【新連載】よく晴れた週末、小粋なチャーチストリート、緑の聖域

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あぶそる〜とウェブ課長のイシダツトムです。ロンドンのあちこちへ行って(現在まだロックダウン中なので少し限定されるのですが)、動画を撮影してくるということをはじめました。皆さんにも見ていただけるとうれしいです。初回として上の動画をご覧ください。

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ロンドンには「The Magnificent Seven」と呼ばれる七つの大きな墓地がある。いずれの墓地も19世紀にロンドンの人口が大幅に増えたことにともなって設置された。ちなみにこの呼び名は映画『荒野の七人』から拝借して付けられたものらしい。比較的最近の話だ。先日、その中の一つ、経済学者のカール・マルクスなどが眠っている北ロンドンのハイゲート墓地へ行ったが、内覧するのに数ポンド払う必要があるというので、まあまた今度にしようと、東西に分かれた墓地のそれぞれの入り口から少し中を覗ってすぐ、隣のウォーターロウ公園へ移動した。ハイゲート墓地はガイド付きのツアーもあるようで、なかなかオーガナイズされている。

東ロンドンのストーク・ニューイントンにあるアブニー公園墓地も「The Magnificent Seven」の一つだ。こちらは開園時間なら無料で中に入ることができる。すぐ脇には、チャーチ・ストリートと言うおしゃれで面白い地元の独立した店やカフェ、レストランが並ぶ魅力的なハイ・ストリートがある。アブニー公園が墓地としてスタートしたのが1840年。以来19万人以上が埋葬されている。自然保護区域ともなっている園内は多くの木々が密生し、まさに緑の聖域。公園の中央では長年閉鎖中のゴシック教会が圧倒的な存在感を放つ。緑の中の墓石群の多くは半分倒れそうになったまま放置されているようで、墓地内の風景はかなり雑然としている。綺麗に管理されたハイゲート墓地とはかなり異なる印象があるが、どこかピースフルな独特の雰囲気が漂う。

ロンドンはまだロックダウンの最中だけど、天気の良い週末には人も出て、チャーチ・ストリートの小粋なカフェにはテイクアウェイ待ちの長い列ができていた。

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静岡・磐田市出身。東京で人知れずデザイナー宣言。
以降マイペースにフリーランスのグラフィックおよびウェブ屋稼業。
ニュージーランド・ウェリントンを経て2004年よりロンドン住まい。アーセナル・シーズンチケットホルダー。ジュビロ磐田生涯サポーター。
鉄道ファン。祭バカ(府八幡宮例大祭/静岡県磐田市)。一児の父。

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