Wisley Gardenで感じる冬の訪れ

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Uk☆エコ・ガーデニング格闘記


ロンドンも徐々に冬らしい気候になってきましたね。緑が減ってお花も見かけなくなる季節かと思いきや、実は冬に本番を迎える植物もけっこうたくさんあるんですよね^^。と言ってもウインターガーデンは意識的に植栽をしないとちょっと寂しい感じになってしまうのは否めません。うちの庭もかなり寂しい感じになってきました。こういう時はプロのお庭を見に行こう!ということでウィズリーガーデン(サリー州にある英国王立園芸協会が所有するガーデン)へ行ってきました。

IMG_0829_convert_20141130044105ウィズリーガーデンで見る青空は久しぶり!

雨や風で落葉してしまっているだろうと、紅葉は期待していなかったのですが、まだまだきれいに色づいた葉が残ってました。大きな葉を切って株の中央にかぶせてあるのは、寒さ対策。あちこちで冬支度がしっかりされていました。さすが王立園芸協会のガーデンですね。テキストで見るような庭仕事のお手本がいたるところで見ることができます。

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マホニアの黄色い花のつぼみがたくさんついていました。少し開花していました。冬に咲く黄色の花が庭を明るくしてくれます。マホニアの分厚く艶のあるヒイラギのような葉は常緑です。やはり冬の庭には常緑の植物が欲しいですよね。日本庭園でも使われますがイングリッシュガーデンでも人気です。半日陰でも大丈夫、寒さや暑さにも強く、1-2mほどの背丈なので育てやすいシュラブだと思います。最近は柔らかい細葉のマホニアも人気のようです。ウィズリーには他にも冬に樹皮の色が楽しめたり、開花するシュラブがたくさんあるので冬も屋外散策を十分楽しめます。

IMG_0857_convert_20141130044419日本ではヒイラギナンテンと呼ばれてますね

雨が降ったりちょっと寒すぎる日はグラスハウスを楽しむのも手です。グラスハウスの中はいくつかに仕切られていて、熱帯植物からサボテンなどの多肉植物まで季節を問わず楽しめる植物がいっぱい。グラスハウスの周りには有名なガーデンデザイナーが手がけたビーチ・ヘッジやグラス類・ローメンテナンスの植物を使ったボーダーが広がってます。

IMG_0979_convert_20141130044531茶色くなった葉や草もオーナメンタル

グラスハウスの中、奥へ進むとサボテンやエケベリアなど大小の多肉植物をたくさん見ることができます。一年中鑑賞できますが、多肉植物の花は意外とかわいいものが多く、開花時期に訪れるとさらに楽しめます。普段の姿から想像できないゴージャスな花が咲いてたりします。

IMG_0952_convert_20141130051243色も形も様々な多肉植物

グラスハウスの一角には蘭がずらーっと展示されています。グラスハウスの中に熱帯雨林のエリアがあるのですが、そこでは木に着床して育つ蘭を見ることができます。自然に近い形で栽培されている様子が見られるのも面白いですね。毎年真冬になるとグラスハウスの中でたくさんの蝶々を見ることができるのでお子様連れの方に特におすすめです。学校がお休みの時期はさらに子供向けの楽しいイベントが催されます。キューを避けるために事前予約をおすすめします。

IMG_0973_convert_20141202213202ゴージャスで気品漂う蘭

秋から冬にかけては色とりどりの実をつけるシュラブや木を見ることができますね。小さい実が鈴なりになっている姿もかわいらしいです。この日はチャフィンチが夢中になって実を食べてる姿を発見しました。

IMG_1042_convert_20141130044919お口の周りが木の実の汁で汚れてますよー^^

高山植物が展示されているアルパイン・ハウス。2つある小さいグラスハウスのうちの一つは展示される植物が常時入れ替えられています。行く度に開花時期のお花がたくさん展示されているので、いつ行っても楽しめます。この日はペトロコスメアが各種展示されていました。中国に自生するイワタバコ科の植物ですが、発見されたのは比較的最近なため、今でも新種が発見されているそうです。イギリスにも育成・販売しているナーサリーがあります。私もいくつか自宅でチャレンジしてますが、どうもうまく咲かせることができません・・・。花は毎年ウィズリーで楽しんでいます^^;

IMG_0999_convert_20141202213528Petrocosmea grandiflora その名の通り多品種より花が大きめ

秋に収穫されたいろんな種類のかぼちゃが展示されてました。こうやって見るとかぼちゃもいろいろあるんですね。子供が喜びそうな蛇の形のようなもの、キッチンガーデンがおしゃれに見えそうなカラフルなもの、おばけかぼちゃ、などなど。かぼちゃは生育旺盛で場所をとられるので、うちの小さなキッチンガーデンでは育ててないのですが、秋に収穫されているかぼちゃを見るたびに、来年育てたいなぁ~なんて思います。

IMG_1022_convert_20141130044819秋冬のディスプレーにもいいですね

ウィズリーではよく彫刻やアート作品をガーデン中で展示したり、散策が一層楽しくなる工夫がいっぱいされてます。天気の良い日に1日ゆっくり散歩しながら、ガーデン内にあるカフェやレストランで食事やお茶を楽しむのもいいし、家族や友達とピクニックをするのもいいですね。レストランではクリスマスイブの日までフェスティブ・ランチがあるそうですよ。おいしいのかな?

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今は併設のショップでクリスマスショップが設けられています。ガーデニングやインテリアグッズなどかわいいものがいっぱいです。オフィシャルサイトから5ポンド割引のバウチャー(40ポンド以上購入した場合、期間限定)を印刷して持っていくとお得です。私はバウチャーを使ってガーデン・ラベル・プリンターを買いました^^。ホリデーから戻ったら庭中の植物のプラントラベルを一新しようと思います!ふふふ。家族そろってクリスマスを迎えるためしばらく里帰りです。皆様も素敵なクリスマスと年末年始をお迎えくださいね!

ガーデン名 RHS Garden Wisley
住所 Woking, Surrey, GU23 6QB
電話番号 0845 260 9000
営業時間 月~金:10am – 4.30pm、土~日・バンクホリデー:9am – 4.30pm
ラストエントリーは閉園時間1時間前
2015年3月6日より閉園時間が6時になります
レストランの営業日時は異なりますので詳細は公式サイトでご確認下さい
URL https://www.rhs.org.uk/gardens/wisley

★情報は2014年12月時点のものです。事前に必ず公式サイトで詳細を確認してからお出かけ下さい。

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About Author

在英20年、ロンドン郊外の自宅の庭で節約とリサイクル・無農薬をテーマに土いじりに奮闘、花や木、ハーブ、野菜や果樹などいろいろ挑戦中。3年間のカレッジ生活を経て園芸とガーデンデザインの資格を取得。フラワーショーや造園現場の通訳・コーディネイト、デザインや園芸相談、メンテナンスサービス、ガーデンガイド等10年ほどやってます。庭と旅とお笑いをこよなく愛する植物オタク。ここ数年家族の闘病等でガーデニングもブログもサボってました(;^ω^)ぼちぼち復活できるかな?ブログ「イギリスの片隅で庭仕事」http://gardenuk.blog.fc2.com/もそのうち復活する予定。

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