暑すぎるイギリスのキッチン!! そしてサラダバー!?

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realkyusyoku


一ヶ月以上も休みをとり、やっと戻ってきたイギリス。

日本に戻る前は初夏といえども朝夕は涼しかった。しかし!!
イギリスに降り立ったその日から、なんだか思った以上に暑いではないか!
次の日はさらに暑く、数日後にはイギリスではありえなさそうな気温に到達する模様。

実はなぽりん、ミスターCから確実に復帰できる日がわかったら報告するよう言われていた。なので、イギリスに戻った時点で時差ぼけが治っているであろう3日後くらいから出勤しようと考えていた。

そこで、帰った次の日にメールをして「明日の午後に着きますので明後日から出勤します」とミスターCに送っておいた。

しかし、次の日の夜なんとそのメールが送れていなかったのを発見!焦ってまたメールをし、「昨日メールしてましたが送れていませんでした。明日からいけます。」的なメールをした。

すかさずミスターCから返信があり、「明後日からでいいですよ。」との事。

あくまでもゆる〜い感じで素晴らしい。
ところが、ナポリんにとってここで休めたのは正解だった。
何故かって、その2日間はヨーロッパに熱波が到来。暑いのなんのって36度くらいになっていたから。

想像してみてください。

イギリスって夏でも肌寒いんです。
もちろん普通の家や施設にはエアコンなんてありっこなし。ましてやなぽりんの働くキッチンにはそんなものあるはずなし!

キッチンは冬でも暑いくらい。大きなオーブンやスチーマー、巨大なガス台などなど。
湿度はないイギリスでも気温が高いとキッチンはヤバい感じなのだ。

あ〜、よかった。こんな暑い時に働かなくて!
なぽりんは義父母の家の庭で晴天のイギリスを楽しんでしまったのであった。

そんなこんなで、仕事に戻る日が来た。
まるで帰ったばかりのふりをしなくては!

駐車場に車を停めてキッチンまで歩いていると、

「ちょっと、あれなぽりんじゃない?!」

「あ、ほんと!なぽりんよ!」

何やらキッチンの中から騒ぐ声。

「おはよう〜!」

裏口からなぽりんが挨拶するや否や!?

「なぽりーん!I missed you!!」

飛びかかるニッキー。

続いて飛びかかる他の皆さん。
日本でしばらく会社を休んだからって、こんな事は起こらない。
やっぱり熱い皆さん、期待は裏切らない。

そしてみんなから次々に同じようなコメントが!
そう、あの熱波。

「なぽりん、あなたラッキーよ。ここ数日の暑さ凄かったのよ。わかる?このキッチンであの熱波よ!終わった頃には汗ビッショビショ!」

「ほんと、なぽりん。いなくてラッキーだったわ、死にそうだったのよ暑くて!」
「なんか暑かったみたいね〜。」と、さも知らないふりで交わす!

そして、いざ更衣室へ。着替えているとなぽりんが日本に帰る数週間前に仕事を始めたリリーが入ってきて着替えを始めた。どことなく具合が悪そう。

「大丈夫、リリー?仕事も慣れた?」

「うん、慣れてきたよ。なぽりん、よくぞ戻って来てくれたわ。実は私、妊娠したみたいで調子が悪いの。今日病院に行くんだけど、仕事始めたばかりだしあまり休めないし、人手も足りないし。今日戻ってくれて助かったわ〜」

いきなり妊娠かい?

彼女は仕事を始めてまだ2ヶ月もたってないのに大丈夫かしら?
たしか、シングルマザーって言ってたのに!?
着替え終わってキッチンに行くと、今度はケイティーが寄って来て、

「ちょっとなぽりん!私のサラダバー見てよ!」

と、下の段にある売り場へ。

「見て、これ!サラダバーよ。すごいでしょ。私が毎日作ってるのよ!」

これは、いい。
早速ランチに食べて見よう。

ミスターCがよその校区の学食を見学に行き、栄養バランスも見た目もいいので取り入れる事にしたらしい。珍しく、日本人も納得のメニューである。

レタス、キャベツ、玉ねぎ、ピーマン、きゅうり、トマトなどの生野菜。ポテトサラダ、パスタサラダ、ハム、ツナ、たまごetc……

それぞれが個別のコンテナに入り自分で好きなものを容器に入れるシステム。
今までになくヘルシーなメニューになぽりんも満足したのであった。

つづく

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About Author

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福岡県出身。グラフィックデザイナー、アートディレクターを経て、2005年の結婚を機にイギリス・ロンドン郊外に移住。2009年出産後から専業主婦生活に。2014年6月より現在の仕事、地元中学校にてケータリングアシスタントを始める。幼少の頃より大のスピリチュアル・ファンである。

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