朝早くから降り出した雨音を聞きながら、ベッドの中で今日の予定を再確認する。今日は一日中雨らしい。窓を開けると上着も羽織るほどでない春の雨が妙に嬉しかった。そうだ、こんな日はずっと行ってみたかったティールームに行ってみよう。逆に雨に誘われているかのように、ベッドの中で今日の予定を一つ付け加えた。
カフェ クリームティー
阪急箕面線 桜井駅下車、線路を渡りティールームへ向かう道すがら、雨足は次第に強くなっていきます。ふと顔を上げると2階の窓にティーポットのサインが見えました。通りから入った狭い螺旋状の階段が隠れ家的な雰囲気になっており、1人で訪れた私にはもってこいの場所だと、一段一段上がる度に気分も上がります。
「雨のなか、ようこそ」
白い扉の向こうに立つ店主さんが迎えてくれました。2021年6月にオープンした、カウンター4席の紅茶とスコーンのお店。中央のオープンスペースを中心に、360度クリームティーの世界が広がります。何気に読み流していたお店の名前を、一歩入ってなるほど！と肌で感じました。
もし晴れていたら、窓から差し込む陽の光は素晴らしく気持ちも良かったことでしょう。しかしその日はなぜか全く気にもなりませんでした。むしろ1人でお茶の時間を過ごすには、この春の雨は静かで落ち着きます。そして選べるメニューも紅茶とスコーンだけというのが嬉しかった。お茶とゆとりある自分の時間を過ごせることができます。
スコーン2個セット1,000円〜。スコーン1個セット700円〜。どちらにも紅茶とクロテッドクリームがつき、好きなジャムをひとつ選ぶことができます。またテイクアウトもできます。
今日は新作ほうじ茶スコーンプルーン入りが登場。他にもプレーン、くるみ、レモンピール、チョコチップと並びます(心の中ではほうじ茶とプレーンと決めていた)。ジャムはいちご、マーマレード、ブルーベリーから一つ選べます(さらにブルーベリーも決めていた)。
私 : 「ほうじ茶スコーンだと、ジャムは… 」
店主さん : 「そうですね〜、ブルーベリーもいいですね」
私 : 「そうですよね、私もそう心で決めていたんですよ！そしてもう一つのスコーンは…」
店主さん : 「プレーンはいかがですか」
私 : 「やっぱりそうですよね、私の心の中と一緒でした！」
店主さん : 「ミルクたっぷりの紅茶にはアッサムがおすすめです！」
背中越しに聞こえるキッチンの音が心地よく、甘い香りに包まれます。窓から見える唐揚げ屋さんを見ながらも、私はここ螺旋階段の先にある別世界にいるのです。
ティーポットのモチーフに目がない店主さん。発見した時は鼻が膨らむほど嬉しいそうですよ♪
ティーポット型ライト
こちらのクマさんは夏は涼しげな服装で、冬には毛糸のセーターといつも格好良くティータイムを私たちと過ごします。
英国展でお馴染みの紅茶もお試しいただけます。もちろん購入も！
英国王室御用達紅茶「ダーヴィルス・オブ・ウィンザー」、ウェールズの紅茶「ウェルシュ・ブリュー」
やや小ぶりのスコーン。ゴツゴツしたイメージではなくとてもソフトな印象。まずは粉の香りをいっぱい吸い込むところから楽しみましょう。香ばしいほうじ茶と程よい酸味のプルーンが、噛むほどにほんのりとした甘さとなって口に広がります。さらにブルーベリーをのせて熟れた感を堪能できます。ほろりとした食感に、多くもなく少なくもないちょうど使い切れるジャム。プレーンにはたっぷりクロテッドクリームをのせて。そしてミルクティーを口に運びます。
雨雲に覆われた空と、窓辺に座るまったり感。今日のスコーンと紅茶に、自分を取り戻せる時間。そしてそんなお客さんの背中を見つめる店主さん。
最近男性のお客さんが訪れることも多くなったそうです。とても嬉しいですよね。
美味しい時間をここで過ごし、お腹も心も満たして階段をかけ下りる。そしてまた螺旋階段をかけ上がる日がやってくる。
一杯の紅茶と今日のスコーン。
晴れの日も雨の日も、自分流のクリームティーの楽しみ方を見つけましょ♪
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【カフェ クリームティー】
最寄り駅 : 阪急箕面線「桜井駅」から徒歩5分
住所 : 大阪府箕面市桜井5-1-201
営業時間 : 水〜日11:00〜18:00
定休日 : 月火
◎現金のみ
◎感染対策の為1組2名様まで
Instagram : @cafe_creamtea
