どこか普通じゃない街! バーミンガム<その2>

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御機嫌よう皆の衆!  前回はイギリスで最も有名なチョコレート工場の見学をして 、チョコといろんな形で触れ合って満足したバロンなのである。そこから部屋に戻り睡眠を得て、観光2日目にバーミンガムの中心地散策をおこなっていくのである!

2日目は天気が少し怪しさを見せながらも、まずはこの街で一番大きくアイコンとされているショッピング・モールに向かうとするのだ。実は目的地は我輩が宿泊している所から歩いて10分くらいなのである。道中、夜には見えなかった道路脇に、壁のグラフィティ・アートが見えたのである。(上手なのだが怖い)

夜には見えなかったのであるが、夜に見えたらそれはそれで怖かったのである。

そしてすぐに目的地に到着したのであるが・・・我輩は建物を見て驚くほかなかったのである・・・建物が銀のブツブツで覆われていて、まるでタコの滑らかな様子と吸盤が壁になったかの様な形なのである! これはデパートのセルフリッジが入ったビルで、2003年に完成したSelfridges Buildingなのである。

本当にタコの吸盤みたいなのだ。何をモデルにしたのか知りたいのである。

中に入ると、至って普通のショッピング・モールなのだ。しかし外観はなかなかにエッジが効いた感じなのである。一通り色んなお店を見終わって外に出てみると、すぐ目の前にまた興味深い外観をしたショッピング・モールの入り口を見つけてしまったのである。

目の形をした2つ目のショッピング・モールの入口…どうやらスポーツに目がないようである。

この街は面白いデザインをしているのだな。街の中心には路面電車が通っていて、人は何も気にせずかなり近い距離まで接近して横切っているのだ。電車が来るとクラクションが引っ切り無しに鳴るのである。そういえば日本では信号を守る人が多いけど、イギリスではほぼ守る人はいない事を思い出したのである。国民性なのだな、ふむ。

路面電車と本当にすれすれを歩くのだな。でも電車は活気を増してくれてるのだ。

日本語を見ると安心するのだ。

教会は街の中心なのであるぞ。

他にも中心地には気になるところが多く、日本のものを扱うお店や立派な教会、ミュージアムが沢山点在していて、その建物もまたゴージャスであり素晴らしい物ばかりなのである。

近くに街で一番大きなミュージアム、Birmingham Museum & Art Galleryもあり、そこにはイギリスを代表する画家で、以前も気になっていたウィリアム・ターナーの絵も飾られているそうなので、我輩は入館することにしたのだ。

バーミンガム・ミュージアムの建物は立派なのであるなぁ〜

中に入ると中心に円型の部屋があり、その中心に天使の銅像が身構えており、周りには豪華な絵が沢山並んでいるのだ。奥に進んでいくとさらに沢山の展示物があるのだが、ありすぎてほぼ半日を使い切ってしまうほどであったのだ・・・

天使が待ち構えておるのだ。ポージングが気になるところではあるが…

すぐ隣にギフトショップ。本でできた輪っかが綺麗なのだ。

本の輪っかからパシャりと。

中には食事をするスペースもあるみたいなのだ。

バーミンガム・ミュージアムを出て、我輩は他に何か面白い物はないかと調べていたら、近くにペンのミュージアムもあるとグーグル先生がおっしゃってるので向かうことにしたのだ。

ペン・ミュージアムは人気のない通路にひっそりあるのだ。

到着すると、こじんまりとした建物の中にあったのだ。入り口には少し強面のおじ様が座っていて、やや躊躇したのだが、時間がギリギリの閉館間際であったので、事前に払う事を知らなかった入場料を払って中に入る事に・・・展示室には沢山のペンが置かれていて、凄かったのである。小学生みたいな感想であるが、時間もなく流し読みであまり理解が出来なかったのは勿体なかったのだ。

その後、展示室に居る我輩ともう一人の見学者の二人は強面のおじ様に工房に連れていかれ、そこで30分ほどの説明を受けた。実際に機械を触らしてもらい、万年筆の「先っぽだけ」を作らしてもらい、それを持ち帰らせてくれたのである。かなり親切であったので、我輩は期待以上に満足したのである。

中のペン展示はこんな感じなのだ。

ペン先を集めて作られた何かなのだ!

インクが沢山置かれている。1度は格好良く使ってみたいのだ。

バーミンガムは工業都市なだけあって、沢山のプロダクトが作られ始め、街が活性化していったのであるな。治安自体は少し物騒なところもあるが、それ以上に賑やかでデザイン性あふれる素敵な街であるのだなと感心したのだ。

ふむ、そして肝心の目的であるウィリアム・ターナーの絵を観るのを忘れて帰るバロンなのであった・・・。

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兵庫県神戸市出身。子供の頃に母から「占い師曰くあんたの前世はイギリス人のバロン(男爵)らしいよ」と言われ、バロンだった“我が輩の故郷” を探し出すためにいつかイギリスに行くことを決意。大学で建築を学び、卒業後にワーホリVISAを取得。2018年9月にイギリス上陸!自転車でイギリス全土を周る旅を敢行した。旅中で感染したライム病と闘病しつつ、英語を学ぶため2年間ロンドンに滞在、2020年秋に帰国。性格はのんびり屋だけど新しいこと好き。まさに至高と思えるほどの食事好きで、旅中は予算内でたまに美味しい物を食べることが楽しみの一部であったほど。Illustration by なぽりん

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