お子様連れご家族にもおすすめ、Horniman Museum & Gardens

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Uk☆エコ・ガーデニング格闘記


スクールホリデー真っただ中ということで、今回はお子さんのいらっしゃるご家庭におすすめのHorniman Museum & Gardensを取り上げてみたいと思います。ロンドン南東部フォレスト・ヒルに位置する庭園のある博物館には、子供さんが喜びそうな展示や施設が盛りだくさん。敷地内にはピクニックベンチやカフェもあり、家族やお友達とのんびり過ごすのにも最適。昨年度の入場者数は94万人以上。ロンドン中心部から少し離れていますが人気の観光スポット&地元の方の憩いの場になっています。

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ビクトリア時代から一般公開されている博物館は、19世紀に茶貿易で財を成した貿易商で慈善家のFrederick John Hornimanが世界中から集めたコレクションを屋敷や敷地と共に寄付したものです。彼の父は当時ルーズリーフで販売されていた紅茶を機械を使って個別にパック詰めして販売した最初の紅茶商人で、当時世界一の規模を誇ったそう。紅茶ブランドとしてのHornimanはいくつかの企業の手に渡った後、現在もスペインなどで有名な紅茶メーカーとして健在です。私はコーヒーが飲めないのでスペインに行ってもバルやカフェテリアで必ず紅茶かハーブティーを頼むのですが、大概Hornimanのティーバッグとお湯が出されるので、「どこの紅茶やねん」と思って調べたら元はイギリスのお茶。しかもこの博物館とつながりがあると知って二度びっくり!
博物館の中のナチュラル・ヒストリー・ギャラリーには、迫力満点の巨大な動物から可愛い小動物まで膨大な数のはく製が展示されていてみごたえ十分です。

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Frederick John Hornimanは自然、世界各地の工芸品や芸術に興味を抱き、屋敷いっぱいになるまでコレクションを増やし、最後には奥さんに「コレクションを移動させるか、自分たちが引っ越すか」と問い詰められ、結局自分たちが引っ越したという逸話が残っているそうです。確かに館内の膨大な展示物を見てると奥さんの気持ちが少しわかるような。ワールド・ギャラリーには世界各地から集められた物が展示されています。ギャラリー内の床には水中の映像が映されていて、人の動きを感知して魚やウミガメ、サメが出てきたり逃げたりとインタラクティブな仕掛けがなされていて、子供たちが喜んで遊んでました。ミュージック・ギャラリーには世界中から集められた楽器が展示されていました。博物館内には有料ですが水族館も併設されています。

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博物館の外には広大な公園があり、いくつかのガーデンが楽しめます。博物館西側にあるディスプレイ・ガーデンにはグラスランズ・ガーデンが加わり、今年夏にオープンされたばかりです。北アメリカと南アフリカの植物が5000株ほど植えられていますが、そのほとんどがこちらのナーサリーで種や挿し木から育てられたものだそう。ビジターが長い期間お花が楽しめるよう、またポリネーター(蜂や蝶などの花粉媒介者)が長く活動できるよう、3月から10月くらいまで順に開花するような植物が選ばれているそうです。

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グラスランズ・ガーデンとサンクン・ガーデンの周囲には、人々の生活に役立つ植物が医療用、染色、建材・資材用等、カテゴリーごとに分けて植栽されています。植物ごとにパネルに情報が掲載されており、子供さんにもわかりやすく楽しく学べるようになっています。サンクンガーデンの中央には色鮮やかなベッディングプラントが植栽され、その周囲にも夏から秋にかけて咲きそうな多年草を中心に植えられていました。

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敷地内にはメドウ・フィールドや木々の中を歩けるナチュラル・トレイルなどがあり、所々にお花が満開の花壇を見ることができます。バンドスタンドの建物がある辺りからは遠くにロンドン中心部の風景を眺めることができ、天気が良いとシャードやウォーキー・トーキーなどの高層ビルが見えます。カフェやピクニック・テーブルもあるので、この周囲でお茶やピクニックを楽しんでる方も多いです。

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バンドスタンド・テラスの東側には、動物を見学できるアニマル・ウォーク、遊具があるプレイエリア、バタフライ・ハウス(有料)、プレヒストリック・ガーデンなど、子供さんが楽しめる施設があります。

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博物館(寄付制、一部有料展示あり)と庭園、アニマル・ウォークは無料で利用できますが、併設の水族館、バタフライ・ハウスは有料となります。駐車場の数は限られているそうで公共の交通機関の利用が推奨されていました。博物館近くで停車するバスもいくつかあります。長い夏休み、お子さんを連れて遊びに行くところに困ったらぜひHorniman Museum & Gardensに行ってみて下さい。

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ガーデン名 Horniman Museum & Gardens
最寄り駅 Forest Hill
住所 100 London Road, Forest Hill, London, SE23 3PQ
電話番号 020 8699 1872
営業時間 博物館 10am – 5.30pm(12月24日 – 26日は休館)
ガーデンや設備(水族館、バタフライ・ハウス、アニマル・ウォーク等)ごとに営業時間が違うので詳細はこちらをご覧下さい
URL https://www.horniman.ac.uk/

★情報は2018年8月時点のものです。事前に必ず公式サイトで詳細を確認してからお出かけ下さい。

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About Author

在英20年、ロンドン郊外の自宅の庭で節約とリサイクル・無農薬をテーマに土いじりに奮闘、花や木、ハーブ、野菜や果樹などいろいろ挑戦中。3年間のカレッジ生活を経て園芸とガーデンデザインの資格を取得。フラワーショーや造園現場の通訳・コーディネイト、デザインや園芸相談、メンテナンスサービス、ガーデンガイド等10年ほどやってます。庭と旅とお笑いをこよなく愛する植物オタク。ここ数年家族の闘病等でガーデニングもブログもサボってました(;^ω^)ぼちぼち復活できるかな?ブログ「イギリスの片隅で庭仕事」http://gardenuk.blog.fc2.com/もそのうち復活する予定。

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