エルドアン政権にとってイマモール市長は野党勢力であり、次期大統領選に立候補するはずだったとかで、明らかに「ライバルを権力を使ってなぎ払っちゃった」という感じなんです。西側ではあり得ない強行政策ですが、表立っては文句も言えないのがトルコの現状なのだとか。言論統制もあると言うことで、現地の友人たちが口々にそんなトルコの窮屈さを訴えていました。

今回、通算で5度目の訪問となるトルコの政権事情を、私はあまり知らないのだなと反省した次第。よくも悪くも郷愁を感じる国でもあり、そのカルチャーを愛する者としては、1日も早い民主主義の到来を祈るばかりです。

イスタンブール市街で見かけたポスター。AI翻訳してみると「たとえ石の地下牢でも、我らの拳はハンマーだ」と、書いてある。

今回は誕生日月間にひっかけた、久しぶりのトルコ旅♪   現地では在土20年を超える友人がいつも迎えてくれます。イスタンブールに住んでいた彼女も10年ほど前に旦那さんの祖先の土地があるエーゲ海沿岸に引っ越し、夫婦でオリーブ園の運営をしています。今回はそのオリーブ園とエーゲ海、イスタンブールの両方を楽しむ旅に仕立てました^^

イズミールやアイワルクを含むトルコ西海岸は、春から秋にかけて人気のリゾート地になって賑わいます。そんな田舎のことはまた別の機会に譲るとして・・・今日は帰りたてほやほやのロンドンから、久しぶりに訪れたイスタンブールを写真でご紹介! 友人夫妻がイスタンブールのカドゥキョイにフラットを持っているので、滞在はいつもアジア側です。

「アジア側」「ヨーロッパ側」というのは、イスタンブールと言う特殊な都市だけに当てはまる概念かもしれません。ここは海峡を隔てて東西に分かれている世界でも珍しい街。両岸にはもちろん橋がかかっているのですが、最も簡単に渡る手段が、フェリーなのです。ヨーロッパ側にビジネスや政治の拠点があるので、毎日船で通勤している人も大勢いると思います。

漁村・交易の町として発展してきたアジア側の港町「カドゥキョイ Kadıköy」も、西欧からの旅行者が増えるにつれてどんどん観光地化した町であり、今となっては大人気。歓楽街としての側面もあり、久しぶりに訪れるとさらにバーやレストランが増えていました。ただし今月はイスラム教徒の皆さんにとってはラマダンなので、昼間のお店はいつもよりも静かでしたが・・・

朝の風景。

大好きなトルコのパン!ムシャムシャ食べたい♪

この屋根付き回廊にもお店がぎっしり。昔の記憶が蘇る〜

カドゥキョイの港から、お向かいのヨーロッパ側へ船で渡ります。片道約30分の旅。

これがまるで、瀬戸内海で隔てられた本土と四国を結ぶ昭和のフェリーにそっくり。長椅子の感じとか・・・実に懐かしいのです。小学校の頃、よく高松まで船で渡ったなぁ。毎年金比羅さんにお参りするのです。金比羅参り気分のイスタンブール^^

船内には売店もあって、チャイも販売しています。移動中にお茶を飲むのも風情があって良いですよね。

カラキョイでは友人のお友達に会い、あれこれ話題も尽きず楽しいひとときを過ごしました♪

有名なガラタ塔のあるカラキョイはちょっと前まで昔の風情を残す注目のエリアだったのですが、今はまた開発が進み、新しいショッピング・モールなんかもできて表情が変わりつつありました。そんなトレンド・エリアを案内してもらい、トルコについて教えてもらったり。

そういえば夕方になると、一日飲まず食わずでお腹を空かせた人々がパン屋さんに並ぶ光景が印象的でした。ラマダン明けにいただくまあるい特別なパンは飛ぶように売れ、またお米のミルクレープもラマダン明けのご馳走として大人気なのだそう。ラマダンに関連した食べ物はもっとあると思うのですが、目指すはお菓子、ですね^^

ちなみに断食月間は西洋ではラマダン「Ramadan」と呼ばれることが多いのですが、トルコでは「Ramazan」と言う綴りなんだそうです。へぇ。

行列しまーす

お米のクレープを何層にも重ねて作るミルク菓子♡胃に優しそう。

トルコの猫!

トルコといえば、猫。町中に人に飼われているのかどうかわからない猫たちであふれています。今回の旅では、エーゲ海でもイスタンブールでも、猫に癒されました♡(犬もたくさんいます♡)

この話もまた、別の機会に書きたいなぁ。

焼き栗も健在でした。このおじさまも年季入ってる。きっと良き職人さんなのでしょう。

ボスポラス海峡の景色は、格別です。またイスタンブールに行ける日まで、写真でも眺めていよう。

いつも受け入れてくれる友人に感謝。

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岡山県倉敷市出身。ロンドンを拠点に活動するライター、編集者。東京の文芸系出版社勤務、雑誌編集・ライターを経て、1998年渡英。英系制作会社にて数多くの日本語プロジェクトに関わった後、2009年からフリーランス。2014年にイギリス情報ウェブマガジン「あぶそる~とロンドン」を創設。食をはじめ英国の文化について各種媒体に寄稿中。著書に『歩いてまわる小さなロンドン』(大和書房) 『ロンドンでしたい100のこと』『イギリスの飾らないのに豊かな暮らし 365日』『コッツウォルズ』(自由国民社)。カルチャー講座の講師、ラジオ・テレビ出演なども。英国の外食文化について造詣が深く、企業アドバイザーも請け負う。チャネリングをベースとしたヒーラー「エウリーナ」としても活動中(保江邦夫氏との共著『シリウス宇宙連合アシュター司令官 vs.保江邦夫緊急指令対談』もある)。Instagram: @ekumayu

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