入江敦彦のおせち万歳 2016

4

th_osechi_banner


ロンドン在住作家の入江敦彦さん宅へ、一昨年、昨年に引き続きおせち会にお呼ばれ♪

昨年の記事を読み返すと、伝えたい感動は全てそっちで表現してあるぅ!! のではあるが ^^  今年もその芸術的かつ愛のこもったおせち料理の数々に臆面もなく再感動 ( ́•ૢ⌔•ૢ ̀)   特大ハマグリの濃厚出汁の潮汁で新春の喉をうるおしつつ、日本からやってきたふっくらモチモチの炒り銀杏を頬張ると、嗚呼、昭和な日本のお正月へと記憶が引き戻されてしまう・・・

th_osechi0

しかも今年はすごかったんです。入江さんの大ファンという方が年末ロンドンを訪問されたとかで、数々のお土産の品をお持ちになったとか。その中の一つに米どころ石川県の酒蔵、吉田酒造店さんの限定酒「手取川」があり、この貴重な純米生原酒を幸運にも賞味させていただいた。私は地元倉敷にある森田酒造さんの「萬年雪 荒走り」など、しぼりたて生酒が大好きなクチなのであるが、この純米生原酒「手取川」は同様の瑞々しく豊かな味わいと鮮烈な香りがとても気に入ってしまった。というわけで、たいへん口運な2016年の幕開けなのであった ^^

入江さんが玄人はだしの腕をふるわれたおせち料理は、京の伝統にのっとり、全32品目。ブレのない味の良さはもとより、器へのこだわり、盛りつけ&彩りの美しさは例年通り。ではその詳細をとくとご覧あれ♪

th_osechi1

目も舌もことほがれた♪

目も舌もことほがれた♪

下の写真:左上から時計回りに、黒豆、紅白なます、干鱈の煮付け、数の子、慈姑、酢ばす

th_osechi3

下の写真:左上から時計回りに、酢牛蒡、柚子海老、田作り、イクラ、いもぼう、赤蕪の千枚漬け

th_osechi4

下の写真:左上のお重に詰まっているのは蒲鉾、鶏の酒蒸し、鱈子煮、出汁巻き卵、鴨ロース。右上は蕪の千枚漬け(赤蕪と並んで紅白の千枚漬け〜)、右下が煮しめ、左下は唐墨。唐墨は常連のイタリアン・デリカテッセンがお休みだったため、なんとフォートナム&メイソンで調達されたとか。有りがたや・・・

th_osechi5

そして下の写真は左上から時計回りに、睨み鯛、栗金とん、相方様手作りのハム、金柑。

th_osechi6

どれもおそろしく手間ひまかかった、愛情いっぱいの品々。味のセンスが素晴らしく上品で、どこをとってもバランスがよい。あ、そういえば今年も白みそのお雑煮をいただいたのだが・・・!! このお出汁が絶品でございました。バケツ1杯はちょっと無理かもしれないけどw じっくり味わいながら2、3杯は軽くいけそうな絶妙の出汁&味噌加減でございました ღ˘◡˘ற♡.。oO

そして締めは「うん」がつく寒天☆ 今年はココナッツ寒天の白とクコの実の赤がまたもやおめでたい夢のように美しく爽やかな寒天菓子だった。

th_osechi7

そしてゲストが少しずつ帰途につきはじめ、ソファに根が生えた私のような食いしん坊組が居残った頃合いを見計らって、主が直々に新年のお抹茶をふるまってくださった♪

お茶菓子は日本らしい上品な粒あんにうっとりする博多鈴懸さんのやぶれ饅頭。この鈴懸さんは、私も前回一時帰国した際、たまたま立ち寄った新宿伊勢丹で出会って以来の大ファン。ロンドンで再会できるなんて奇跡♪   博多以外には東京のこの一店舗と名古屋に一店舗しかないので、ロンドンにいる私にはまさに夢の邂逅だったのであ〜る。

そして、主役のお抹茶もこだわりが伺えるうおがし銘茶さんの「ことのは」。新年のお抹茶はコレ!と決められているそうだ(物書きさんだからこその、「ことのは」なのです♪)。確かにほどよい苦みが舌の上に広がる上等の品。入江さんのスムーズなお点前にも見とれてしまう ^^

当然のことながら、主人のこだわりは器にも及んでいる。私がいただいたお茶碗はウェールズの窯「Gaudy」の「Oyster」と呼ばれているパターンで、1850年頃のアンティーク。左上の写真で入江さんが扱っているもう一つのお茶碗は、リーチ窯1950年代のz碗と呼ばれるものだそう。

料理だけでなく、こうした器やリソースへのこだわりが入江邸での食事をいっそうスペシャルなものにしている。それは純粋な京都のおせちのようでありながら、バラ・マーケットその他での食材調達に始まり、イギリスやヨーロッパで出会った器も取り混ぜたゴージャスな新春日欧コラボ・イベントなのだ。もちろん最高のスパイスは、純粋京都人である入江さんの腕と気配り、心意気。

今年も、ほんにごちそうさまでした♡

入江さんの超絶面白い京ことば食エッセイ「入江敦彦の喰いしん坊漫才」はこちらで

Share.

About Author

江國 まゆ

岡山県倉敷市出身。ロンドンを拠点に活動するライター、編集者。東京の文芸系出版社勤務、雑誌編集・ライターを経て、1998年渡英。英系広告代理店にて各種媒体の翻訳ローカライズや日本語コピーライティングを担当。日本語翻訳リライトのスペシャリスト。2009年からフリーランス。趣味の食べ歩きブログが人気となり『歩いてまわる小さなロンドン』(大和書房)を出版。2014年にAbsolute Londonを立ち上げ、編集長として「美食都市ロンドン」の普及にいそしむかたわら、オルタナティブな生活、人間の可能性について模索中。

4件のコメント

  1. 江國 まゆ

    ひろこさん☆あけましておめでとうございます! 今年もよい年明けとなりました ^^
    ひろこさんにとってますます充実の年となりますように♡

  2. 夢のようなお正月の宴の様子を見せてくださり嬉しいです〜!
    こんなに豊かな慈愛に満ちたお正月料理をロンドンで食べている方がいるなんて・・・夢そのものですね。
    入江さまのご本、ぜひ拝見したいと思います^^
    そして遅くなりましたが明けましておめでとうございます!御サイトの益々のご発展をお祈りしています

  3. 江國 まゆ

    モリタさま☆コメントありがとうございます! 手取川、たいへんおいしゅうございました・・・お相伴に預からせていただき、光栄です!!

コメントを残す