料理教室 その2

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realkyusyoku


料理教室に行き始めて今日が3回目。先生の体型にもすっかり目が慣れた。

2回目では簡単なパン生地とピザを作った。機械でこねるのであまり大変ではないが、
とにかく早いピッチで進むので、先生の説明を聞いた後の実践がなんとも大変なのであった。

今日はタルト生地の実践と生地を使ってバタースコッチとキッシュを作るらしい。
バタースコッチ、ん〜なんか美味しそうなサウンドだが果たして。
そしてキッシュ。個人的には甘いものよりこっちの方が好みである。

先生の指示でまずタルト生地の実践。先生がまとめて大量に生地を作る。
そのあと個人個人で生地を分けてもらい、めん棒で伸ばしていく。
伸ばしたらめん棒に巻いて持ち上げる ……
その後、先生の見本のようにバットにはめ込み、エッジを指でウネウネにして見た目を美しくする。
簡単に見えるが先生さえも四苦八苦する様子がうかがえる。
粘土と違って生地はすぐにドライになるし、ひび割れたり切れてしまうのだ。

「ハイ、じゃあ皆さん自分でやってみてください」

先生の一声で、全員実践。

それぞれ生地を伸ばしてめん棒に巻きつけバットに入れて、端々を指でウネウネにしてみる。

「う、思った以上に難しい!」

ちょっと周りの人々を見てみる。みんな苦戦している様子。
なぽりん、なんとか伸ばしてバットにフィットさせる。なんとか成功。
そして、端々を右手の親指と人差し指でつまみ、
つまんだ指の間に左の人差し指で形をつけウネウネにデコレーション。

「あら! なぽりんさん、素晴らしいフィニッシュだわ」

(まじで!?)

なんとなぽりん、先生に褒められる。

周りを見回すと、皆さんウネウネができずに苦戦しているのであった。
思うに、日本人なら誰でもこの程度のことは難なくこなせそうなのだが……。
やはり東洋人は指先が器用なのか、周りの皆さんのウネウネに絶句しそうになった。

皆かぎりなく不器用なのであった。

そしてデコレーションが終わるとそれぞれオーブンに入れて焼き上げる。
オーブンは業務用なのでかなり大きく、上から下まで15段くらいあるので
みんなそれぞれ自分がどの段に入れたか覚えておく必要がある。
今日はバタースコッチ用とキッシュ用に各自それぞれ2つのタルトを作って焼く。

ビー!!

お、どうやらタルトが焼き上がったらしい。

「はい、少し冷ましてから先ほど作ったバタースコッチをタルトに流し込みますよ」

皆、それぞれ自分のタルトをオーブンから出して一旦台の上で冷ます。
なぽりんも、バットで焼いた2つのタルトをオーブンから出す。

「ん? もう一つがない!?」

なんと、私が作って先生に褒められたもう一つのタルトを
他の人が自分のものと間違って持って行ってしまった。
仕方なく、誰かが作ったタルトを取り出した。

(もうっ!自分が焼いたものくらい覚えておいてよね!)

しかし、このくらいで憤慨してはいけない。
イギリスではほぼ適当な感じで1日が終わるのである。

th_Manga-11

つづく

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About Author

なぽりん

福岡県出身。グラフィックデザイナー、アートディレクターを経て、2005年の結婚を機にイギリス・ロンドン郊外に移住。2009年出産後から専業主婦生活に。2014年6月より現在の仕事、地元中学校にてケータリングアシスタントを始める。幼少の頃より大のスピリチュアル・ファンである。

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